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福島区は大阪市を構成する24行政区のひとつで、面積は大阪市および全国の行政区の中で「浪速区」「東成区」に次いで3番目に狭い地域となっています。「堂島」より北にあたるこの地は江戸時代は近郊農村でした。そして明治以降に繊維産業などの大工場が建設され、周囲は中小企業の工場地帯となりました。現在でも印刷、製本工場などの卸業者が多数存在しています。第二次世界大戦のアメリカ軍による空襲で工場は大打撃を受け昭和40年以降の公害問題や工場用地の拡張需要もあって、大規模工場は続々と移転していきました。戦後は西日本のビジネス中心地である「梅田」に近いことから「福島駅」を中心にオフィスビルが建ち、工場移転後の跡地には住宅地や商業地となっていきました。そして現在、福島区の大部分は住宅地域となっており「JR野田駅」周辺は空襲から免れた古い長屋や町屋が多く残っていて、下町情緒を漂わせています。また、大規模団地や超高層マンションの建設によって高度成長期以来減少し続けていた人口も回復傾向にあります。
福島区には、日本のインターネットの基幹施設に当たる「インターネットエクスチェンジ(インターネット相互接続点)」やデータセンターも多数置かれ、西日本の情報通信のインフラ中心地でもあります。