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稲沢市は、愛知県の北西部、「濃尾平野」の中央部に位置する市で、旧中島郡の一部です。古代では「尾張国」の「国府」が置かれるなど、政治の中心部でもありました。名古屋市へのアクセスが容易なため、ベッドタウンとして発展してきました。また、交通の便の良さから「ソニーグループ」や「豊田合成」など多くの工場が建設されています。
「尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)」は近くに「尾張国」の国府があったことから「国府宮(こうのみや)」などと呼ばれています。この神社は尾張国府の創始とともに建てられ、尾張国の総社とされました。また本殿に接するところには自然石を5円玉形に並べた「磐境(いわくら)」があり、社殿建立以前の原始的な様式を物語るものとして神聖視されています。毎年1月13日には神事として、「国府宮はだかまつり」が執り行われます。この祭りはくじによって選出された「神男」に触れると厄が振り落とされるという言い伝えがあります。