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マッサージ師は「あん摩マッサージ指圧師」の略で、「あん摩マッサージ指圧師国家試験」に合格した人のことをいいます。業としての内容は「あん摩」「マッサージ」「指圧」の各技術(なでる・押す・揉む・叩くなどのあらゆる行為)を用いて体の変調を改善することです。基本的に器具は使用しません。そもそも「あん摩」とは中国の発祥で「按摩」と書きます。按摩の按は「押さえる」という意味であり、摩は「なでる」という意味だそうです。「あん摩マッサージ指圧師」はあん摩だけでなく患者の変調を見ながら同時にマッサージも施します。あん摩は衣服の上から心臓に近い方から遠い方へ施術を行い、マッサージは指先から心臓に近い方へ肌に直接施術を行います。あん摩とマッサージはそれぞれ異なった発祥の治療と方法となっています。あん摩が本格的に広まるのは江戸時代に入ってからで、視力を必要としないために主に盲人の職業として普及しました。あん摩の基本手技には大きく7つに分けられていて、「軽擦法」「揉捏法」「把握揉捏法」「母指揉捏法」などがあり、このような手技を駆使して自分の手ひとつで患者の体調の不調を和らげることができるやりがいのある仕事と言えるでしょう。