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さいたま市北区は、埼玉県さいたま市を構成する10区のひとつで、区名は地理的に市域の北側にあることによるとされています。西には「鴨川」が流れ、東には「芝側」や「見沼代用水」などが流れます。芝川周辺は、かつて「見沼」の北端にあたる地とされています。「見沼」とは、かつての「武蔵国」、今の埼玉県さいたま市から川口市にあった「竜」の形をした巨大な沼であり、これは昔、谷に奥東京湾が入り込んでおり、弥生時代に入ると海岸線が後退して多数の沼がつながる広大な沼沢地となったと言われています。江戸時代に入ると、手付かずだった見沼も開発が始まりました。伝説として見沼には竜神が棲んでいるとされ、「氷川神社」はこの沼の竜神を祀ったことから始まったとされています。現在は、自治体は熱心に保全活動をしていましたが、首都圏25キロ圏といった立地条件や戦後からの劇的な市街化によって見沼も少なからず影響を受けています。「芝川」「加田屋川」などでは下水の流入によって水質は悪化し、以前の清流を失っています。