理容師は、ヘアカットやシェービングなどの技術を用いて、お客様の身だしなみを清潔に整える仕事です。
法律では理容師は「理容を業とする者」と定義されており、理容は「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」を意味します。
理容師とよく似た職業として美容師が挙げられますが、この2つの職種は「理容師法」と「美容師法」によって以下のように定義されています。
・理容：頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること
・美容：パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること
理容師の主な業務は、パーマ・カット・シェービングであり、ヘアセットやメイクはできません。
対して美容師は、パーマ・カット・ヘアセット・メイクをおこなえますが、シェービングはメイクに必要な場合を除き原則おこなうことができません。
理容師になるには、国家資格である「理容師免許」を取得する必要があります。
厚生労働大臣指定の養成施設(理容学校)を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。
理容室数・理容師数は減少傾向にあり、その理由は低価格チェーン店の増加による競争激化、経営者の高齢化などによって、営業継続が困難となった個人経営店舗の減少などが考えられています。
ただ、そのなかでも他店との差別化を図るため、高級志向のバーバーや女性向けのシェービングに特化した店舗などが誕生しています。
技術だけでなく、多様化する顧客のニーズに合ったサービスを提供できる理容師であれば、今後も活躍の幅は広がるといえるでしょう。