「鍼灸」とは東洋医学の一種であり、全身に点在するツボを鍼やお灸で刺激して身体の不調や痛みを改善することをいいます。
この鍼灸のなかでも美容を目的としたものを「美容鍼」といい、現在そのニーズが高まりを見せています。
美容鍼は、顔の適切な部位に鍼をすることで、皮膚の代謝、血流の促進また筋肉の弛緩を促し、さまざまなお肌のトラブルに向いているとされています。
鍼灸治療による美容効果は、世界保健機構(WHO)でも認められており、かつ副作用などもないことから安心して受けられる美容方法として注目されているのです。
美容鍼灸師として働くためには、まず国家資格である「鍼灸師」の免許が必要です。
厳密には「鍼灸師」という名称の資格はなく、国家資格である「はり師」と「きゅう師」の資格を取得し、登録申請をすることで鍼灸師の免許が取得可能になります。
はり師ときゅう師の国家試験を受験するためには、鍼灸科のある学校(大学・短大・専門学校など)で養成課程を修了しなければいけません。
なお「はり師」と「きゅう師」は別の資格であり、それぞれを受験する必要がありますが、同時に受験する場合は共通科目の試験が免除されます。
国家資格である鍼灸師の資格を取得すれば、美容だけでなく医療の分野にも活躍のフィールドを広げることができ、長きにわたって資格を活かした働き方ができるでしょう。