「面貸し」とは、フリーランス美容師が美容室の空席などのスペースとシャンプー台などの設備を借りて施術をすることです。
「ミラーレンタル」と呼ばれることもあります。
サロンのオーナー側と利用するスタイリスト側は「店舗の持ち主」と「利用者」の関係性であり、固定給をオーナー側が支払う通常の雇用形態とは異なる性質を持ちます。
面貸しで働く場合、施術するのは自分のお客様であるため、売上はすべて自分の収入になります。しかし、お店を借りているため、美容室(オーナー)に対して利用料を払わなければいけません。
オーナー側にとっては、空き時間やスペースを有効活用できるというメリットがあります。
美容業界は曜日や時間によって空きが生じやすく、定休日であれば売上は発生しません。その時間を別の美容師に貸し出すことができるため、今までムダになっていた部分で収益を生み出すことが叶うのです。
フリーランス美容師の面貸しは「子育てと両立して美容師を続けたい」「独立したいけど上手くいくか心配…」など、美容師として働くうえでの心配や不安を解消できる、新しい働き方です。
オーナー側とスタイリスト側の双方にメリットがあり、美容室以外でもネイルサロン・エステサロン・アイサロンでも面貸しをおこなっているケースが増加しています。
多様化する働き方に合わせて、フリーランスとして活動する人が増えていることが、面貸し増加の理由の一つなのです。