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今話題の「セルフエステ」とは?メリット・デメリットを徹底解説

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新型コロナウイルスの影響やトレンドの激しいエステ業界ですが、ここ1~2年で勢いを伸ばすエステサロンが『セルフエステ』です。

手技や機械のトレンドはあるものの、根本的なビジネス展開は目立った動きのなかったエステ業界ですが、セルフエステはエステ業界全体に影響を及ぼしています。

”セルフエステ” という名前は聞いたことある人も多いと思いますが、今までのエステサロンとどのように違い、経営側・顧客側にはそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

今回は話題のセルフエステについて解説していきます。

セルフエステとは

セルフエステとは、サロンに設置している美容機器や美容商材をお客様自身が自分に施術するという、新しい方法のエステサロンです。

従来エステティシャンがおこなってきた施術を、お客様自身が行います。

エステサロンの運営で欠かせないのがエステティシャンの雇用です。

しかし、エステティシャンを雇用し続けるのはとても難しいのです。

エステサロンの営業時間に合わせた長時間労働や低賃金、またエステティシャンの9割以上が女性であり、結婚・出産・子育てなど、女性の変化するライフスタイルに合わせた制度が整っていないなど、一般的にエステティシャンの労働状況は良いと言い切れないのが現状です。

そこでセルフエステではサロンスタッフは施術方法やマシンの説明をするのが主な役割となり、施術に1~2時間も拘束されることもなく、複数のお客様を1人のスタッフで同時施術することが可能になります。

セルフエステサロンが増えてきている理由には、時代の変化が関係しています。

1つは、新型コロナウイルスの蔓延です。

新型コロナウイルスの影響により、自宅フィットネスやセルフエステなどが注目される中、リスクを取ってまでエステに通う人が少なくなっています。

エステ業界に限らず美容業界に大きな影響を与えた新型コロナウイルスですが、従来のエステティックサロンの形態ではこの局面を乗り越えて営業を継続して営業できるサロンは全体の3~5割程度であると予測されています。

既存のエステサロンであれば、施術するエステティシャンがお客様にマシンや手技によっ施術をするため、濃厚接触の上で施術をおこないます。

一方セルフエステであれば、完全個室でセルフ施術がほとんどのため濃厚接触がない、お客様の情報提供は動画により可能になる、顧客管理等のIT化がすすめられるというWithコロナ時代に適したビジネスであるといえます。

また今まではエステティシャンに施術を受けるのが当たり前でしたが、現代の若者思想ではコストパフォーマンスや効率が重視されます。

セルフエステであれば、高級店と同じ機械が安く手軽に受けられるという時代のニーズが合っており、セルフエステの出店が増えています。

セルフエステのメリット・デメリット

セルフエステの展開が全国に広がっている中で、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

顧客としてセルフエステを利用する側にも、経営側にも、メリット・デメリットがあります。

セルフエステのメリット

セルフエステを利用する顧客側の最大のメリットは、値段の安さです。

10分500円と時間貸ししているところから、月額定額制を採用しているセルフエステもあります。

今まで1回の施術に1~2万円程度かかっていたエステ代が格安になるため、美意識の高いエステ好きの女性からすると、この値段設定は大きなメリットとなります。

またセルフエステはマシンの数だけ予約を取ることが可能であり、ちょっとしたスキマ時間にエステに行きたい忙しい女性にも需要があります。

サロン側のメリットは、人件費の削減です。

セルフサロンのスタッフの主な業務は基本受付業務となり、通常のエステティシャンに求めるようなリンパや皮膚についての知識、コース契約のクロージングなどの能力は求められません。

美容業界で働いたことのないフリーターでも、受付業務や清掃業務さえきちんとこなせるひとであればスタッフとして採用することができます。

技術力・営業力の高いスタッフであれば、独立されたり他店に引き抜きに合わないよう高待遇で雇用する必要が出てきますが、セルフエステであれば美容の専門的知識のないバイトでも成り立つためサロン側の雇用のハードルが低くなります。

先述の通りサロンスタッフの業務は受付がメインとなるため、スタッフ教育や管理が楽になります。

美容機器のマニュアルはメーカーが作っており、導入したサロンはサロン側で特別なマニュアルを作る必要はなく、スタッフもお客様にレクチャーするだけで十分です。

セルフエステのデメリット

顧客側のデメリットとしては、セルフ施術となるため背中などの施術がしづらいという点です。

おなかや脚であれば自分で施術も可能ですが、腕や背中など、自分で手の届きづらい場所になると施術が難しくなります。

背中や二の腕などを施術したい場合はできないことが多くなったり、友達と一緒にサロンに通わなければならなかったりします。

またセルフ施術になると美容機器は重たいものが多く、使い慣れないマシンを使うため、かなり腕や肩に負担がかかります。

そして一番の懸念はケガや火傷などの事故です。

セルフエステで使用される美容機器は基本的には安全性が高く、最大出力でも事故の起こらないように設計されていますが、セルフで素人が自分で施術する場合、正しく使えない可能性が出てきます。

ラジオ波やハイフなど、高周波を身体にあてて筋肉や脂肪細胞を分解させるような痩身マシンや光によって毛穴を毛根から照射する脱毛器など、同じ個所に当て続けると低温火傷のリスクがあります。

スタッフによるマシンの使い方の説明は受けますが、火傷などの事故が起こってしまった場合も自己責任になります。

サロン側のデメリットとしては、万が一事故が起こってしまった場合、顧客との間でトラブルになってしまうことがあります。

お客様が怪我をしてしまった場合、悪い口コミをかかれてサロンの評判が落ちることも考えられるため、施術前にいはマシンの使い方のレクチャーやマシンの選定方法を顧客にきちんと伝える必要があります。

また従来のエステではマシンを使い慣れたエステティシャンが施術をしていたため、美容機器を間違った方法で使用し、壊してしまう恐れが圧倒的に少なかったのです。

しかしお客様は素人のため、壊してしまう可能性も出てきます。

またセルフエステを経営するにあたり、マシンを多く導入しなければならないため、先行投資がかなりかかります。

プロではない素人が美容機器を取り扱うため、マシンの故障の対応が難しい場合もあります。

機械導入時の故障対応や、使用同意書はしっかりと作り込む必要があります。

まとめ

新型コロナウイルスの影響もあり、コスパや効率のいいセルフエステは今後ますます展開が広がることが予想されており、お客様もエステに通うというよりも「ジムに通う」という感覚で来られる方が多くいます。

若い世代を中心にセルフエステは人気があります。

エステティシャンに施術してもらうという従来のエステサロンとは違い、マシンの扱いに注意が必要ですが、セルフエステの体験がワンコインでできるキャンペーンをおこなっているサロンもあります。

今まで値段や時間の問題でエステに行けなかった人はこれを機にエステデビューしてみるのもいいかもしれません。

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