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生理痛が辛い……生理痛の起こる原因と対策について徹底解説!

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女性に1カ月に1度訪れる月経ですが、生理期間中は身体が重く憂鬱な気分になるという人も多いことと思います。

産婦人科に来る患者さんの悩みの多くに「生理痛が辛い」という声が多く上がるそうです。

人によっては生理時も普段と変わらず過ごせる人、生理痛がひどくて布団から起き上がることができず仕事や家事を休まざるを得ない人、生理中の症状も様々です。

一方で生理痛は生理に伴って起こるものであり、突然起こる頭痛とは違いある程度予測することができます。

そのため正しい対処法やケアを知っておくことで、改善するできる事があります。

今回は、生理痛の起こる原因や自分でできるケア方法について解説していきます。

毎月の生理痛で悩んでいる人は、参考にしてみてください。

生理・生理痛のしくみ

そもそも、なぜ生理が月に一回起こるのでしょうか。

子宮の内側を覆う子宮内膜は、排卵と共に受精卵の着床に備えて徐々に厚くなります。

赤ちゃんを育てるためのベッドと考えるとわかりやすいと思います。

妊娠しなかった場合、子宮内膜は不要になるため剥がれ落ち、血液と共に体外に排出されます。

赤ちゃんができるはずだったベッドが不要になり、新しいベッドにベッドメイキングする周期が約28日周期で繰り返され、子宮内膜が剥がれ落ちるのが『生理』です。

生理の際に感じる下腹部や腰の痛みなどを、生理痛と呼んでいます。

生理痛は経血を押し出すため、子宮が収縮することによっておこります。

子宮を収縮させ、子宮内膜で生産される『プロスタグランジン』という物質が必要以上に分泌されると子宮が強く収縮し、痛みが強くなります。

生理痛は個人差もありますが、生理の始まる前日~生理2・3日目までに起こる人が多くいます。

多少の痛みであれば生理現象ですが、生活に支障が出るようであれば『月経困難症』という病気の域になります。

生理痛の原因

生理痛が起こるのには、いくつか原因があります。

酷すぎる生理痛を治療せずに我慢していると、日常生活に支障をきたすだけでなく、他の病気を見逃してしまったり、不妊症になってしまう可能性があります。

日常生活に支障が出てしまうほどの月経困難症には、2種類のタイプがあります。

生理中に起こる生理痛は下腹部や腰の痛みだけでなく、おなかのハリや頭痛、吐き気、下痢、気分の憂鬱など、様々な症状があります。

 

プロスタグランジンの分泌

生理中は子宮を収縮させ、剥がれ落ちた子宮内膜の血液と共に経血として体外に排出させる効果をもたらすプロスタグランジンが分泌されます。

このプロスタグラジンによって子宮や血管、腸管が過剰に収縮し、下腹部の痛みや腰の痛みを引き起こします。

またプロスタグランジンの一種に痛みを強める作用があり、頭痛や腰痛などが生理中にひどくなる原因とも考えられています。

プロスタグランジンの影響による生理痛は機能性月経困難症といわれ、病気ではなく生理機関の1~2日程度で収まり、痙攣性の痛みで周期性があります。

10~20代前半の若い女性に多く、身体の熟成と共に症状は落ち着くといわれています。

 

子宮の出口が狭い

子宮の出口が狭く、経血がスムーズに体外に排出されないため痛みを感じます。

若い女性や出産経験のない女性に多く見られます。

出産を経験すると子宮の出口が広がるため、出産を機に治る人も多くいます。

こちらも機能性月経困難症であり、加齢とともに落ち着く場合があります。

 

冷え

生理中は体温が下がり身体が冷えやすくなります。

身体が冷えると血液の循環が悪くなり、痛みの元となるプロスタグランジンが体外に排出されず、痛みが強くなることがあります、

またプロスタグランジンの影響により血管が収縮し、血行が悪く冷えやすくなるため生理痛が更にきつくなることがあります。

ひざ掛けやカイロ、腹巻などで腰やおなかを冷やさないようにする工夫が必要です。

 

ストレス

ストレスによって、自律神経をはじめとするホルモンバランスが崩れることにより、血流が悪くなり、痛みを強めることがあります。

また自律神経が乱れると体温を調節する機能も下がるため、身体が冷えやすくなります。

生理中は睡眠不足や過度なストレスがかからないように、できるだけゆったりと過ごせるようにしたいものです。

器質性月経困難症

器質性月経困難症は、子宮や卵巣の病気によっておこる生理痛であり、20代以上の女性に多く見られ、年齢と共に増加します、

痛みが持続的に続くことが多く、生理期間中ずっと痛みが続くこともあります。

子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で起こることが多く、自然治癒で治ることがないため、病院での診察や治療が必要です。

子宮内膜などの経血が体外に排出されず逆流してしまうと、おなかの中や臓器、腹膜などにくっつき増殖し、子宮内膜に似た組織ができあるのが子宮内膜症です。

子宮内膜症になると卵巣がんの可能性が上がったり、不妊症になってしまうこともあるので注意が必要です。

生理痛を緩和する方法は?

生理痛を緩和するために、自分でできるケア方法もあります。

身体を温める

まず一つ目の生理痛緩和の方法は、湯船に浸かるなど下半身を温め血行を良くすることで生理痛が緩和されることがあります。

生理中の入浴は経血を増やすといわれますが、実際には変わらないため、生理中もできれば湯船にしっかり浸かり、身体を温めることが大切です。

身体を温める作用のある入浴剤を使用するのもオススメです。

生理中にバスタブに浸かることに躊躇する場合、足湯で下半身を温めるだけでも効果があるので試してみてください。

リラックスしてストレスを軽減する

自律神経や身体が緊張すると、余計に痛みを感じてしまいます。

ヨガや軽い運動、アロマテラピーなどを上手に活用し、なるべくリラックスするように心がけます。

生理痛に効くツボを刺激する

生理痛に効くツボを刺激して血の巡りを良くすることにより、生理痛が緩和することがあります。

①三陰交

うちくるぶしの指4本上野ところにあるツボを刺激すると、血行促進を促し、身体をリラックスさせることができます。

②腎兪

ウエストの延長線上にある背骨から左右指二本分のところにあるツボを腎兪(じんゆ)といいます。

腎兪を刺激することによってむくみや腰痛を和らげる効果があります。

ストレッチ

生理中は身体を動かすのがおっくうという人も多くいますが、適度にストレッチをおこなうことにより血の巡りが良くなり、生理痛が緩和することがあります。

両手を腰にあて、左右に腰を20回ずつ回す腰回しも生理痛緩和に効果があります。

また椅子に座って足首をストレッチするだけでも下半身の血行を良くする効果があります。

美容業で働いている人たちは同じ姿勢でいることが多いため下半身がむくみがちですが、生理中以外でもおこなうのもオススメです。

しかし生理中は無理しないことも大切なので、できる範囲でおこなってみてください。

痛み止めを飲む

生理痛は我慢するもの、痛み止めを飲むと効かなくなったり癖になる、と思っている人も多くいますが、生理痛に悩むのであれば、痛みがひどくなる前に服用するのも効果的です。

月に1度の生理で2~3日痛み止めを飲んでも健康に影響はほとんどなく、薬が慣れて効きにくくなるというということもありません。

生理痛の痛み止めにはプロスタグラジンの分泌を抑えるイブプロフェンが含まれているものも多く、即効性があるので無理に痛みに耐えるようであれば、早めに服用してください。

痛み止めを使用する場合は飲むタイミングが重要です。

痛みのピークになる前に早めに服用するようにします、

タイミングが遅いと効果がないこともあります。

痛み止めを服用する際はなるべく空腹時を避けるようにし、用法・用量を守って正しく使用するようにします。

産婦人科に相談する

日常生活に支障が出るほどの生理痛である場合は、深刻な婦人科疾患が隠れている場合もあります。

生理痛の緩和のためにピルや痛み止め、その他の原因解明など、困ったら専門家の意見を聞くことも大切です。

無理をせずに早めに病院に行き、医師に相談してみてください。

まとめ

今回は生理痛について解説しました。

生理1日前~生理2日までの間は生理痛が起こりやすく、我慢できる程度や鎮痛剤で抑えられる程度であれば問題ありませんが、日常生活に支障が出る場合などは重篤な婦人科系の病気である場合も考えられます。

生理痛がひどい場合は早めに産婦人科を受診してください。

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