エステサロンの面接でなにを聞かれるのか不安、どんなかっこうで行けばいいのかわからない、という方のために、エステサロンでよく聞かれる質問や身だしなみについて徹底的に解説します。
面接で聞かれやすい質問やそれに対する例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エステの面接でよく聞かれる質問
まずはエステの面接でよく聞かれる11の質問を解説します。
慌てずにしっかり自分の言葉で答えられるように回答を考えておきましょう。
志望動機の理由
まず聞かれるのは志望動機です。
前職がエステティシャンであっても別の業種であっても、なせこのエステサロンを志望したのかは必ず聞かれると思っておきましょう。
前職のことを悪く言うのではなく、前の仕事で得た経験をどのようにエステティシャンとして活用できるか答えられるようにしましょう。
志望動機の例文
「前職では美容部員としてスキンケア、メイクでお客様を綺麗にする仕事をしていました。その中でよりお客様を喜ばせたい、本来の美しさを引き出したいと思いエステティシャンの仕事を志望しました。より多くの方を綺麗にし、コンプレックスを解消するお手伝いをしたいと考えております。」
過去の仕事での実績
過去の仕事でどんな実績があるのか、どんなスキルを持っているのかもよく聞かれる質問です。
前職がエステティシャンだった場合はその経歴を話すことができます。
エステティシャンの仕事はエステだけではありません。トークスキル、接客スキル、さらに体力や臨機応変に対応する決断力も求められます。
前職がエステティシャンではなかった方でもアピールできるポイントはたくさんあります。
過去の仕事での実績の例文
「前職では多くのエステティシャンをまとめるリーダーとして働いていました。手順をマニュアル化して効率的に仕事を進めるようにし、一日に対応できるお客様の数を増やしました。また、このマニュアルは未経験のエステティシャンの育成にも役立たせることができました。一つのサロンで力量に偏りが出ないようにし、すべてのお客様に満足していただけるよう常に考えるようになりました。」
前職の退職理由
どうして前職を辞めてしまったのか、なぜ転職したいと思っているのかもよく聞かれます。
前職の退職理由がネガティブなものだったとしても、その通り伝えると同じようなことで辞められてしまうのではないか、本人の人間性に問題があるのではないかと思われてしまいます。
できるだけ前向きな内容に言い換えられるように工夫しましょう。
前職の退職理由の例文
「前職でもエステサロンで働いていました。ですが全身のマッサージがメインのサロンでした。エステについての豊富な知識を得る中で、よりお客様の悩みを解決するお手伝いをしたいと強く思うようになりました。中でもフェイシャルマッサージについて特化したエステティシャンを目指したくなり退職いたしました。」
その店舗を志望した理由
エステサロンは数えきれないほどたくさんありますが、数あるサロンの中でどうしてこのエステサロンを選ぶにいたったのかを聞かれます。
他のエステサロンの面接でも通用するようなことを言うと不合格になってしまうかもしれません。
他のエステサロンではできないこと、そのエステサロンだからこそできることを見つけましょう。
その店舗を志望した理由の例文
「前職では最新の機器を導入した施術を多くおこなってきました。私自身も常にエステ業界の情報について敏感でいたいと考えています。御社の常に最新の機器や技術を取り入れ、トレンドの最先端でいたいという企業理念に共感し、この度は応募させていただきました。」
長所と短所
長所と短所は、エステサロンだけではなく多くの面接で聞かれる質問です。
ただ短所を述べるだけでなく、どのようにして自分の魅力につなげるかを考えなければなりません。
長所についても、そのエステサロンで働く上で役に立つものを考えましょう。
長所と短所の例文
「私の長所は粘り強いところです。一つの問題にじっくり取り組み、解決の糸口を見つけられます。前職ではお客様の悩みに寄り添い、根本から解決するお手伝いをさせていただきました。一方、短所についてですが一度こうと決めたら動かない頑固なところがあります。そのため、なにか問題が生じた場合は自分で決めつけるのではなく、同僚や先輩に話を伺ってから客観的に物事を見るようにしています。」
今後のキャリアプラン
今後どのようなエステティシャンになりたいか、10年後どうなっていたいか、そのエステサロンでどんな活動をしたいか、それらのためにはなにをする必要があると思っているのか、など、今度のキャリアプランについて聞かれることはよくあります。
今採用されたい、今エステティシャンとして働きたいというだけでなく、その仕事を通してどんな風に成長したいか考えてみましょう。
今後のキャリアプランの例文
「御社では社員の育成に力を入れているとお伺いしました。研修制度を無駄なものにせず資格を取得し、自分自身のスキルアップを通して御社に貢献したいと考えております。」
専門学校や資格の勉強で学んだこと
美容系の専門学校に通っていた場合は、とくにどんなことについて学んだのかを聞かれます。
また、資格を所持している場合はどの資格をなぜ取得したいと思ったのか、それによってどんなスキルが身についたのかを聞かれます。
専門学校に通っていない、美容系の資格を持っていないという方は、未経験ではあるものの美容について高い関心があることをアピールしましょう。
専門学校や資格の勉強で学んだことの例文
「専門学校では美容、エステに関する全般を学びました。ですがとくにリンパマッサージ、フェイシャルエステについての勉強をし、資格も取得いたしました。この経験やスキルを通して御社に貢献させていただければと思います。」
そのお店でやりたいこと
そのエステサロンではどんなことをしたいかを聞かれることもあります。
キャリアプランとも似ていますがそれだけでなくより具体的に、そのエステサロンだからこそできることを考えましょう。
そのお店でやりたいことの例文
「私はエステティシャンとしての経験は浅いですが、美容について、エステについての興味は強い関心があります。この好奇心を活かしてよりスキルを磨いていきたいと思っています。御社ではスキルアップの制度が充実しているとお伺いしました。より豊富な知識と高い技術を身に着け、立派なエステティシャンとして御社のお役に立ちたいと思っています。」
シフトや出勤日・残業について
エステサロンの多くは正社員でもシフト制です。朝番、中番、夜番があり、どれか一つだけというわけにはいきません。
また、サービス業ですので土日の出勤や残業もよくあります。
家事や育児と仕事を両立したい場合は、エステサロンでの仕事は難しい可能性もあります。
ですが女性スタッフが多いエステサロンでは可能な限り譲歩してくれることもありますので、正直に答えるようにしましょう。
シフトや出勤日・残業についての例文
「家族はおりますが、共働きで家事を協力しておこなっているためシフトについては問題ありません。ですが、週に3回程度朝番にしていただけると幸いです。土日の出勤についても問題ありませんが、子どもの学校行事の際はお休みを希望するかもしれません。」
他に応募しているエステはあるか
他のエステサロンの面接も受けているのか聞かれることもあります。
もし採用しても他のエステサロンに取られてしまっては大切な人材が不足してしまいます。
エステサロン側は、この人はこのサロンを第一志望にしているかどうかを見極めたいためにこのような質問をします。
他のエステサロンを受けている場合でも正直に答えた方がいいでしょう。
他に応募しているエステがある場合の例文
「他にもリラクゼーションサロン、マッサージサロンの2社を受けています。まずは面接でお互いのことを知っていければと思っております。ですが、私個人としましては最新の技術を身に着けられ、お客様第一をコンセプトとしている御社を第一に希望しております。」
質問があるか
面接が一通り終わると、最後に面接対応の方に「なにか質問はありますか?」と聞かれることは多いです。
この際、「特にありません。」と答えてしまうとあまり興味がないのか、やる気がないのかと思われてしまいます。
残業について、給料について、ノルマについてなども気になるところではありますが、ネガティブな聞き方にならないように注意しましょう。
「残業はどうしてもしないといけませんか?」「ノルマは厳しいですか?」などの言い方は避け、やんわりと内容を伺うようにしてください。
質問についての例文
「御社は研修制度が充実しているとお伺いしました。具体的にはどのような内容なのか教えていただきたいです。」
「御社を利用されているお客様はどのような年齢層ですか?普段はどんな雰囲気の中で施術をされていますか?」
エステの面接対策でチェックされるポイント
エステサロンの面接ではさまざまな質問をされますが、質問への回答だけでなくさまざまな項目もチェックされています。
どんな点に注意しなければならないのかも確認しておきましょう。
マナー・身だしなみ
エステティシャンはマナー、身だしなみが非常に重要です。
面接の段階でしっかりとマナーが守れていると好印象です。反対にきちんとした言葉遣いができない、声が小さくて聞き取りにくいというようではスキルや経験があっても不合格になってしまうかもしれません。
服装やメイクはもちろん、髪や爪の先まできちんと身だしなみを整えて面接に挑みましょう。
簡潔な自己紹介・話し方
エステサロンだけでなく面接では簡潔な話し方は重要です。
先に結論を述べ、その後理由や具体例、最後にもう一度結論、という流れを徹底してこなせるようにしましょう。
話がダラダラと長引き、結局なにが言いたいのかわからないというようでは面接担当も対応しにくくなってしまいます。
また、自己紹介や自己PRは客観性を持たせましょう。自分本位のアピールだけでは信用されません。具体的にどんな数字を出したか、実際にどんな評価を得られたのかを話すようにしてください。
サロンのコンセプトに合うか
エステサロンのコンセプトに合う人材かどうかもチェックされます。
働いてみないことにはわからないこともたくさんありますが、エステサロンによってコンセプトは大きく違います。
お客様のペースでゆっくりやっていくのか、厳しいノルマがあるのか、それに従うことができるかは重要です。
話し方、自己紹介などからそれらを判断される可能性が高いです。
自社について関心が高いか
エステサロンならどこでもいい、働ければどこでもいいというような人は採用しても長続きしない可能性があります。
自社の経営方針に魅力を感じているか、自社についてしっかり調べているかどうかも確認されます。
自己PRなどで面接を受ける会社の経営方針について話す、今後のビジョンについて明確に話すなど、そのエステサロンに魅力を感じていることをアピールしましょう。
エステの面接にふさわしい服装やメイク
エステの面接に行くときにふさわしい服装やメイクをチェックしましょう。
基本的には清潔感が第一ですが、エステのコンセプトに合う服装、メイクも考えなければなりません。
面接では第一印象が大切です。面接担当に好印象を与える身だしなみを目指しましょう。
清潔感のある服装ならOK
エステサロンの場合、スーツを着用しなければならないというところは少ないです。
スーツの指定がある場合はスーツで向かう必要がありますが、私服でOKの場合はスーツでなくても構いません。
私服の場合は、ブラウスにテーパードパンツ、または膝丈のスカートといった、清楚で清潔感のある服装を心がけましょう。
エステの面接には服装のセンスなどは問われません。私服に自信がない方はスーツで向かっても問題ありません。
華美なアクセサリーなどは外しておきましょう。
また、エステのコンセプトに合う服装を意識することもおすすめです。
客層が若いサロンなら若々しい服装を、年配の方が多いサロンならより落ち着いた服装を心がけましょう。
サロンの雰囲気に合うメイク
メイクは華美でないことが第一ですが、ノーメイクはNGです。
エステサロンは人を綺麗にするところです。まずは自分も身だしなみを整えましょう。
アイメイクにこだわるよりも、肌を綺麗に見せる、自分の骨格を活かしたメイクをすることが大切です。
面接の際にはスーツや落ち着いた服を着ていますので、そのような服装に合うメイクかどうかも重要です。
アイメイクが濃すぎる、リップの色が濃すぎるなど、ちぐはぐな印象にならないように注意しましょう。
落ち着いた印象のヘアスタイル
髪型も基本的には自由です。
しかしスーツや落ち着いた服装に合うようまとめておくといいでしょう。
エステサロンで働く際は髪をまとめなければなりません。派手な巻き髪、派手な髪色、うっとうしそうな前髪などはNGです。
髪の根本だけが黒くなっている、毛先がパサついているなども不潔な印象を与えてしまいます。
エステサロンの面接に行く前には髪も綺麗にケアしておきましょう。
エステの面接対策を万全にしよう!
エステサロンでの面接でよく聞かれる質問と、面接対策について解説しました。
正社員でもアルバイトでも、エステサロンでの面接ではさまざまな質問をされます。
答えられずに黙り込んでしまう、ネガティブなことを言ってしまうということのないように、事前にしっかり練習しておきましょう。
また、身だしなみやマナーは普段から意識していないとついボロが出てしまいます。
事前に面接の練習をしておき、万全の状態で挑めるようにしておいてください。