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化粧品メーカーの広報の仕事内容・必要なスキルを解説

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化粧品メーカーの広報は、自社で作った化粧品をテレビや雑誌、ネットなどにアピールする仕事です。いくら化粧品の質がよくても広報がうまくいかなければ売り上げを伸ばすことができません。そのため、広報は化粧品メーカーの仕事の中でも非常に重要な仕事の一つです。

化粧品メーカーの広報の具体的な仕事内容や、転職の際にあると便利なスキルについて解説します。

化粧品に携わる仕事をしたい、広報の仕事に興味があるという方はぜひチェックしてください。

化粧品メーカーの広報の仕事内容

化粧品メーカーの広報はどんな仕事をしているのか、仕事内容について紹介します。

広報は化粧品の魅力を外部に伝える重要なポジションです。情報を提供するだけでなく、取材に対応したり、イベントを開催したり、トラブルの対応をしたり、仕事内容は多岐に渡ります。

各媒体に情報を提供する

化粧品メーカーの広報の一番の仕事に、各媒体に情報を提供する、というものがあります。

テレビ、雑誌、新聞、ラジオといった媒体に化粧品の新商品や新サービスなどを伝えます。

どんな化粧品なのか、どんな魅力があるのか、いつ発売なのか、どこで買えるのかなど、詳細な情報を正確に伝える必要がある大切な仕事です。

反対に情報を告知するまで外部に新商品の情報が洩れるようなことがあってはいけません。そのため情報の取り扱いにも非常に慎重になる必要があります。

広報の仕事は華やかではありますが、その責任も重く、広報担当者の言動一つで化粧品や化粧品メーカー自体への信頼が左右されます。

メディアからの取材などを受ける

テレビ、雑誌、新聞、ラジオといった媒体からの取材を受けるのも広報の仕事です。

こちらから発信するだけでなく、各媒体が知りたい、取り上げたい、記事や特集にしたいと思うポイントを聞かれるため、広報担当者はその化粧品についてより詳しく理解していなければなりません。

近年はネットで調べれば素人でもさまざまな情報を得ることができます。広報担当者は、それ以上に詳しい知識を身に着けて即座に応えるスキルが求められます。

成分一つひとつについてしっかり理解する、コンセプトに合う説明をおこなう、実際の効果を適切に伝えることも大切です。

SNSなどネットでのPR活動

自ら情報を集める際にSNSを活用する方は多いです。

テレビや雑誌などで気になる化粧品を見つけたらすぐにネットで検索するという経験がある方も多いのではないでしょうか。

化粧品メーカーの広報の仕事には、自社のSNSアカウントを更新したり、自社のブログやコンテンツを更新することも含まれています。

思わずチェックしたくなる記事の見出しを作る、興味をそそられる商品写真を撮影する、SNS限定のキャンペーンを企画するなどの仕事を担当することもあります。

SNSやネットでの広報活動をしっかりおこなうことで、化粧品メーカーや新商品についてユーザーに適切に理解してもらえます。

反対に情報の発信方法が間違っているとターゲットに正しい情報を伝えられません。

年齢や利用シーン、悩みごとに違うターゲットに的確に届くような発信方法を考える必要があります。

化粧品のイベントやキャンペーンを実施

新商品やリニューアル商品をより多くの人に知ってもらうためのイベントやキャンペーンを実施するのも広報の仕事です。

街頭でサンプルを配る、モデルや著名人などを招いてトークイベントをする、ファッションショーなどに出展する、ポップアップストアを展開するなど、さまざまなイベントがあります。

さらに新商品を購入することで特典がつく、割引価格で購入できるなどのキャンペーンもあります。近年ではSNSで情報を拡散することでキャンペーン対象となるといったものも多く、より斬新で、かつ効果的なキャンペーンを考える企画力も求められます。

トラブル、不祥事への対応

万が一新商品に不具合があった場合、また化粧品メーカーが不祥事を起こした際に対応するのも広報担当者の仕事です。

外部に適切な説明をし、謝罪をおこないます。

トラブルや不祥事があった際に真っ先に矢面に立たされるつらい立場ではありますが、問題と真摯に向き合い自社をフォローしつつユーザーにも配慮した慎重な言動が求められます。

問題を正しく理解する力、臨機応変に言葉を選ぶ力などが求められます。

化粧品メーカーの広報に必要なスキル

化粧品メーカーの広報で働きたい!と思ったときに役立つスキルについて紹介します。

化粧品メーカーの広報になるために必須の資格や、学んでおかなければならない特定の分野というものはありません。

ですがこれまでの経験を広報の活動に役立てることはできます。

自分が培ってきた経験やスキルが広報に役立つか、転職の際にアピールできるかを考えてみましょう。

化粧品の魅力を伝える文章を書くスキル

化粧品メーカーの広報にはさまざまな仕事がありますが、中でも化粧品の魅力を外部に伝えることは大切な仕事の一つです。

正確に、そして魅力的に新商品の情報を伝えるためには文章力が必要です。

化粧品の魅力をわかりやすく伝えるだけでなく、思わず手に取りたくなるような情報もアピールしていかなければなりません。

正確な情報をまとめる力だけでなく化粧品のターゲットの目線で文章を書く力、砕けた表現や親しみやすい文章を書く力なども求められます。

美容ライターをしていた経験がある、雑誌の編集などをしていた経験があるなど、文章を書くことに慣れている、文章力がある方は広報に転職する際のアピールポイントになるでしょう。

正しく情報を集めるスキル

化粧品メーカーの広報は、その化粧品の魅力を伝えるために新商品の情報を誰よりも理解しておく必要があります。

また、化粧品のことだけでなく他社の新商品の情報やキャンペーン情報、世間のトレンドなどもいち早く捉えておかなければなりません。社会全体のトレンドや流れを把握することで、より的確なキャンペーン、アピールができます。

ネットで検索すればさまざまな情報を簡単に入手できる時代になりましたが、中には虚偽の情報やソースが不確かな情報もたくさんあります。化粧品などの過大広告を防ぐための薬事法に則った広報活動をするためにも偽の情報を広報担当者が鵜呑みにするようなことがあってはなりません。

大量に溢れる情報の中から正しいものとそうでないものを正確に取捨選択し、正確な情報を新商品のアピールに役立てる必要があります。

ネット検索のスキルが高い、引用や参考を用いて論理的に物事を説明するスキルが高いことは、広報への転職に役立つでしょう。

円滑にコミュニケーションを図るスキル

化粧品メーカーの広報担当者は社内だけでなく社外の人とも一緒に仕事をする機会が非常に多いです。

各メディアに適切な対応をする必要があり、円滑にコミュニケーションを取るスキルが必要です。広報担当者の対応が悪ければその化粧品メーカー自体への好感度が下がってしまい、場合によっては次の仕事につながらなくなってしまう可能性もあります。

ときには化粧品メーカーの方針だけではなく自分自身の判断で行動しなければならないこともあり、自分の言動に責任を持って行動する必要があります。

また、社外の人や企業とのやり取りだけでなく社内でのコミュニケーション能力も大切です。広報同士で情報を共有するだけでなく企画担当や開発担当などと円滑にコミュニケーションを図ることができれば、化粧品についての知識も集めやすくなります。

人とコミュニケーションを取るのが苦にならない、チームでの仕事で多くの実績を積んできた人なら広報の仕事をしっかりこなすことができるでしょう。

注目を集められる企画を作るスキル

広報には文章力やコミュニケーション能力だけでなく企画力も求められます。

新商品をどんな人に手に取ってもらいたいか、どんな風に伝えればよりスムーズに情報を届けられるか、どの情報に焦点をあてて伝えるべきかなどを的確に判断し、それに沿った企画を立案します。

プロモーション方法、いつからいつまでの企画にするのか、予算をどれくらいかけるのか、社内、社外の誰と連絡を取り合う必要があるのかなどを綿密に計画していきます。

広報で話し合って企画を決めることも多いですが、自分自身の発想力も試されるポイントです。

ありきたりな企画では新商品に注目を集められませんが、突飛すぎてもターゲットに情報を届けられない可能性もあります。いかに注目される企画を立案できるかも、広報の力の見せどころです。

化粧品メーカーに勤務していなくてもイベントスタッフや企画担当などをしたことがある方であれば経験を役立てられるでしょう。

企画・マーケティング・営業などの経験

化粧品メーカーの広報になるのに化粧品メーカーでの勤務経験は必須ではありません。

化粧品やメーカー、ブランドについての知識が豊富であればそれだけ有利ではありますが、それよりも企画、マーケティング、営業など、広報に役立つ経験が豊富かどうかをジャッジする化粧品メーカーも多いです。

広報は自社の商品の魅力を理解し、それを外部に伝える大切な仕事です。どの層にどのようにプロモーションをおこなえばより効果的なのか、そのノウハウも理解しておく必要があります。

そのためには企画やマーケティング、営業の知識、スキルが重視されます。化粧品やアパレルなどの美容に関わる仕事をした経験がなくても、これらのスキルがあれば効率的に仕事に馴染むことができるでしょう。

自己プロデュース力がある

容姿で合否が決まるわけではありませんが、広報は社外へアピールする重要な役割であるためある程度見た目もチェックされます。

美人でなければならないという意味ではなく、その化粧品メーカーのコンセプトに沿ったメイク、服装などができるかどうかが大切です。

華やかで清潔感があり、人を不快にしない見た目を心がけましょう。履歴書に貼る証明写真も顔周りを明るくする、華やかなブラウスを選ぶなどの工夫を。写真館で撮影したキレイな写真を選ぶこともおすすめです。

また、見た目だけでなく話し方や立ち居振る舞いも重要です。相手にわかりやすくハキハキと情報を伝えられるか、相手の質問の意図を瞬時に理解して的確な回答ができるか、もっと話を聞いてみたいと思わせるような話し方ができるかどうかも広報にとっては重要です。

もともとそのような素質がなくても、見た目や話し方の改善も仕事のうちと理解して改善することは可能です。自己プロデュース力が高ければ、その分広報として採用されやすくなるでしょう。

化粧品メーカーの広報になるためのルート

化粧品メーカーの広報の求人はかなり少なく、なかなか見つけることができません。

未経験者を募集している求人も少ないため、どのように化粧品メーカーの広報になればいいかわからない方も多いでしょう。

どのようなルートで化粧品メーカーの広報になれるのか、その方法を3つ紹介します。

その会社の別の部署から異動する

化粧品メーカーの広報になるルートで一番多いのが、その会社の別の部署に入社して経験を積んでから広報になるという方法です。

まずは販売員などからスタートし、化粧品のことを理解し、さらに自分に合った働き方を見つけていきます。

コミュニケーション能力が高い、企画力があるなど広報に適した人材であると判断されれば広報への異動が叶います。

このように徐々にステップアップしていくには時間がかかりますが、地道に経験を積むことでより化粧品やメーカー、ブランドへの愛着も湧き、愛情を持って商品を外部にアピールできます。

別の会社の広報から転職する

別の会社、別の業界で広報として働いた経験がある場合は、化粧品メーカーの広報の求人に応募しやすいです。

広報としての実績、ノウハウがあれば即戦力として認められ、とくに人材が不足している化粧品メーカーならすぐに活躍できるでしょう。

過去から現在までに広報としてどのような活動をしたのか、どんな実績を残したのかをわかりやすく伝えるようにしましょう。面接の際に資料などを作成してアピールするのも効果的です。

広報でなくても企画、マーケティング、営業などのスキルも場合によっては広報の求人に役立てられます。

求人によっては広報経験者のみの募集の場合もありますので、募集要項をきちんと確認しましょう。

美容雑誌の編集から広報へ転職する

美容雑誌の編集やライターを経験した後に化粧品メーカーの広報に転職するという方法もあります。

その化粧品メーカーの情報だけでなくさまざまな化粧品メーカーの情報を持っている、最新の情報を集める力がある、トレンドやユーザーの需要に敏感であるなどの素質がなければ美容雑誌の編集やライターとして長く働くことはできません。勤続年数が長ければそれだけ広報として働く素質もあると認めてもらいやすいでしょう。

さらに美容雑誌の編集、ライターは美容業界にコネクションをたくさん持っている人材が多く、化粧品メーカーの広報としてもおおいに役立ちます。

美容雑誌で働いているのなら、どれくらい人脈が広いのか、どんな特集を担当したことがあるのかなどをしっかりアピールしましょう。

化粧品メーカーの広報で化粧品の魅力を伝えよう

化粧品メーカーの広報の仕事内容や求められるスキルについて説明しました。

広報はどの業界でも華やかなイメージがありますが、実際には言動一つで企業のイメージが大きく左右される責任重大な仕事です。近年はキャンペーン内容がネットで炎上するケースも多く、より思慮深く商品をアピールする方法を考えなければなりません。

楽しいことばかりではない広報の仕事ですが、新商品をより多くの人に手に取ってもらえたり、自分の言葉で新商品の魅力を伝えられたりするのは広報の仕事の醍醐味です。

広報の仕事をしたい方は、これまでの経験やスキルなどをいかせるかどうか考え、さらにどのルートで広報になるかを考えた上で求人を探してみましょう。

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