パーソナルカラーによって、髪色やメイク、ネイルカラーを選ぶ人が増えています。
そのため、美容業界でパーソナルカラーに関する資格を取得している人が多いのも事実です。
しかし、パーソナルカラーの資格は数が多く「どれが自分に合う資格なのかわからない」という方も多いものです。
今回は、パーソナルカラーの資格について解説します。
どの資格が自分に合っているのか見極める基準、パーソナルカラーの資格を持つことのメリットや、オススメのパーソナルカラーの資格8つを紹介していきます。
「パーソナルカラーの資格が取りたいけど、どの資格を取っていいのかわからない」と悩んでいる方は、参考にしてみて下さいね。
パーソナルカラーとは?
パーソナルカラーとは、自分に似合う色のことです。
アメリカ大統領であったケネディ大統領も、選挙戦略の一環としてパーソナルカラーを取り入れて選挙に臨んでいたといわれています。
美容やファッション業界など、様々な仕事に役立つパーソナルカラー。
美容やファッション雑誌では、「イエベ」「ブルベ」など、個人に合ったパーソナルカラーを表す言葉が使用されます。
「イエベ」とは、イエローベースのことであり黄色の色素が強い肌の人のことをいいます。
暖色系の黄味よりのカラーが似合う人のことをイエベといいます。
「ブルベ」とは、ブルーベースのことであり青色の色素が強い肌の人のことをいいます。
寒色系カラーが良く似合い、青味寄りのカラーが似合う人がブルベです。
イエベ、ブルベをさらに細かく分類していくと春・夏・秋・冬とさらに4つの肌色に分類されます。
肌の色をベースに自分に合うメイクや髪型、ファッションを取り入れていくのがパーソナルカラーを知るメリットといえます。
「好きな色で発色が良くて選んだのに、なんとなく自分に合わない」という場合は、イエローベース・ブルーベースによる色の選び方が間違っているのかもしれません。
パーソナルカラー資格を取るメリットとは?
パーソナルカラーに関する資格を取ることによって、より深くパーソナルカラーについて理解することができます。
単純な色の違いだけでなく、明るさや鮮やかさ、透明度なども分析することができます。
化粧品などの販売業では、似合う商品の提案やアドバイスをおこなうことができるようになります。
また、パーソナルカラーを深く学ぶことによって流行や年齢、性別などによる嗜好性など、心理的な購買欲を上げることができる場合もあります。
そのため、美容業界だけでなく広告や出版業、インテイリアや建築関係の方もパーソナルカラーの資格を取る方もいます。
また、パーソナルカラーのプロフェッショナルとして、講師業やカラーアナリストとしてのコンサル分野で活躍したり、教育分野で活躍していくことも可能です。
パーソナルカラーにもいくつかの流派があり、配色カードも資格によって微妙に違ったりします。
「パーソナルカラーの資格は全部取った方がいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、パーソナルカラーの資格は数多く資格取得に時間もお金もかかります。
自分の学びたい目的に合った資格を選ぶことにより、実用的な資格を取ることができます。
パーソナルカラーの資格を選ぶ基準
パーソナルカラーの資格を取る場合、目的に応じて取得することが大切です。
まずは、それぞれのパーソナルカラーの資格の特徴を知る必要があります。
配色や色彩学、個人に似合う色やファッション概論など、それぞれのパーソルカラーの資格には強みや学ぶべき内容が少しずつ違います。
「色について学ぶ」という点に関しては同じ目的ですが、ビジネスシーンで使用したい、広告や建築のためにパーソナルカラーを学びたいのではゴールが違うため、同じ資格では合わないこともあります。
また、取得方法も資格を選ぶ基準となります。
通信講座で在宅で取れる資格なのか、通信講座で試験に合格しなくても取れる資格なのか、スクーリングする必要があるのかなども考慮する必要があります。
また、どのくらい資格取得のためにお金と時間をかけれるかという点も気になる点です。
多くのパーソナルカラーの資格は初級で約70%の合格率、上級で50~60%の合格率のものが一般的です。
資格によっては講義を受けるだけで検定を受けなくても取得できるものもありますが、高額になる場合もあります。
自分に本当に必要なパーソナルカラーの資格はどれなのか、下記では詳しく紹介していきます。
それぞれのパーソナルカラー資格の特徴を参考にしてみて下さい。
パーソナルカラーの資格8選
パーソナルカラーの資格として、代表的な資格8つの資格を紹介します。
色彩技能パーソナルカラー検定
パーソナルカラーの検定で一番メジャーな検定が、NPO法人日本パーソナルカラー協会(JPCA)の「色彩技能パーソナルカラー検定」です。
2002年から実施されている検定で、パーソナルカラーの基礎知識を学ぶことができます。
「なぜ、どのように、この色が似合うのか」ということを分析することができます。
色彩技能パーソナル検定では、クライアントの求めるイメージを演出する力を身に着けます。
モジュール別に3段階の資格があり、モジュール1の検定料は7,700円、モジュール3で12,100円の検定料となっています。
個性や美しさを引き出す色彩効果を学ぶことができ、美容やファッション関連の接客業にはもちろん、商品開発にも役立つ資格です。
パーソナルカラリスト(パーソナルカラー検定)
2005年から実施されているパーソナルカラリストは、一般社団法人日本カラリスト協会が主催する資格です。
人と色に着目し、色彩知識と配色調和のテクニックを学ぶことができます。
3~1級があり、Web受験も可能です。
検定料は3級で7,700円、1級で17,600円で受験することができます。
ちなみに、1級の合格率は50%程度となっています。
カラーアテンドシステム(CUS表色系)を用いた配色理論を学ぶことができます。
美容業界・ファッション業界はもちろん、ブライダルやジュエリー、インテリアやフラワーのスペシャリストを目指したい方にもおすすめです。
また、色の心理効果が理解できるようになればパッケージの開発やデザインの提案などをおこなうこともできます。
一般社団法人日本カラリスト協会 (colorist.or.jp)
色彩活用パーソナル検定
一般社団法人日本カラーコーディネーター協会(J-color)の認定する「色彩活用パーソナル検定」は2003年から実施され、幅広いビジネスに活用できる資格となっています。
3~1級まであり、どの流派でも通用するパーソナルカラーの基礎から応用までを学ぶことができます。
他のパーソナルカラーの資格よりもビジネスシーンに特化した資格であり、セルフブランディング能力を身に着けることができます。
色によるイメージ戦略にも対応しています。
検定範囲は色による自己表現からTPOに合わせたカラーコーディネート、パーソナルカラーのコンサルまで学ぶことができます。
検定料は3級で3,300円、1級で16,500円となっています。
パーソナルカラー実務検定
パーソナルカラー実務検定協会が主催する「パーソナルカラー実務検定」は3級から1級があり、3級であれば自宅で受験することが可能です。
3級は1,100円、1級でも13,200円で受験できるため、パーソナルカラーに自信がある方であればハードルの低いパーソナルカラーの資格です。
合格率も高いため、独学でも合格しやすく独学で資格取得したい方にオススメです。
一人ひとりに似合う色を提案できるため、資格取得後は現場で生かせる知識となります。
美容業界で働く方、アパレル販売スタッフなどのファッション業界の方に人気の資格です。
パーソナルカラープランナー
一般社団法人日本技能開発協会が運営するパーソナルカラープランナーは、通信教育で学習したい方にオススメの資格です。
パーソナルカラーの歴史など、基礎知識を学ぶことができます。
色のイメージや色によって与える感覚など、色彩心理も学習範囲です。
配色ポイントやベストな配色比率を学ぶことができ、パーソナルカラー診断ではブルベ・イエベ、4シーズンに加え16タイプ別に学ぶことができます。
11,000円で受験可能です。
パーソナルカラープランナー | 一般社団法人日本技能開発協会
パーソナルスタイルアドバイザー
国際カラーデザイン協会が発行するパーソナルスタイルアドバイザーの資格は、検定ではなくプログラムを学習する事で認定されるパーソナルカラーの資格です。
「試験を受けるのが苦手」という方にはオススメの資格です。
「パーソナルカラーレッスン」「カラーアナリスト」「パーソナルスタイリストアドバイザー」の3つで構成されており、それぞれ違った学習内容が学べます。
パーソナルカラーレッスンでは色彩学、パーソナルカラー診断を学び、15,000円で取得可能、カラーアナリストは20,000円で取得できます。
パーソナルカラーリストではカラー診断、パーソナルカラー理論が学べます。
パーソナルスタイリストアドバイザーはファッション要素が強く、スーツのスタイリングやコーディネート30,000円で取ることができます。
パーソナルスタイルアドバイザー認証制度 | ICD国際カラーデザイン協会
パーソナルカラーアナリスト
講義を受講するだけで資格が取得できるパーソナルカラーアナリストは、株式会社IBCの認定する民間資格です。
在宅でも資格取得が可能であり、全35時間の授業を7日間で受けることでパーソナルカラーアナリストの資格を取得できます。
入会金などを合わせると30万円以上かかる資格ですが、学習した内容を仕事につなげるサポートまでおこなってくれます。
「パーソナルカラーの資格を早く仕事に結び付けたい」という方にはオススメの資格です。
ビジネスやファッションシーンで活躍できるパーソナルカラーアナリストとしての資格は、資格取得後はパーソナルカラーのセミナー講師として活躍する方が多いです。
カラーコーディネーター
東京市商工会議所が運営するカラーコーディネーターの資格は、スタンダードとアドバンスの2種類の資格があります。
スタンダードでは色彩の基礎知識を学びます。
配色や光のマジック、背景色を使用した色の見え方などを学習することができます。
5,500円で受験可能です。
アドバンスでは、ビジネスシーンで活躍する知識を身に着けることができます。
色彩と照明、色彩管理、安全色彩、色彩分析と心理評価などが試験範囲となっています。
ファッションカラーやメイクはもちろん、インテリアなどの幅広い分野で活かすことのできる資格です。
7,700円でアドバンスクラスも受験できます。
スタンダード、アドバンス共に美容業界だけでなくWebデザインや建築、パッケージコンサルタントなどの広告業、商品開発や外・内装業などでも活用することができます。
インターネットで自宅で受験できたり、企業によっては社内で実施している会社もあるため、受験しやすい資格であるといえます。
東京商工会議所検定サイト | カラーコーディネーター検定試験
まとめ
今回は美容業界でパーソナルカラーについて学びたい方のために、パーソナルカラーの資格を7つ紹介しました。
美容に特化してパーソナルカラーを学びたい、値段が高くても仕事に直結する資格が欲しい、低価格で自宅学習で取得できるものがいいと、人によって求める資格は様々です。
本記事を参考に、自分に合った資格を見つけてみてください。