美容クリニックのたるみケアとして、もっとも注目を集めているのが『ウルセラ』です。
ウルセラはHIFUの機種であり、アンチエイジングや小顔効果が高いといわれており、エステサロンでは受けられない美容クリニックのみで受けられる施術です。
今回はウルセラとは何なのか?他のたるみケアとは何が違うのか?について詳しく説明していきます。
ウルセラとは?
ウルセラとは高密度焦点式超音波療法(High Intensity Focused Ultrasound:HIFU)の一種であり、医療機器の名称です。
画像引用:Ultrasound Skin Tightening & Lifting Procedure | Ultherapy
美容クリニックのたるみケアとして、もっとも注目を集めているのが『ウルセラ』です。
ウルセラはHIFUの機種であり、アンチエイジングや小顔効果が高いといわれており、エステサロンでは受けられない美容クリニックのみで受けられる施術です。
今回はウルセラとは何なのか?他のたるみケアとは何が違うのか?について詳しく説明していきます。
ウルセラとは?
ウルセラとは高密度焦点式超音波療法(High Intensity Focused Ultrasound:HIFU)の一種であり、医療機器の名称です。アメリカのFDAの認定したHIFUマシンのことです。
ハイフについてはこちらの記事に詳しく書いています↓
今話題の『ハイフ(HIFU)』って何?大阪でおすすめハイフ10選! | 美容Biz Media
FDAとはアメリカ医療機器認定機関の略式名称であり、FDAの認定を受けたマシンはリフトアップや脂肪燃焼に実際に効果があるというお墨付きということです。
FDAの認定を受けるのに約6000万円の費用がかかるので、ウルセラ施術はどうしても高額になってしまいます。
しかし以前に比べて比較的ウルセラはお手頃な価格になってきています。
他の機械は韓国製であることが多いのが特徴です。
HIFUは高周波ではなく、高音波を使って皮膚の奥下のSMASといわれる筋膜まではたらきかけることができるため効果が高いといわれています。
ウルセラ治療は超音波の画像を確認しながらおこなうため肌のエコー診断を同時にすることが可能です。
超音波画像が確認でき、確実に筋膜に熱エネルギーを筋膜に届けることができるため、1回で効果を実感する人も多いです。
ウルセラは約70℃の熱で筋膜に傷を作り、細胞が傷ついた過程でコラーゲンが大量に生成されるため、時間の経過とともにリフトアップの効果が期待されており、効果のピークは約2か月後に来るといわれています。
ウルセラの効果はリフトアップ、シワ・ほうれい線の改善、エイジングケア、小顔、ダイエットに効果があるといわれています。
ウルセラは医療器具であるため、エステサロンで施術を受けることができませんが、エステではウルセラに近い『ウルトラリフト』とい機械で施術を受けることができます。
こちらはウルセラの約70%の出力数しか力を発揮しません。
ウルセラの効果
ウルセラはアンチエイジングやたるみなどに効果があるといわれていますが、どのように効果があるのでしょうか。
ヒトの肌は加齢や重力によって日々たるんでいきます。
たるみの原因とされているのは皮膚の下にある表情筋と連動して筋肉や皮膚を支える『筋膜』のゆがみといわれており、筋繊維を覆っているの筋膜は筋肉一つひとつについていることがほとんどです。
しかし『スマス』(Superficial Muscoulo Aponeurotic System:SMAS)と呼ばれる顔の筋膜は薄いシート状の筋膜であり、一枚の筋膜で複数の筋肉をカバーしています。
そのため顔の筋膜はゆがみやすいといわれています。
また皮膚はたんぱく質で構成されており、熱を加えることによって縮みます。
ウルセラはSMASまで熱を届けることができる医療器具なので、肌の奥にある筋肉を引き締めあう効果を発揮してくれます。
そのためウルセラはアンチエイジングに効果があるといわれています。
ウルセラの施術と値段相場
ウルセラの施術時間は約30~60分ほどです。
レーザーで照射していくので痛みを伴うことがあります。
美容クリニックでの施術になるので痛みをともなう場合は麻酔をすることも可能です。
ウルセラにはダウンタイムがほとんどないので、施術後すぐにメイクをすることも可能です。
しかし施術後の肌は敏感になっているので、日焼け止めを塗って紫外線対策をしっかりすることが大切です。
ウルセラの最大のメリットは他の美容器具で効果が出なかった箇所でも、はっきりとリフトアップしているのがわかります。
脂肪を燃焼させてデトックスして外に流すだけでなく、燃焼しきれなかった周りの脂肪も柔らかくしてくれます。
脂肪が柔らかくなると運動した際に燃焼しやすくなるため、部分的にも痩せやすい体質になります。
ウルセラはクリニックによって大きく値段相場が違い、20~50万円とかなり開きがあります。
顔のみの施術で30万円代後半が相場です。
ウルセラは前述のように、FDAの認定を受けるのに高額な費用が掛かっているため、ハイフの中で一番高額な施術となっていることが多いです。
これでもウルセラは一昔前に比べて随分リーズナブルになりました。
ウルセラは高額な施術になるため、しっかりと事前カウンセリングを受け、納得の上で施術を受けることが大切です。
クリニック選びは値段だけで選ぶのではなく、クリニックの信頼度を見て決めることが重要です。
ウルセラの副作用と安全性
今まで届かなかったところにまで超音波が届くようになったウルセラですが、安全性はいかがなものでしょうか。
ネットで『ウルセラ』と検索すると予測ワードで「ウルセラ 痛い」「ウルセラ 副作用」と出てきますが、痛みに関しては筋膜を刺激しているため多少はあります。
ただ我慢できないほどの痛みではなく、ハリでチクチク刺されるといった感じの痛みです。
また脂肪の多い頬は痛みが軽く、あごやおでこなどの骨に近い箇所の方が痛みを感じやすいといわれています。
また安全性についてですが、約70℃の超音波で筋膜を刺激するので、絶対に安全とは言えません。
これはウルセラに限らず、他のハイフや脱毛も同様です。
ウルセラのマシン自体に問題はほとんどなく、ウルセラで健康被害が出ている場合は照射の出力を間違えたりなどのヒューマンエラーによる事故がほとんどです。
そのためクリニック選びは重要なポイントとなっています。
クリニックを選ぶ際は症例数が多いところを選ぶことをオススメします。
そして実績のある医師を選ぶことが大切です。
クリニック選びのポイントとして専門性の高いドクター、ウエブに名前が掲載されているドクター、カウンセリングしてくれるドクターと治療してくれるドクターが同じクリニックを選ぶことが大切です。
また自信をもってウルセラを勧めているか、というのもクリニック選びのポイントです。
照射時のパワーが強い、ショット数が多い、腕のいい医師が在籍しているかで選ぶのがオススメです。
実際ウルセラの治療自体にほとんど副作用はありません。
しかし施術後は肌が敏感になって肌が赤くなってしまうこともあり、ヒリヒリとした痛みが出ることもあります。
これは一時的なものであることがほとんどで、時間が経てば赤みや痛みは引いていきます。
ウルセラとその他マシンの比較
ウルセラのほかに、ウルトラリフト、ウルトラセルQなど似たような名前のマシンも見たり聞いたりしたことがある人も多いと思いますが、実際に何がちがうのでしょうか。
それぞれの違いや特徴を解説していきます。
まずウルセラはハイフとしてできた一番最初の医療用マシンです。
同時期にできたダブロ(シーライン)というハイフもあります。
こちらは韓国の製品であり中国・韓国で取り入れられているマシンですが、ウルセラはアメリカの製品で日本だけに限らず世界中で使用されています。
ウルトラリフト
エステサロンで取り扱われるエステ版ウルセラ。
フェイシャルに対応しており、ウルセラでは対応できないまぶたや眉の引き上げにも効果があるといわれています。
費用は12万円前後でウルセラより安価ですが、出力数がウルセラの約70%なので医療用のウルセラよりも効果は弱いです。
施術時間はウルセラよりも比較的早く終わります。
ウルトラセルQ
ウルセラの最新版で出力数が強く、全身に対応しています。
1か所15分ほどで施術をすることができます。
ウルセラ同様、医療器具なのでエステサロンで施術を受けることはできません。
こちらは目の周りの小じわにも効果的です。
サーマクール
ウルセラと同じアンチエイジングに効果がある施術として比較されるのがサーマクールです。
サーマクールは原理的にはウルセラとさほど違いはないのですが、筋膜・SMASまで照射することはできず、表面の浅いところのみに効果があります。
そのためウルセラは皮膚の奥の筋膜・SMASまでアプローチすることができ引き締めとリフトアップ効果が期待できますが、サーマクールは引き締め効果のみです。
しかしウルセラは光を集めて一点に集中して照射されるため、広く浅く照射したい場合には不向きです。
また、ウルセラは照射できる場所が限られており、照射できるのは顔の一部や首のみです。
またサーマクールは顔や首だけでなく皮膚の薄い目の周りや顔全体に照射できます。
リフトアップに関してはウルセラの方が効果が高いですが、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成をサポートし、お肌にハリをもたらし、毛穴を引き締めるという効果はウルセラと同様です。
そのためサーマクールとウルセラを組み合わせる施術も人気です。
またサーマクールは痛みもウルセラに比べて少なく、ダウンタイムもウルセラより短いのが特徴です。
また持続期間はウルセラが半年~1年なのに対して、サーマクールは2~半年ほどしか持ちません。
施術費用が20~50万円程度のウルセラに対し、サーマクールは8~30万円とウルセラに比べて比較的安価です。
今はマシンの改良が進んでいるため、海外ではサーマクールはほとんどおこなわれてません。
ウルセラの効果を最大限発揮するために…
ウルセラの照射レベルは4段階あり、出力パワーを大きくするとリフトアップの継続時間も長くなります。
また照射の回数(ショット数)を多くするとそれだけリフトアップ効果も高まります。
ウルセラ社のガイドラインには部位による最適なショット数が定められていますが、実際の施術は悩みの個所、たるみ具合やお肌の状態などを総合的にドクターに判断してもらい出力レベルとショット数を決めます。
部位によって最適なショット数や出力パワーが違い、効果の聞き具合はドクターの腕にかかっているといえます。
実際に施術を受けるときにこちらからショット数やパワーを指摘するのではなく、ドクターが最適なショット数と照射パワーを決めて治療をおこなってくれます。
そのため一般的なショット数よりも少ないこともあり、部位やたるみ具合によります。
納得がいくまでドクターに質問することも大切です。
部位によっては施術後すぐに効果を感じる場合もありますが、ウルセラは施術後約2~3か月後に効果のピークに達します。
施術後2~3カ月たってもになっても効果を感じられない場合や期待通りの効果が得られない場合、追加ショットを受けることをオススメします。
追加ショットは施術後6カ月以内と条件を付けているクリニックが多いです。
追加料金は90ショットで5万円前後が相場です。
またウルセラの効果は1回の施術で半年から1年ほど持続します。
定期的にウルセラを受けることにより効果を長持ちさせることができます。
2回目以降の料金を初回より低価格で受けれるクリニックもあるのでカウンセリング時に相談してみるのもいいかもしれません。
ウルセラが施術できない人って?
ウルセラはアンチエイジングケアとしてとても人気ですが、誰でも受けられるたるみ治療という訳ではなく、脱毛などの他の施術同様、受けられない人もいます。
また人によって合う合わないがあるので心配な人はクリニックでしっかりとカウンセリングを受けることをオススメします。
シリコン・金属・人工物が入っている人
ペースメーカーなどの金属を埋め込んでいる人であっても器械上にウルセラを照射しなければ問題ありません。
しかし念のためドクターに相談した方がいいです。
施術を受ける場所に金属のプレートやシリコンが入っている場合にはウルセラを照射できないので施術が受けられ来可能性があります。
ケロイド体質の人
すぐに治るはずの傷跡が大きく膨らんで、かゆみや痛みが出でしまうケロイド体質の人はウルセラの照射によってもケロイドができてしまう可能性があります。
また開いた傷がある個所や可能したニキビがある場所にも施術できません。
ステロイド・抗凝固薬を服用している人
循環器系の疾患があり、抗凝固薬を服用している人は内出血のリスクが高いため、ウルセラを施術できない可能性があります。
また重度の糖尿病や免疫抑制剤やステロイドの投与を受けている人はウルセラの引き上げ作用のもととなる傷を治す自己治癒力が弱くなっている可能性があります。
これらに該当する方は必ずドクターに相談するようにします。
他のリフトアップ施術を受けた人
ボトックス・ヒアルロン酸・コラーゲンを注入してすぐにウルセラを受けると注射の効果が薄れることがあります。
両方受けたい人は施術の間隔をあけることでより効果を発揮できるのでドクターに相談することをオススメします。
また糸によるリフトアップをした人も基本的にはウルセラを受けることができますが、クリニックによっては受けられないクリニックもあるので注意が必要です。
まとめ
切らないアンチエイジングとして知られるウルセラですが、理解は深まりましたか?
ウルセラは
●FDAの認定を受けたウルセラ社のHIFU
●リフトアップ・エイジングケア・小顔・ダイエットに効果的
●人と照射個所によっては痛みをともなうことも…
●クリニックのみで受けることが可能であり、エステでは受けることができない
●すべてはドクターの腕にかかっているのでクリニック選びは慎重に
●人によっては施術を受けれない人もいるので事前カウンセリングでしっかり相談を
という特徴があります。
興味のある人は一度美容クリニックにカウンセリングにいっていみてください。