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薬との違いは?!サプリメントの位置づけと選び方

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忙しい現代人にとってサプリメントは、手軽に足りない栄養素を補うことのできる健康補助食品として利用されています。

近年日本でも摂取する人も多くいるため、読者の方も一度はサプリメントを服用したことがある人も多いのではないでしょうか。

ビタミンやミネラルなどの身体に必要不可欠な栄養素から、美容や疲労回復を目的としたサプリメントなど、様々なサプリメントが販売されています。

今回はサプリメントについて、日本での位置づけや選び方について解説していきます。

サプリメントとは

サプリメントとは、ビタミンなどの栄養素を濃縮し、錠剤やカプセル状・ドリンク状にしたものをいいます。

サプリメントと呼ばれるものについて、広く健康の保持・増進に役立つ食品として販売・利用されているもの全般を指します。

健康維持・増進や病気の予防、食事だけでは補えない栄養素の補給・強化、疲労回復や美容などのダイエットなど、性別や年齢、目的によって様々のものがあります。

サプリメントの需要は年々増しており、現在約30%の人が毎日サプリメントを摂取しており、サプリメントを使用したことがある人は約80%もいます。

最近では大人だけでなく子供用にもサプリメントが販売されており、身体や脳の発達のために約10%の子供が親からサプリメントを与えられています。

日本においてサプリメントとは「健康補助食品」と呼ばれる食品扱いとなり、法律上の定義もなく健康維持・増進のために利用されています。

その中でも国の制度として、日本で安全性や有効性に関する基準等を満たした『保健機能食品制度』というものがあります。

さらに保健機能食品は「機能性表示食品」「栄養機能食品」「特定機能用食品」の3つに分類されています。

サプリメントは『食品』であるため、「~に効く」などの効能・効果を表示することはできません。

しかし約5%のサプリメントは医薬品ではありませんが、治療目的に使用されることもあります。

一方で『薬』や『医薬品』は医薬品や医療機器などの品質や有効性・安全性などを確保する薬機法により、効能・効果・用法・用量などを明確に表示する義務があります。

機能性表示食品

「脂肪の吸収を穏やかにします」「おなかの調子を整えます」といった、健康に関する表示を目にしたことある方も多いと思います。

これらの特定の健康維持や増進について、目的が期待できる食品の機能を表示することのできる食品を『機能性表示食品』といいます。

事業者の責任において、科学的根拠に基づいて表示している食品です。

消費者が適正に商品を選択できるよう適正な表示などによって、情報提供がおこなわれています。

安全性・機能性の根拠に関する情報が消費者庁長官に届け出が出されたもののことを指します。

以前はサプリメントや健康食品の機能を表示することができるのは「トクホ」と呼ばれる国の企画基準に適した栄養機能食品に限られていました。

機能性表示食品はその商品の機能をわかりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者が正しい情報を得て選択できるよう、2015年に表示されるようになったものです。

しかしトクホとは違い、消費者庁長官の個別に許可を受けたものではありません。

栄養機能食品

栄養機能食品とは、一日に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しがちな場合、その栄養素を補給するために利用することのできる食品をいいます。

すでに科学的根拠に基づく栄養成分を一定の基準で含む食品であれば、届け出をしなくても国が定め表現で機能性を表現することができます。

栄養機能食品として販売するには、1日の摂取目安に含まれる該当栄養成分が上・下限範囲内であること、該当栄養成分だけでなく、摂取に当たり注意喚起の表示もする必要があります。

特定保健用食品

CMでもおなじみ、いわゆる『トクホ』といわれるものです。

特的保健用食品とは健康の維持・増進が科学的根拠に基づいて認められており、「コレステロールの吸収を抑える」などと断定的に表示することが許可されている食品です。

表示される成分の効果や安全性を国が審査し、食品ごとに消費者庁が許可しています。

認可された食品は特定保健用食品としてトクホマークと特定の保健機能について表示することが許可されています。

画像引用:特保(特定保健用食品)とは? | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

いっぽう特定保健用食品は医薬品ではないため、効果のある疾病や病状の改善に関する表示は許可されていませんでした。

しかし2005年から『カルシウム』と『葉酸』について、医学的・栄養学的に確立されている場合に限り疾病名の表示が認めれるようになりました。

サプリメントの種類

サプリメントは役割や目的によって大きく3種類に分類されます。

ベースサプリメント

身体を構成するのに必須のビタミンやミネラル、食物繊維などを補うためのサプリメントです。

ビタミンC・鉄など栄養素単体で販売されているもの、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素を含んでいるものを「マルチビタミン」「マルチミネラル」などという形で販売されているものなどがあります。

オプショナルサプリメント

体調回復のために利用されるサプリメントのことを、オプショナルサプリメントといいます。

ウコン・マカ・ブルーベリー・グルコサミンなどのサプリメントのことをいいます。

ヘルスサプリメント

健康維持や美容などのために利用するサプリメントのことを指します。

イソフラボン・ロイヤルゼリー・セサミン・カテキンなどがあります。

サプリメントの形状と特徴

サプリメントには主に6種類の形状があり、飲みやすいもの・持ち運びやすいものなど、生活スタイルや予算にあわせて選ぶことができます。

粒状タイプ

粉末や顆粒を小さく固めて飲みやすくしているサプリメントとして一番メジャーな形状のものです。

粒状のサプリメントはコーティンが施されており、成分独特な匂いや味が気になりづらく、持ち運びに便利なのが特徴です。

粉末タイプ

味や香りにクセが少ない成分に適しているのが、粉末タイプのサプリメントです。

スープなどの汁物、飲み物に混ぜて飲めるなどのサプリメントがあります。

ハードカプセルタイプ

カプセルに粉末タイプや顆粒のサプリメントを入れているタイプです。

飛び散る心配がなく、成分品質を保持しやすく持ち運びにも適しています。

ソフトカプセルタイプ

粉末や液体にゼラチンやでんぷんを皮膜として包んでいるものが、ソフトカプセル型のサプリメントです。

加工の工程で原料をオイル状にするため酸化・劣化しづらいという特徴があります。

また水に溶けにくく脂に溶けやすい成分の加工に適しているサプリメントです。

ドリンクタイプ

水分を混ぜて飲みやすくしたサプリメントです。

ドリンクタイプのサプリメントは飲みやすくするため、甘みなどの味付けがされており、味やにおいが苦手な人でも飲みやすいのが特徴です。

サプリメントを利用する際の注意点

サプリメントなどの健康食品に関して、メディアやインターネットなどで情報が氾濫しており、自分に本当にサプリメントが必要なのか吟味することが必要です。

サプリメントを取り入れる前に、まずはバランスの良い食事を心掛け、生活習慣や食生活自体を見直す必要があります。

そのうえでサプリメントを『補助』として補うのが理想的です。

成分表示

サプリメントを購入する際に、成分名や含有量などを確認します。

健康面の安全性や有効成分を判断するためです。

サプリメントは健康食品に分類されますが、1度に多様のサプリメントを摂取すると健康に害になることもあり、被害の原因を見つけるのも難しくなります。

また1つの栄養素の過剰摂取も、体調不良を引き起こす原因にもなります。

飲み合わせ

食べ物にも食べ合わせが悪い食べ物があるように、サプリメントにも飲み合わせが悪いのもあります。

また服用中の薬があれば、サプリメントによって病気の治癒が遅れたり、症状が悪化したり治癒が遅れたりすることもあります。

薬の服用中や通院時には、医師や薬剤師に相談のもと摂取するのが好ましいです。

アレルギー

ロイヤルゼリーやウコンなど、天然成分であってもアレルギーを引き起こす人もいます。

表示に「天然・自然」と表示があっても安心・安全とは限りません。

サプリメントを摂って体調などに不調をきたした場合は、使用を中止し医療機関に相談することをオススメします。

まとめ

サプリメントは年々需要が高まっており、大人から子供まで多くの人が摂取する健康食品となりました。

すでに使用しているサプリメントがある場合には改めてパッケージをよく読み、注意書きなども確認しておくことをオススメします。

食生活やライフスタイルは年齢や環境と共に変化していくため、現在のライフスタイルに合ったものを選ぶようにします。

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