「意識高い系の女子は朝からヨガとスムージー」というように、ヨガは意識高い系のエクササイズとして人気です。
新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが浸透し、運動不足解消に家でできるストレッチの一環として始めた人も多いようです。
家で過ごす時間が増えたため、趣味が転じてヨガの資格を取る人も多くいますが、ヨガには流派が多くあり、一言にヨガの資格といっても数多く存在します。
日本ではダイエットやエクササイズ目的としておこなう人が多くいますが、そもそもヨガとはどんなものなのでしょうか。
今回は、意外と知られていない奥の深いヨガについて解説していきます。
また手軽に取れるヨガの資格から、インストラクター向けのメジャーな資格も紹介していきますので、資格取得を考えている人は参考にしてみてください。
ヨガとは?
ヨガとはサンスクリット語の牛や馬などの家畜と車を繋ぐ軛(くびき)、『ヨジュ』が語源となっています。
身体と心と魂を宇宙と結びつける修行の方法として、紀元前4500年頃にインダス文明が発祥といわれれいます。
現在ではエクササイズやダイエットの一環としてブームになっているヨガですが、本来のヨガの目的は心の動きをコントロールする鍛錬により、苦しみから解放されることを目的としています。
1000年ごろには『アーサナ』と呼ばれるヨガ特有のポーズと『プラーナ』と呼ばれる呼吸法によって心身を浄化・強化する鍛錬として『ハタ・ヨガ』が誕生しました。
現在世界で普及されているヨガのポーズはこの『ハタ・ヨガ』の一部です。
そしてハタ・ヨガからさまざまな流派が誕生し、現在のヨガとなっています。
現在では心身をリラックスさせ健康で充実した毎日を送るツールとして、新しいジャンルのヨガが現在でも次々と出てきています。
ヨガの基本はポーズと呼吸です。
ヨガのポーズによって身体の歪みが矯正され、柔軟性や体力の向上の効果があります。
そのため骨粗鬆症や関節痛の予防にも効果的です。
ヨガは他のスポーツと違い高度な技術や道具も必要ではないため、運動の苦手な人や体力のないお年寄りにも始めやすいエクササイズです。
ポーズをとってゆったりした呼吸と瞑想をすることで集中力が高まり、自分の内面に意識を向けることで、揺るぎない精神状態にすることができます。
ヨガをすることのメリット
老若男女問わず人気のヨガですが、ヨガをすることによって具体的にどのような効果があるのでしょうか。
ストレスの軽減
疲労回復に効果のあるポーズや呼吸法・瞑想などによって、リラクゼーション効果が得られます。
不安やストレスなど、ゆったりとした呼吸と自分の内側に意識を向け、感情を客観的に見つめ直すことにより心を落ち着けることができます。
不眠や片頭痛、ストレスによる様々な病気の予防としても役に立ち、安定したメンタルを保つことができるようになります。
体力アップ
様々なポーズを行うことにより柔軟性が増し、しなやかで丈夫な体を作ることができます。
またポーズを維持するため筋力アップに繋がり、身体の歪みも改善されバランスの良い美しい姿勢を保つことができるようになります。
ヨガの体幹を鍛えるポーズによって、身体の奥深くにある筋肉が鍛えられます。
体幹が鍛えられると姿勢が良くなり、脂肪の付きにくい美しい身体になることができます。
アンチエイジング
ヨガによってコアと呼ばれる身体の深部の筋肉が鍛えられることとゆったりとした深い呼吸によってリンパの流れや血行が良くなる効果も期待されます。
体内の循環が良くなることによって内臓機能も活性化されます。
そのため心臓発作や脳卒中などの予防、便秘などの解消にも役立ち、それによって肌の老化防止にもなります。
ヨガの資格
ここからはヨガの資格について解説していきます。
前述の通りヨガには様々な流派があり、メジャーな資格から初心者でも比較的取りやすい資格まで数多くの資格があります。
資格取得を目指すのであれば、インストラクターとして活躍したいのか、趣味として活用したいのかなど、目的に沿った資格を取ることが大切です。
ちなみにヨガの資格は国家資格はなく民間の資格ですが、持っていると世界で通用する資格も数多く存在します。
全米ヨガアライアンス
ヨガの資格の中で最もメジャーな資格で世界で通用する資格です。
世界160か国で4300か所以上のスクール登録がされていており、世界で67000人以上の人が登録しています。
実技、解剖学、生理学、ヨガ哲学、ヨガ指導者としてのライフスタイルと倫理、実践指導理論など、合計200時間に及ぶカリキュラムです。
また上級者コースは500時間を要するコースもあります。
海外留学をして取るコース、3か月国内短期集中コース、1年かけて通学するコースなどがあり、単位ごとに分割で履修できるコースもあります。
費用は学校やコースによってまちまちですが、概ね40~60万円程です。
海外で取る場合はさらに渡航費用がかかり、主な留学先としてメジャーなのはアメリカ、インド、タイ、ハワイなどがあります。
登録する際は別途申請料が45ドル、年間登録料が55ドル、年一回の更新料が50ドルかかります。
Many Paths, One Yoga Alliance | Yoga Alliance
インド中央政府公認資格
インド中央政府が認定した、専門的な知識を持つプロフェッショナルなヨガインストラクターを養成するために開設した資格です。
かなり専門的な内容になり、『ヨガ療法士』の資格にも挑める資格です。
日本では「日本ヨーガ・ニケタン」が養成講座を行っており、日本語で講座を受けることができます。
インドの伝統的なヨガについての歴史や哲学を学ぶことが可能で、伝統的なハタ・ヨガ、インドで生まれたアシュタンガ・ヨガなどのインストラクターを目指す方にオススメの資格です。
ヨガ教師課程は全10回、ヨガ療法士課程は全20回の講座を受け、費用は10~20万程度ですが修了試験やレポート、出席率による落第もありえるので、資格への意欲が強く問われる資格です。
NPO法人 日本YOGA連盟
ヨガの普及と発展を目的に作られたNPO法人の資格です。
教育施設・医療施設・福祉施設など、病気の予防や健康のためにヨガインストラクターを養成するために開設された資格です。
ヨガの実践、指導法、基礎知識など独自の教材をつかっており、3日間で終了することのできる資格もあります。
費用は6000円から受けることが可能でボランティアアシスタントであれば3日間で終了することができ、ティチャーインストラクターのコースであれば12万程度で受講が可能です。
一般社団法人 全日本ヨガ協会
ヨガインストラクターの育成、ヨガ普及のために2011年11月に設立された協会です。
ヨガの思想や解剖学、呼吸法、瞑想など1~3級の難易度で学びます。
インストラクター育成のためのカリキュラムであるため、実技・指導法・指導倫理のスキル取得を目的としている資格です。
受講費用は10~40万程度、受験料は級によって異なります。
通信講座
もっと手軽にヨガを勉強したい、通学するほどの余裕がないという方は通信教育もオススメです。
通信講座のヨガの資格はユーキャンやキャリカレなど、様々な通信教育の会社が出している資格があります。
これからヨガを始めたいという人にはオススメですが、インストラクターを目指すのであればスクールリングでしっかり学ぶことをオススメします。
はじめてのヨガ&ピラティス通信教育講座|資格取得なら生涯学習のユーキャン
まとめ
ヨガはインド発祥の、老若男女問わず人気のエクササイズです。
その歴史は古く様々な流派があり、協会も資格も多く存在します。
おうち時間が増えた現在、マット一枚分のスペースで手軽に始めることができるので、運動不足解消に悩んでいる方は始めてみるのもいいかもしれません。