美容業界の求人をお探しの方は美容bizへ。詳しくはこちら!

ダイエットの味方「人工甘味料」は安全?メリット・デメリットを解説

この記事は約6分で読めます。

「ダイエット中でも甘いものが食べたい!」と多くの方が思っていることではないでしょうか。

そんなダイエッターの悩みを解決してくれるのが、人工甘味料です。

糖質ゼロ、ゼロカロリー商品など、ダイエットをしている人であれば、スーパーやコンビニなので手軽に手に入れられるものも多く、常用している人も多いものです。

人工甘味料は砂糖の代替商品として使用されており、カロリーや糖質が気になる人たちに好まれる甘味料です。

日本で販売・使用される人工甘味料は安全性を認めているものであり、すぐに健康に害を与えることはありません。

しかし人工甘味料の歴史は浅く科学的に作られたものであり、健康に関するデータが十分でないものもあるため、健康に懸念も持つ人もいます。

今回は人工甘味料の種類や、メリット・デメリットについて解説します。

人工甘味料とは?

人工甘味料は、科学的に合成して人工的に作られた甘味料であり、自然界には存在しない物質です。

別名「合成甘味料」とも呼ばれています。

もともと高級品であった砂糖の代替品として使用されていた人工甘味料ですが、現在ではカロリーや糖質制限、保存料、虫歯や腸内環境の改善、生産コストの削減などとして使用されています。

食品製造の過程で使用されることが多く、厚生労働省に安全性と有効性が認められている食品添加物です。

ほとんどの加工食品に人工甘味料が入っているため、知らない間に結構な量を摂取しているのです。

ネットやSNSなどで人工甘味料について、健康被害の心配をされていることも多いですが、人工甘味料の研究対象が動物であったり、ヒトに対する実験でも検証期間が短く、データが乏しいため実際にはまだ詳しく解明されていません。

人工甘味料の種類

人工甘味料には、炭水化物に分類され食品として扱われる『糖質系甘味料』と、炭水化物として扱われず食品添加物として扱われる『非糖質系甘味料』があります。

糖質系甘味料には、果糖・ブドウ糖液糖・ブドウ糖果糖液糖・高果糖液糖・マルチトールなどがあります。

一般的にダイエットの味方といわれている人工甘味料は非糖質甘味料であり、日本で許可が出ている人工甘味料はサッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、スクラロース、ネオテーム、アドバンテームの6種類があります。

歯の健康でお馴染みのキシリトールやソルビトール、トレハロース、ステビア、甘草などは、天然甘味料に分類されます。

しかし天然甘味料と呼ばれるものの中にも、科学的に合成されたものもあります。

●サッカリン

砂糖の500倍の甘さがあり、濃度が薄くなっても甘みが残りやすいのがサッカリンです。

人工甘味料の中で最も古くから使用されており、第一次世界大戦で砂糖不足の際の代替品として世界で使用されるようになりました。

現在では他の人工甘味料が主流となっているため使用頻度は減っていますが、歯磨き粉にはサッカリンが多く使用されています。

●アスパルテーム

アミノ酸の一種であるアスパラギン酸とフェニルアラニンから構成されるアスパルテームは、1gあたり4㎉で砂糖と同じですが、砂糖の200倍の甘さがあります。

ダイエット食品や清涼飲料水に多く使用されています。

●アセスルファムカリウム(アセスルファムK)

砂糖の200倍の甘さのあるアセスルファムKは、人体で吸収されない人工甘味料であり、カロリーゼロなのでダイエット食品に多く使用されています。

●スクラロース

水に溶けやすく、砂糖の600倍の甘さがある人工甘味料です。

虫歯の餌になりづらいため、ガムにも広く使用されています。

 

これらの人工甘味料はより砂糖の甘みに近づけるため、単体で使用されるのではなく、複数の人工甘味料を混ぜて使用されています。

熱に強い、水に溶けやすい、甘みが長く続くなど、それぞれの特徴を生かし、加工食品に広く使用されています。

人工甘味料のメリット

人工甘味料のメリットは、何といってもカロリー・糖質を軽減できる点です。

人工甘味料は砂糖よりも甘みが強く、少ない量でも十分な甘さを感じることができます。

カロリーが含まれない人工甘味料であれば、ダイエット中でも甘いものを我慢することなく摂取することができます。

また食後の血糖値の急上昇を抑えることができるため、糖尿病の患者さんにも使用されることが多くあります。

ヒトの身体はブドウ糖を主なエネルギーとし、ブドウ糖が単糖であるのに対し砂糖は二糖類、デンプンは多糖類であり、砂糖や炭水化物などの糖質を摂取すると、消化酵素によってブドウ糖に分解されます。

このブドウ糖が血液中にグルコースとしてブドウ糖が取り込まれ、食後の血糖値が上昇します。

人工甘味料にはブドウ糖の元となる糖分が含まれていないため、血糖値が上昇せず、砂糖の代わりに人工甘味料を使用することにより、糖尿病の治療に有効であると言われています。

さらに人工甘味料は虫歯菌の餌にならない成分であるため、虫歯予防に役立てられています。

ほとんどの人の口の中には虫歯の原因となるミュータンス菌が潜んでおり、砂糖などの糖が歯につき、ミュータンス菌によって分解され歯垢を作ります。

歯垢の中ではニュータンス菌が糖を分解し、酸を作ることによって歯のエナメル質が溶かされ虫歯ができます。

しかし人工甘味料はミュータンス菌が分解できない成分が含まれるため、虫歯の原因となる酸ができづらく、虫歯予防にも効果的です。

人工甘味料のデメリット

人工甘味料がダイエットや糖尿病の人に効果があると言われる一方で、過剰摂取はダイエットの妨げや糖尿病の発症率が上がってしまうという研究者もいます。

とある研究では、ダイエット飲料を定期的に摂取する人としない人では、摂取する人の方が糖尿病発生率が1.7倍ということが明らかになっています。

砂糖を摂取すると血糖値が上昇し、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されますが、人工甘味料は血糖値が上がらないためインスリンが分泌されません。

日常的に人工甘味料を摂取することによりインスリンの働きが鈍くなるため、血糖値をコントロール機能が弱まってしまうためと考えられています。

さらに人工甘味料は血糖値が上がらないため、甘いものを食べているにもかかわらず脳が異常に反応してしまい、余計に甘いものを欲して食べ過ぎに繋がり、カロリー過多となりかえって太ってしまうともいわれています。

またアスパルテームには、人工甘味料に含まれる物質を代謝できない体質の人の人もいるため、摂取量を制限しなければならないことがあります。

さらにアスパルテームは過剰摂取による副作用があり、血糖値の乱高下、味覚障害、下痢、頭痛、臓器への負担、ホルモンバランスや自律神経の乱れの誘発、鬱症状などが起きる可能性があると報告されています。

しかし確実にその可能性があるという訳ではなく、食品添加物である人工甘味料は大量に摂取すると身体に異変をきたすのは当たり前であり、厚生労働省によって安全に摂取できるように、摂取量の上限が定められています。

一方で、人工甘味料による発がん性はまだ研究途中であるというのが現状です。

まとめ

ダイエット中であれば誰もが「カロリーゼロ」というパッケージに惹かれてしまうのは、当然のことかと思います。

人工甘味料はカロリーが全くなくても甘みを感じさせてくれるダイエットの救世主といえますが、歴史が浅く人体への影響については発展途上なところが多いのが現状です。

いずれにせよ食品添加物であることは変わりがないため、過剰摂取に気を付け、上手にダイエットに取り入れたいものです。

タイトルとURLをコピーしました