ネイリストは美容業界でも人気のある職業の一つです。
資格が絶対に必要というわけではないので、全くの異業種から挑戦する人も多い職業です。
華やかに見えるネイリストの仕事は実はとてもシビアで、イメージとは裏腹に厳しい仕事でもあります。
これからネイリストに転職を考えている人は「果たしてネイリストに自分は向いているのだろうか?」と考える人も多いものです。
今回はネイリストに向いている人はどんな人なのか、向いている性格や適性、向いていない人について解説していきます。
ネイリストになりたい、転職を考えている方は参考にしてみてください。
ネイリストに向いている人
ネイルが好きな人
ネイルはトレンドの移り変わりが早く、技術や新しい施術方法が次から次へと出てきます。
ネイリストとして活躍したいのであれば、ネイルの情報を常に追い続け、知識を得る必要があります。
好きなこと・興味関心のあることに関しては、努力しなくても新しい情報を集めることができます。
ネイルが好きな人であれば、ネイルのトレンドを追いかけたり、調べたり、練習を苦に感じない事です。
「意識しなくてもいつもネイルのことを考えてしまう」
「自分のネイルはもちろん、電車に乗っている人や芸能人など、他の人のネイルをついチェックしてしまう」
「ネイルのことを考え始めると時間が経つのも忘れて没頭してしまう」
という人はネイリストに向いているといえます。
ネイルに楽しさが見いだせない人は、トレンドの入れ替わりの激しいこの業界で勉強や練習することに苦痛を感じてしまうかもしれません。
絵を描くこと・細かい作業が好きな人
ネイリストにとって、絵を描くこと・細かい作業をすることは避けて通れない道です。
デザインによってはキャラクターなど、数センチの爪の中に細い筆で絵を描かなければなりません。
細かくて難しい作業ですが、モチーフを描くこと、ラインストーンを並べるのが好きな人はネイリストとして向いています。
「絵を描くのが得意じゃない」「器用ではない」という人も、ネイルの技術は反復練習で上手くなるので、最初からみんな器用なわけではありません。
ネイリストは例外なく毎日練習をし、技術力アップのために日々勉強を重ねています。
上手になりるまで諦めずに練習した人が「上手い人」と呼ばれます。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるとおり、継続して努力ができる、そもそも細かい作業や絵を描くことが好きな人はネイリストとして向いています。
手先が器用な人
そもそも手先が器用な人も、ネイリストに向いています。
ネイルアートやネイルケアなど、爪に施術をするには手先の器用さは必要です。
不器用だとネイリストになれないということではありません。
編み物や刺しゅうなど、まずは手先を使う趣味をきっかけに、細かい作業に慣れていくと不器用さを改善することができます。
また器用な人を観察するのも一つです。
手先の器用な人を観察し、真似をするのも器用になることに繋がります。
集中力がある人
ネイリストは一人のお客様に対し、10分15分という短い時間ではなく、2時間程度集中力を切らさずに施術する必要があります。
細かい作業を集中してできる人は、ネイリストに向いているといえます。
接客が好き・得意な人
ネイリストの仕事はお客様に好みを伺い、デザインを提案して施術をし、満足していただくのが仕事です。
ネイリストにはデザイン力や技術力も大切ですが、同じくらい接客力も求められます。
施術と共に、お客様にネイルのこと、私生活のこと、今興味あることの会話もしながら施術をしていく必要があります。
人と会話をするのが好き、情報交換にもなるし気の合う人と楽しい会話をしていると施術の疲れも忘れてしまう、という人はネイリストに向いています。
またネイリストにはお客様のその日の気分を読み取り、接客方法をお客様によって変える「空気を読む力」も求められます。
お客様にも様々なお客様がいます。
楽しく会話をしながら施術を受けたい人もいれば、ゆっくりとテレビを見ながら施術を受けたい人もいます。
お客様一人ひとりに対して、接客を変えていく必要があります。
ネイリストとして働きだして間もないころは施術に必死でとても会話どころではないという場合もあることと思います。
そんな時は聞き役に徹するというのもコミュニケーションの一つです。
また直接お客様に「この部分だけはどうしても丁寧に仕上げたいので、デザインに集中させていただいてもよろしいでしょうか?」と直接聞いてしまうのも一つの方法です。
誠実な印象を与えることができ、お客様も安心して施術を受けることができます。
体力がある人
華やかなイメージの多いネイリストの仕事ですが、実は体力勝負な仕事です。
ネイルの施術は1回で2時間程度、フットとハンドの同時施術になると4時間程度一人の客様と向き合わなければならないこともあります。
予約が多い時は休憩や昼食を取る暇もなかったり、朝早くから夜遅くまで練習をしなければならないこともあります。
そのため睡眠時間が削られたり、身体に負担がかかってしまうことも多い職業です。
また腱鞘炎・ストレートネック・ヘルニアなど、ネイリストがかかりやすい職業病も多くあります。
健康に自信があり、上手にストレス発散できる人はネイリストに向いているといえます。
流行に敏感な人
ネイリストにとって、流行に敏感で、常に最新のトレンドを把握することも仕事の一つです。
美容やファッションなどに関心があれば、なおネイリストとしての適性は高くなります。
ネイルのトレンドは常に進化しており、専門知識も必要です。
「お任せで」と依頼を受けることもあり、その日のヘアスタイルやファッションなどを観察し、どんな服装にどんなネイルが似合うのかも把握しておかなければなりません。
またネイルサロンに来店されるお客様も流行に敏感な方が多く、トレンドに合わないネイルをしてしまうと指名が減ってしまうこともあります。
モデルや芸能人などのインスタや季節ごとの流行を発信しているまとめサイトをチェックしたり、様々なファッション雑誌に目を通すなど、トレンドを勉強することも大切です。
またネイリストはお客様の要望に合わせて自分でデザインを考える必要もあるため、上手にトレンドを取り入れながらも自分のデザインを作り出す能力も必要となるため、美的センスをトレンドに上手にオリジナルで盛り込めるようになる技術も必要です。
自己管理ができる人
ネイリストとして働くにあたり、自己管理能力は重要です。
ネイリストとして長く働くとお客様から指名をもらうことが多くなってきます。
しかし体調を崩して頻繁に仕事を休むと、お客様に迷惑がかかり、また他のスタッフにも負担がかかります。
そして精神的にタフであることも必要です。
プライベートで嫌なことがあったとしてもお客様の前では気持ちを切り替えて仕事に取り組まなければなりません。
ネイリストは1人のお客様に対して長時間向き合う必要があるため、ネイリストが浮かない表情をしていればお客様もいい気持で施術を終えることができません。
接客業は自分自身でストレスを上手に発散し、自己管理が必要な職業です。
ネイリストに限ったことではありませんが、接客業全般において必要なスキルです。
また、外見の自己管理も必要です。
美容に関わる仕事であるため、寝癖がついたままだったり、キレイにメイクができていなかったり、ネイルが傷んでいては施術を受ける側のお客様も不安になってしまいます。
ネイリストに向かない人
どんなにネイルが好きで、トレンドに敏感で、自己管理のできて精神的にも肉体的にもタフな人であっても、ネイリストに向かない人がいます。
それは「潔癖症」の人です。
これはネイリストに限ったことではありませんが、お客様の爪を削って施術をするため、どうしても自身の服が汚れてしまったり、ということがあります。
またネイリストは衛生管理の勉強もしますが、「衛生管理の勉強をして、勉強をしたがためにネイリストになることを諦めた」という人もいます。
お客様をキレイにするために、自信がお客様のデリケートな部分を触らなければならない、ということは念頭に置いておかなければならないことかもしれません。
まとめ
今回はネイリストに向いている人について解説していきました。
その中でも特に重要なのが「ネイルが好き」ということです。
好きであればお客様とのコミュニケーションや練習も苦にならないはずです。
ネイリストに転職を考えている人、興味のある人は参考にしてみてください。