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加齢によって「くせ毛」になる?!その原因と対処法を徹底解説!

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思春期、20代、30代、40代と年齢を重ねるとともに、身体や肌に変化を感じない・若いころと何も変わらないという人はいないのではないでしょうか。

髪の毛の悩みとして、年齢と共に髪の毛が細くなったり、毛量が少なくなることがあるのはご存じの人も多いと思いますが、実は年齢と共に「くせ毛」が増えるという人も多く、髪質が変化していると思う人は多いのです。

思春期になって急にくせ毛になったという人や、加齢とともに徐々にという人もいます。

今回は年齢とともにくせ毛になる原因や、対処法について解説していきます。

「年齢と共に髪質が変わり、クセが気になるようになった……」という人は、参考にしてみてください。

くせ毛の原因

まっすぐでサラサラ・つやつやのストレートヘアに憧れる人は多いものですが、そもそもなぜくせ毛はできてしまうのでしょうか。

その原因は大きく分けて3つの原因があります。

S=S結合の歪み

くせ毛の原因の一つは、髪の主成分である『ケラチン』というタンパク質の結合度合いによって引き起こされることがあります。

これを「S=S結合」と呼びますが、正しくS=S結合がまっすぐ正しく結合されていれば直毛ですが、ボタンを掛け違えたようにずれて結びついているとくせ毛となり髪の毛が歪みます。

パーマや縮毛矯正は、このS=S結合を、切り離したりくっつけたりすることによって当てられます。

髪の毛内のタンパク質の不均等

髪の毛一本の構造は、中心部から『メデュラ』『コルテックス』『キューティクル』の3構造で成り立っています。

髪の毛の約90%が、コルテックスというケラチンタンパク質でできており、コルテックスには硬いタンパク質の『P-コルテックス』と柔らかいタンパク質の『O-コルテックス』の2種類があります。

P-コルテックスとO-コルテックスのタンパク質が均等に分布していれば直毛となり、偏っているとねじれ減少によってくせ毛となります。

またP-コルテックスは水分を含みにくく、O-コルテックスは水分を含みやすいという性質があるため、湿気が多いと髪の毛が不均等に膨らむため、乾燥した時よりちぢれがつよくなり、ボリュームが出やすくなります。

そのため雨の日はボリュームが出やすくなります。

毛穴の歪み

直毛の髪の毛は毛穴からまっすぐ生えるのに対し、くせ毛は毛穴自体が歪んでいます。

そのため、髪の毛が直毛かくせ毛かは髪の毛が生えてからではなく、毛根の状態によって生える前から決まっているといえます。

くせ毛の度合いはこの毛穴の曲がり具合によって決まっており、毛穴の形は遺伝性であることが多く、親がくせ毛だと子供もくせ毛になりやすいのです。

『縮毛矯正』などは生えてきた髪の毛をまっすぐにすることはできますが、美容室の施術で根本的にくせ毛を治すことはできません。

また頭皮ストレスやダメージ、毛穴の詰まりなどによって毛穴が歪むことにより、くせが強くなることがあります。

年齢に伴う『くせ毛』の原因

生まれた時からくせ毛があるという人もいれば、成長期でくせ毛になる人、30代後半からくせ毛になる人、と様々です。

髪の毛や頭皮のダメージ、生活習慣の乱れ、病気や薬によるくせ毛は年齢に関係ないところもありますが、年齢に伴いくせ毛になるのはいくつか原因があります。

頭蓋骨の成長

成長期に急にくせ毛になるという人がけっこういますが、これは成長期に頭蓋骨が大きくなるためといわれています。

子どもの頃は頭蓋骨の変化が激しく、頭皮や毛根などが安定しづらい時期といわれます。

成長と共に安定していくことにより、くせ毛へと変化していくと考えられています。

身体の成長や髪の毛の変化は、ホルモンバランスの影響も大きく受けています。

成長期に大人の髪へと変化し、その髪の毛が本来の自分の髪の毛であるというのが、現段階における科学的な見解です。

ホルモンバランスの変化

成長期で出始めるくせ毛にも関係しますが、体毛と関りのあるホルモンとして、『エストロゲン』という女性ホルモンと、『アンドロゲン』という男性ホルモンがあります。

特に髪の毛と関りがあるのがエストロゲンです。

女性の場合、成長期だけでなく、妊娠・出産・更年期・閉経などによってホルモンバランスが大きく崩れる時期で髪質が変わったり、直毛だった髪の毛がくせ毛になってしまうことがあります。

男性に多く頭のてっぺんに薄毛が見られ女性にあまり見られないのは、頭頂部にエストロゲンの分泌が多く、側頭部にアンドロゲンの分泌が多くなっているためです。

健康な髪の毛には、男性・女性問わずエストロゲンが必要なのです。

髪密度の低下

年齢と共に不規則なうねった髪の毛の割合が増加していくことが研究により明らかになっていますが、その原因には髪密度の低下による場合もあります。

前述でくせ毛は髪の毛内部のP⁻コルテクスとO⁻コルテクスが偏って分布するためと解説しましたが、髪密度の低下は毛根に栄養や酸素を運ぶ機能が加齢とともに衰えてくるため、毛根で作られる髪の毛が細くなり、その結果として起こるといわれています。

加齢による「くせ毛」にならないようにするには?

これまでくせ毛がなかった人がくせ毛になったり、もともとくせ毛だった人が年齢と共にさらにくせ毛がひどくなったという場合は、一度信頼できる美容師さん・くせ毛に詳しい美容師さんに相談するのが一番です。

しかし、一番は年齢によって髪の毛をくせ毛にさせないのが一番です。

加齢によるくせ毛を防ぐには、健康的な生活を送ることが何よりも大切です。

髪の毛には身体の毒素を排出する ”排泄器官” としての役割を担っています。

口や肌から取り入れた身体にとって有害物質は、髪の毛を介して外部に排出されてしまうからです。

その他にも髪の毛には睡眠状態やストレス、食生活なども解明できるほど、髪の毛には日常生活の情報が組み込まれます。

そのため食生活や睡眠、ストレスを溜めないなど、健康的な生活を送ることが、加齢によるくせ毛を作らない方法の一つです。

またドラッグストアなどで売られているシャンプー、トリートメント、カラー剤なども頭皮ストレスとなるので、カラーをきちんと美容室でしてもらったり、美容室オススメのシャンプー・トリートメントを使うことによっても、髪ストレスによるくせ毛を減らすことができます。

加齢による「くせ毛」になってしまったら?

加齢によってできるくせ毛は、特に乾燥してハリ・ツヤのないように見えてしまいます。

そのため、毎日使うヘアオイルにこだわってみることも大切です。

髪質に合ったヘアオイルを使い、適度な頭皮マッサージをおこなうのも効果的です。

保湿効果が高いものや、補正効果のあるオイルを選ぶようにしてみてください。

特に40代以降のくせ毛は、いかに髪の毛を保湿し、ツヤやコシのある髪の毛に仕上げるかが重要です。

シャンプー・トリートメントも、髪の毛や頭皮に極力少ないものを使用し、カラーや縮毛矯正などの薬剤を使う施術はプロに任せることをオススメします。

縮毛矯正も頭皮や髪の毛にかなりのダメージをかけ、美容室の施術の中では一番負担をかけてしまいうため、年齢と共に薄毛や髪の毛が細くなったという人は、縮毛矯正をすることによってさらに老けて見えてしまうことがあります。

そのため年齢に合わせた、くせ毛を活かしたショートカットやボブスタイルにするのもオススメです。

まとめ

大人になってからの加齢によるくせ毛には、ホルモンバランスの変化や髪密度の低下が原因と考えられています。

加齢によるくせ毛を少しでも改善したいと思うなら、健康的な日常生活を送り、髪の毛に不足しているものを補うケアをすることが大切です。

そして、髪の毛や頭皮に極力負担をかけないことです。

加齢によるくせ毛は、カットや日常生活を含めたホームケアだけでも、見違えるほど改善されることもあります。

スキンケア同様に、髪の毛にも年齢に合わせたケアを行うことが大切です。

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