つけまつ毛やマツエク、パリジェンヌラッシュなどまつ毛を長く見せる方法はたくさんありますが、自分の自まつ毛が美しく長いことに越したことはありません。
最近ではまつ毛ケアのことを『マツ育』と呼んでいますが、結局どのようにケアすればいいのでしょうか。
マツ育といっても、日常生活で気を付けるべきところは多くあります。
日本人は欧米人に比べそもそそまつ毛の本数が少なく、長さも短いため、何もしなくてもお人形のようなまつ毛にするのは難しいものです。
今回はまつ毛ケアについて、まつ毛を痛めてしまう原因や日常生活で気を付けるべき点、正しいまつ毛ケア方法について解説していきます。
まつ毛の量や傷みに悩んでいる人は参考にしてみてください。
日本人のまつ毛の特徴
外国人のぱっちりしている目元は目のもともとの大きさもありますが、まつ毛の長さや太さが違うことにも原因があります。
まつ毛ケアの方法を紹介する前に、日本人と欧米人のまつ毛の違いについて見ていきます。
日本人のまつ毛の平均本数は120本前後なのに対し、欧米人は160本前後あります。
そのためまつ毛の密度も高く、長さに関しては欧米人の平均は8㎜前後で日本人よりも約1㎜長くなっています。
カールも日本人は下がり気味なのに対して欧米人のまつ毛はしっかりと上を向いている傾向があります。
そもそもの密度・角度・長さ・量が違うため、欧米人のようなまつ毛フサフサぱっちりの目元を目指すなら、かなり頑張ってまつ毛ケアをする必要があります。
まつ毛が傷んでしまう原因
まつ毛も髪の毛と同じように、まつ毛の生え変わる周期や成長期があります。
人によって違いますが、まつ毛の生え変わる周期は約100日前後です。
まつ毛のケアを怠ると周期と関係なく抜け落ちたり傷んでしまいます。
そのためまつ毛の量が減ったり、全体的に短く見えてしまう原因になります。
一方、きちんとケアすることによって長くてボリュームのあるフサフサの自まつ毛を育てることは可能なのです。
髪の毛と同じように、まつ毛にもなるべくダメージを与えずケアすることが大切です。
まつ毛を痛めてしまう原因はどのようなものがあるのでしょうか。
毎日のメイク
メイクにマスカラやビューラー、つけまつ毛などを使うことがまつ毛を痛める原因となっています。
ビューラーでまつ毛を上げているとビューラーのゴムが次第に劣化し、まつ毛も一緒に抜けていることがあります。
ビューラーを使うとそれだけまつ毛に負担がかかっているということなのです。
マスカラのダメージは、CMでもお馴染みですがブルドッグにまつげを引っ張られているのと同じくらいの負担がかかっています。
また落ちにくいマスカラをゴシゴシこすって落とすと、摩擦によってさらにまつ毛にダメージを与えてしまいます。
一番まつ毛に負担をかけるのがつけまつ毛です。
つけまつ毛は付けているときはつけまつ毛の重さでまつ毛にダメージを与え、さらに剝がすときも引っ張られることによって負担がかかっています。
またまつ毛だけでなく、接着剤によってまぶたがたるんでしまう原因にもなってしまいます。
マツエクやまつ毛パーマなどもまつ毛を傷める原因の一つです。
1年間で換算すると、エクステを付けることによってなんと162㎏もの負担がかかっているのです。
毎日のメイクやクレンジングは欠かせませんが、ダメージを与えてしまったらしっかりとケアしてあげることが大切です。
まぶたをこする
まつ毛が生えているのは身体の中でも皮膚が薄く、皮膚に埋まっている割合も小さく、摩擦などの外的刺激に弱くなっています。
クレンジング・洗顔、目がかゆい時など、目をこすってしまうとまつ毛が抜けやすい状況となってしまいます。
またうつぶせで寝ると、まつ毛が擦れて抜けやすくなるといわれています。
生活習慣・体調の変化
髪の毛と同じように食生活や生活習慣の乱れ、体調や加齢などの変化によって、まつ毛が抜けやすくなることもあります。
アレルギーで目に症状がある人、まぶたの皮膚が炎症を起こしてしまっている人もまつ毛が抜けやすい状態といえます。
正しいまつ毛ケア方法
正しいマツ育方法を紹介する前に、実は間違ったまつ毛ケアについて解説していきます。
間違ったまつ毛ケア
マツ育にニベア缶
お手頃価格でスキンケアとして人気のニベア缶ですが、SNSで「まつ毛にニベア缶を塗ったらまつ毛が伸びた」という口コミが広がり、一時期大流行しましたが、
まつ毛が乾燥しやすい人はニベアによってコーティングされ伸びたように見えますが、実際には育毛効果はありません。
またスキンケアとしては優秀かもしれませんが、目に入ると炎症を起こしてしまう可能性もあるので、目元に塗るのはやめた方が無難です。
ケアプロストの副作用
ケアプロストはもともと緑内障の人が使う医薬品ですが、副作用でまつ毛が伸び今ではまつ毛を増やしたい人に処方されます。
『ラティース』『ルミガン』にも同じ効果があります。
確かに増毛効果はありますが、人によっては色素沈着やかゆみを伴うこともあります。
マツ育としては効果がありますが、敏感肌の人には使用に注意が必要です。
美容成分の入ったマスカラは落とさなくていい
美容成分の入ったマスカラでも、落とさずにそのままにしておくとまつ毛を傷めてしまいます。
ゴシゴシとこするクレンジング法ではなく、まつ毛の根元から先に向かってマスカラをふき取るように、専用のクレンジングを使うことが大切です。
本気でマツ育を考えるなら、マスカラやビューラーを使わないことが一番です。
正しいまつ毛ケア
ここからは正しいまつ毛ケア・マツ育方について解説していきます。
まつ毛シャンプー
まつ毛にはダニが潜んでおり、汚れや皮脂を餌にしているため、メイクを落とさずに寝てしまったり、クレンジングがいい加減だと大量に発生してしまいます。
ダニによって雑菌が入り、まつ毛の栄養がなくなり抜けやすくなることがあります。
それを防ぐことができるのがまつ毛シャンプーです。
まつ毛美容成分が入っているものが多く、ラメなどの濃いアイメイクも落としやすいので、効果的にマツ育をしたい方にはオススメです。
正しいクレンジング
まつ毛ケアの中でも特に『クレンジング』は重要です。
まつ毛は髪の毛に比べ抜けやすく傷みやすいので、正しくクレンジングしなければ傷んだり抜けやすくなったり、目元に炎症を起こしてしまいます。
正しい目元のクレンジング方法は、まずコットンにクレンジングを含ませます。
そのコットンを目元に置き、30秒ほどおさえてなじませます。
まつ毛の根元から毛先に向かってふき取るようにメイクを落とします。
残ったマスカラやアイメイクは綿棒を使うと落としやすくなります。
クレンジングで大切なのはとにかく擦らない、浮かせて優しくふき取るというのが大切です。
マツ育サプリメント
敏感肌の人でもまぶたや目元を被らせることなく、手軽におこなえるマツ育方として人気なのがマツ育用のサプリメントです。
まつ毛美容液が合わなかった人やまつ毛ケアをより効果的に実感したい人などにオススメで、美容液と併用して使っている人も多くいます。
体内からまつ毛にアプローチし、ツヤやハリを取り戻す効果があります。
目元のマッサージ
血行が良くなることによりまつげを生やしたり栄養がしっかりと根元まで行渡り、発毛・育毛に効果的です。
ホットタオルで目元を5~10分ほど温め、血行を促進します。
マッサージクリームを使って眉間、眉毛の下の骨に沿って目頭から目尻に向かって親ゆびの腹で血行を促進します。
痛気持ちいいくらいの強さで目の下も同じようにマッサージしていきます。
人差し指と中指でこめかみをくるくると指圧し、首筋・鎖骨へ流すようにマッサージします。
あまり力を入れすぎるとまつ毛が擦れてしまったり、色素沈着の原因となってしまうため、少し物足りないくらいで十分です。
まつ毛マッサージによってまぶたの血行が良くなり、マツ育環境が整い根元からしっかり栄養が行き渡ります。
そのため太くてしっかりとした向けにくいまつ毛になり、蓄積したダメージの修復にも繋がります。
またむくみや疲れ目、目元の乾燥の解消にもなるのでぱっちりした潤いのある目元になることも期待できます。
睡眠をしっかりとる
まつ毛の発毛を促す『成長ホルモン』は睡眠時に多く分泌されるため、十分な睡眠をとることが大切です。
十分な睡眠時間を確保し疲れを取ることでマツ育効果が上がります。
また美容のゴールデンタイム、22~2時の間に睡眠をとるとより効果的です。
メイクの刺激を控える
メイクのし過ぎはまつ毛に大きく負担がかかり、マツ育効果が出にくくなってしまいます。
特に毎日のビューラーはまつ毛に負担が大きく、ビューラーのゴムを定期的に変え、カールはまつ毛に負担のかからない程度に押さえます。
またお湯でオフできるフィルムタイプのマスカラを使ったり、アイライナーをペンタイプのものから筆タイプのもので摩擦を軽減するのも効果的です。
バランスのいい食事
まつ毛のもととなるタンパク質『シスチン』と呼ばれる卵・牛乳・豆腐・カツオ・豚ロースなど、アミノ酸成分を含んだ食品を積極的に摂取します。
食事量を極端に減らす無理なダイエットはタンパク質の摂取量も減らしてしまい、まつ毛にツヤやハリがなくなってしまいます。
まつ毛美容液を使う
現在では様々なまつ毛美容液の種類がありますが、まつ毛の美容液の効果は主に「伸ばす」「増やす」「丈夫にする」の3つです。
どのようにマツ育したいのか、目的に沿って選んでいくのがオススメです。
まつ毛は髪の毛と同様寝ている間に成長するので、美容液は朝よりも夜使う方が効果的です。
多くのまつ毛美容液は1日2回の使用を推奨していますが、美容液はしっかりと乾かしてからアイメイクをする必要があります。
そのため朝時間のない人は、夜だけ使う事でも効果が現れます。
美容液は毛先ではなく、根元からしっかりと塗っていきます。
また美容液は生えているまつ毛に対して美しくする目的で使用されますが、まつ毛の育毛剤はまつ毛を生やす、増やす目的で販売されています。
そのため丈夫なまつ毛を育てたい、美容液で変化が感じられない人は育毛剤を使ってみるのも一つの方法です。
まつ毛が極端に少ない人であればまつ毛貧毛症と診断され、眼科で処方してもらえることもあります。
まとめ
まつ毛が1㎜伸びるだけで目元が華やかになり、印象もずいぶん違ってくるものです。
傷んでしまったまつ毛も、きちんと正しいケアをしてあげることによって丈夫でしっかりとしたまつ毛にすることができます。
まつ毛ケアに悩んでいる人は生活習慣を見直し、自分に合ったまつ毛ケアアイテムを探してみてくださいね!