髪の毛の悩みは人それぞれ。
柔らかい髪の毛に悩む人もいれば、太くてしっかりとした毛質がスタイリングしづらいと悩む人もいます。
当然、髪の毛の質によってケア方法や似合うヘアスタイルが違ってきます。
今回は、髪の毛の質について詳しく解説していきます。
それぞれの毛質の特徴や、オススメのヘアスタイル、正しいケア方法についても紹介しています。
自分の髪質を知ることで、より自分に合ったヘアスタイルやケア方法がわかります。
「自分の毛質はどのような特徴があるの?」
「自分に合ったヘアケア法を知りたい!」という方は参考にしてみて下さい。
まずは自分の髪質を知ろう
ツヤのある健康的な髪の毛は、誰もが憧れることと思います。
健康的な美しい髪に仕上げるには、まずは自分の髪の毛の質を見極めることが重要です。
髪質は、髪の毛の硬さとクセで決まります。
髪の毛の外側のキューティクル層と内部のたんぱく質、脂質や水分量によって変わります。
遺伝的なものであれば完全に髪質を変えるのは難しいですが、私生活や自分に合った正しいケアをおこなうことによって改善することは可能です。
自分の髪の毛の特徴やコンディションを知ることによって、正しいヘアケアの方法がわかります。
癖があるのかないのか、矯正やパーマ、カラーなどによるダメージがあるのかないのかなど、今のあなたの髪の毛の状態になるまでには、原因があるのです。
自分の髪の毛の状態を知ったうえで、髪の毛の悩みについてどのような方法でアプローチしていけばいいのかがわかります。
パサつく、広がる、引っかかる、枝毛や切れ毛など、髪質と悩みに合ったケアをおこなうことでキレイに仕上げることができます。
硬い髪
髪質の硬い方は、髪の毛内部のたんぱく質がぎっしり詰まっています。
髪の毛が太いか細いかは、内部のたんぱく質の量で決まります。
ハリ・コシ・ツヤがあって丈夫な髪質ですが、重たく見えたりパーマが当たりにくかったり毛束間が出にくいというデメリットがあります。
髪の毛の硬い方は、保湿をしっかりとおこなうことが重要です。
洗浄力の高いシャンプーではなく、保湿力の高いシャンプーを使用するのがオススメです。
ドライヤーは低温で8割ほど乾かしたら冷風で仕上げると美しい髪を保つことができます。
柔らかい髪
「猫っ毛」と呼ばれる髪の毛が柔らかい方は、可愛らしい印象をあたえ扱いやすいという特徴があります。
しかし、髪の毛内部のたんぱく質の密度が低くぺたんコになりやすくボリュームがなく見えるというのがデメリットです。
トップの根元にカーラーを巻くことによってボリュームを出すことができます。
また、シャンプーやヘッドスパなどで余分な皮脂や毛穴詰まりをなくすことによって、ボリュームを出すことができる場合もあります。
くせ毛の種類について
くせ毛には、主に6種類のくせ毛があります。
一般的にはまっすぐではない髪の毛は「クセ毛」と呼ばれますが、クセ毛をスタイリングでまっすぐにする場合はブラッシングやブローが多めに必要です。
ただし、やりすぎると髪の毛に摩擦でダメージを与えてしまうため余計にクセが目立ってしまう恐れもあります。
ブローをおこなう時には専用のミストを使用し、目の粗いブラシでおこなうようにしましょう。
コーテイングや保湿である程度クセを落ち着かせることはできます。
反対に、アルカリ剤を使用すると髪の毛が広がってしまいます。
一昔前に「クセ毛は抜くと直る」「バリカンで一度刈り上げると真直ぐになる」という都市伝説がありましたが、抜いても刈り上げてもクセ毛は直りません。
抜いてしまうと頭皮にダメージがかかってしまったり、毛穴が変形してしまったりして更にクセが強くなることも。
クセ毛を直したいからと絶対に抜かないように。
それぞれのくせ毛の特徴は下記の通りです。
直毛
日本人の90%が直毛といわれるほど、馴染みの深い髪質です。
ストレートでまっすぐで、髪の毛の固い部分と柔らかい部分が同じくらいの量です。
根元からまっすぐなので、髪の毛の断面はキレイな円形で伸びていきます。
パーマが当たりにくく、アイロンでのスタイリングが難しい傾向にあります。
また、クールな印象を与えることが多いのが直毛です。
髪の毛の水分油分の状態が良ければ、かなりツヤのある手触りのいい美しい髪の毛です。
状態のよすぎる直毛はスタイリングするのが難しく、スタイリングする前日はコンディショナーやトリートメントの使用は控えたほうがスタイリングしやすくなります。
シャンプー後のパサつきが気になる場合には、少量のオイルをドライヤー前になじませてから乾かすのがオススメです。
スタイリング剤はハードタイプのものやシアバターで髪の毛にハリを出すのが◎。
波状毛
日本人のくせ毛で一番多いのが「はじょうけ」といわれる毛質です。
パーマをかけていないのにウェーブ感があり、髪の毛が広がりやすく髪質が柔らかい方が多いです。
ある意味パーマをかけた髪型に見えるので、クセ毛を生かせばオシャレな髪型にすることが可能です。
髪の毛が波のようにうねっており、断面は楕円形をしています。
遺伝的要素が強く毛根がくの字に曲がっているのでうねった髪の毛が伸びます。
髪の毛が短い間はストレートなのに伸びてくるとクセが出るという方、雨の日にうねりが出るという方もこのタイプです。
また、偏った食生活や間違ったヘアケアで髪の毛に十分な栄養が行き届いていない場合は波状毛になる場合もあります。
ケア方法としては、湿気を防ぎヘアパックや洗い流さないトリートメントでコーティングするのがオススメです。
ドライヤーは一点に集中してあてるのではなく左右上下に動かしながらおこなうと、まとまりが良くなります。
乾ききる前にスタイリングをして冷風で仕上げると、まっすぐにすることができます。
仕上げに油分をプラスして保湿することにより、広がりを防げます。
波状毛の方はショートやボブヘアが良く似合い、アップスタイルやおだんごヘアにしてもボリュームが出るのでオススメです。
ヘアピンなどを使用してアレンジするのもかわいいですね。
捻転毛
縄のようにねじれる髪質は「捻転毛」といわれるクセ毛です。
ウェーブではなくまっすぐ直毛のように見えることもあります。
1本の毛の太さがバラバラで広がりやすいという特徴があり、ねじれた部分が折れたり切れやすかったりします。
髪の毛一本一本の太さが違い、日本人には少ない髪質と言われています。
ふわふわとしたクセ毛が重なるため、重くボリューミーに見えます。
髪の毛の表面が特に傷みやすく、ストレートパーマや縮毛矯正をあてるとぺたんコになってしまうことも。
正しいヘアケアとしては表面のコーティングをヘアオイルで保湿をしっかりとおこない、ヘアパックなどでたんぱく質の補強をしてあげるとスッキリと見せることができます。
ヘアスタイルはレイヤーを入れてスッキリ見せるのがオススメです。
切れやすい、折れやすい髪質のためパーマやストレート、ロングには不向きなので、セミロングまでの長さがオススメです。
連球毛
1本の毛が太い部分や細い部分があるクセ毛を「連球毛」といいます。
別名「連珠毛」といわれており、数珠のようにデコボコとした表面をしていて触るとデコボコを感じることができます。
日本人では捻転毛よりもかなりレアなので、美容師でもあまり見かける人はいないそうです。
表面がデコボコしているため、かなりもろくて切れやすくパサついて見えます。
ストレートパーマをあてることはできますが、太さを均一にすることはできません。
ヘアケアは表面をしっかり保湿・コーティングをおこない、たんぱく質を補強するためにヘアパックを使用するのがオススメです。
毛質が弱く切れやすいため、セミロングまでの長さの方が無難です。
ヘアアレンジはヘアアクセサリーで存在感を出すと華やかに仕上がります。
縮毛
クセ毛の中で最も癖が強いのが「縮毛」です。
毛が太くチリチリとした毛質で、黒人の人に多い髪質です。
全体に広がりやすくパサつきがちです。
ヘアケアは湿気を防ぎ、トリートメントオイルなどの油分で保湿します。
縮毛矯正でも伸びない場合は、縮毛を生かした髪型にするのが◎。
エイジング毛
昔と毛質が変わってきたという場合、エイジング毛になってきた可能性があります。
男性であれば薄毛や抜け毛が気になりだした、女性ではハリやコシがなくなったというような現象が起きます。
成長期に直毛からクセ毛になったという場合も、エイジング毛が考えられます。
乾燥やパサつき、ボリュームがなくなってきたと感じることも。
ホルモンバランスの変化で起こる毛質であり、ストレスを多く感じる方もエイジング毛になりやすいです。
また、50代くらいになると重力に負けて毛穴がたるみだします。
その結果、毛穴の形が変わり髪質が若いころと毛質が変わったということが起こります。
ヘアケアとしてはヘッドスパで頭皮ケアをおこなったり、地肌をマッサージしてターンオーバーを促進することが大切です。
どんな毛質でも大切なのは「頭皮ケア」
様々な毛質について紹介しましたが、どんな毛質にも共通して言えるのは頭皮ケアをしっかり行うことが大切です。
髪の毛は頭皮から生えます。
髪の毛の栄養は毛細血管を通って頭皮の内側で毛母細胞から髪の毛は成長します。
頭皮の状態が健康でないと、健康な髪の毛は生えてきません。
そして、頭皮から出てきた髪の毛は皮膚のように再生させることはできません。
かゆみや汗、炎症やできもの、臭いや皮脂が気になってついつい頭に手が伸びていしまう方は、頭皮環境が整っていない可能性があります。
身体に栄養素が行渡り一番最後の栄養が “髪の毛” になるといわれています。
頭皮マッサージは首から頭頂部にかけての血行を促進します。
日々のシャンプーの改善をすることで、髪質に悩んでいる方は改善される可能性もあります。
肩こりの改善も頭頂部まで血液が回るようになるため、頭皮ケアとしてはオススメです。
毛質に合ったケア・ヘアスタイルにしよう
今回は、髪の毛の質とそれぞれの正しいヘアケアについて紹介しました。
あなたの髪質はどのタイプでしたか?
自身の髪の毛の質に合わせて、ヘアケアや似合うヘアスタイルに挑戦してみて下さいね!