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ヘアドネーションとは?やり方や送付先を徹底解説

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美容室の話題といえば『新型コロナウイルス』か『ヘアドネーション』の話題といわれているほど注目されているヘアドネーションです。

ヘアドネーションとは「Hair(髪の毛)」と「Doneation(寄付)」を組み合わせた言葉であり、髪の毛を寄付するボランティアです。

寄付された髪の毛は、100%人毛の医療用ウイッグとして利用されます。

芸能人や著名人も参加している人が多く、注目を集めるきっかけとなりました。

NPO法人や企業などの団体がヘアドネーションに参加し、美容業界における社会貢献活動の一つです。

自分の髪の毛が誰か困っている人の役に立つことはとても喜ばしいことですが、ヘアドネーションをおこなうにあたりいくつかの条件や注意点などがあります。

今回はヘアドネーションについて詳しく解説していきます。

ヘアドネーションとは?

小児がん、不慮の事故、先天性の病気など、ケガや病気により髪の毛を失ったり頭髪に悩みを抱える子供たちのため、無償で医療用ウィッグを提供しているボランティア団体がいくつかあります。

これらのボランティア団体を通じて髪の毛を寄付するのがヘアドネーションです。

女優の柴咲コウさん、相武紗季さん、ダレノガレ明美さんや、元卓球選手の福原愛さんなどがこの活動に参加し、注目が集まりました。

ヘアドネーションによって集められた髪の毛は、様々な工程を経て医療用ウイッグとなり、医療用ウイッグを必要とする子供たちの元へ届けられます。

ひとつのウイッグを作るのに約30~50人ほどのヘアドネーションが必要であり、ウイッグの長さによってはそれ以上必要な場合もあります。

切ったヘアドネーション用の髪の毛の束は同じ長さの髪の毛がたくさん集まっているように見えますが、その中で同じ長さの髪だけを集めると量はかなり少なくなります。

多くのヘアドネーションの中から規定の長さの髪の毛だけをウイッグとして使用するため、多くの毛束が必要です.

そのためヘアドネーションのウイッグを待っている子供たちの元へ、ヘアドネーションが届いていないというのが現状です。

ヘアドネーションに参加するには?

ヘアドネーションに参加し、社会貢献するにはいくつかの条件があります。

まずは髪の毛の長さが31㎝以上あることが条件です。

頭全体を覆うウイッグに必要な長さが31㎝以上であるため、長ければ長いほど喜ばれます。

ショートヘアのウイッグに必要な髪の毛の長さで31㎝以上、セミロングで50㎝以上、ロングヘアのウイッグは60㎝以上の長さが必要なのです。

団体によっては15㎝以上の髪の毛の長さがあれば受け付けてくれるところもありますが、時期によっては受け付けていないこともあるようなので、ヘアドネーションに参加したい場合は31㎝以上のものの方が確実です。

また毛束に含まれる31㎝以下の髪の毛はシャンプー・トリートメント・カラー材などの開発に役立ったり、美容師の練習で使うマネキンの材料として販売され、ウイッグ提供費用の一部に役立てています。

そのためレイヤーが入っていたり、既定の長さより短い部分があっても受け付けてもらうことができます。

また年齢・性別・国籍・髪色・毛質などに関係なく寄付することができ、白髪・パーマやストレートをあてた髪の毛、カラーリングをした髪の毛でも寄付することが可能です。

髪の毛は一人ひとり毛質や色が違うため、集められた髪の毛が自然になじむようトリートメント処理が施され、一つのウイッグができているのです。

処理の過程で薬品を使い統一感のある自然な髪色・毛質に整えられるため、軽く引っ張っただけで切れてしまう極端なダメージがない限りは、寄付することができます。

ヘアドネーションを送るには

ヘアドネーションをおこなうにあたり、自分でカットしても美容室でカットしい送ってもできるのですが、できればプロの美容師に切ってもらうことをオススメします。

寄付する髪の毛は束ねられている必要があり、不備があった場合、利用できない可能性もあります。

また切った後、キレイに整える必要があるため結局美容室に行くことになるからです。

ヘアドネーションに賛同しているサロンもあるため、美容室に確認することが望ましいです。

ここからは具体的なヘアドネーションの方法について解説していきます。

乾いた髪を整える

ヘアドネーションはシャンプー後のきれいな髪の毛を送りたいと思っている人も多いと思いますが、シャンプー後は髪の仲間で毛が完全に乾く必要があり、思っている以上に時間がかかります。

少しでも湿気があるとカビや雑菌の原因となり、ウイッグとして利用できなくなることがあります。

そのため、必ずシャンプーする前におこないます。

寄付する長さを決める

医療用ウイッグにするには31㎝以上の髪の毛が必要であり、バッサリと切る必要があります。

カットした後どんなヘアスタイルにするのか、カウンセリングで美容師とよく相談します。

毛束を結びカット、切った髪の毛をまとめる

31㎝以上の長さがあるか計り、カット後のヘアスタイルにするために必要な長さを残して、髪の毛を小さい束に分けてゴムで強めに結びます。

細く束ねた髪の毛は1㎝程度上からカットし、太く束ねた髪の毛は2センチほど上からカットします。

切った髪の毛は切り目を揃えてしっかりとゴムで結びひとまとめにします。

すぐに送らない場合は毛束をビニール袋などに入れ、過剰にラップやティッシュで包んだりするのは望ましくありません。

仕上げのカット

ヘアドネーション用の髪の毛をカットしたら、普段美容室でカットしてもらうようにシャンプーをし希望のヘアスタイルに整え、仕上げてもらいます。

ドナーシートに記入し、発送

所定のドナーシートに記入し、発送します。

ドナーシートはヘアドネーションをおこなっている団体のHPからダウンロードが可能です。

髪の毛・ドナーシート・受領書を受け取る場合は返信用封筒をセットにしてドネーション団体に発送します。

レターパックで送ることをオススメします。

送料は送り主の負担となり、着払いや料金不足の場合、団体が受けることができないため注意が必要です。

また複数の人が一緒に送る場合、全員のものをひとまとめにせず、個人ごとにビニール袋に入れて分けて発送します。

ヘアドネーションを受け付けている団体

ヘアドネーションを受け付けている団体の代表的な団体を紹介していきます。

JHD&C ジャーダック

NPO法人ジャパンヘアドネーション&チャリティ(JHD&C)ジャーダックはヘアドネーションを代表する団体であり、大阪市にあるヘアドネーション団体です。

全国4764店舗の賛同サロンが登録されています。

HPで賛同サイトを検索することも可能であり、賛同サロンには公式募金箱が設置してあります。

その他クレジットカード・銀行振り込みも可能です。

「髪の毛を切らなくてもできるヘアドネーション」も行っており、「チャリティプロダクト・ヘアドネーションシャンプー」というシャンプーを販売しています。

ヘアドネーションシャンプーは収益の全額がウイッグ提供費用として寄付されます。

JHD&C

NPO法人HERO

仙台にある「HERO」は、全国のウイッグを必要としている子供たちに採寸や型取りの戸別訪問も行っています。

髪の毛を送ると受け取り確認のため到着次第HPに名前や匿名希望の場合はニックネームなどが記載されます。

また受取証も返信用封筒を同封すればもらうこともできます。

HERO

つな髪

つな髪の賛同店舗数は現在773店舗となっており、 大阪市内にあるヘアドネーション団体です。

「グローウィング」という医療用ウイッグの製造・販売をおこなう企業です。

15㎝からヘアドネーションをおこなっていますが、原色系カラーやブリーチ、ブリーチ歴のある髪の毛、白髪染め、パーマ、縮毛矯正が施された髪の毛は受け付けていません。

ウイッグ完成後の時間の経過とともにカラーやパーマを当てた髪は色落ちやクセが出ることがあり、多くの寄付に加工費用と時間を費やしてしまうためです。

15㎝の髪の毛は帽子と組み合わせて、髪の毛付きのインナーキャップとして使用します。

つな髪

まとめ

最近ではヘアドネーションに協賛するサロンも増えてきており、ヘアドネーションをすると割引になる美容室もあるようです。

筆者も3年ほど前にヘアドネーションをした経験があり、受領書が届いた時、誰かの役に立てたことを嬉しく思ったことを覚えています。

気分転換にロングからショートヘアにスタイルチェンジを考えている方は、ヘアドネーションすることも視野に入れてみてください。

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