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美容効果の高い『ミドリムシ』とは?正体と栄養素について徹底解説

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健康食品としてここ数年で注目されるようになった『ミドリムシ』ですが、最近では化粧品にも配合されるようになりました。

ミドリムシと聞くと小学校の理科の授業の顕微鏡で見た微生物というイメージが強いかもしれませんが、実は美容に効果のある成分が多く含まれています。

顕微鏡でしか見ることのできない微生物ですが、体に必要な栄養素が豊富に含まれている生物なのです。

今回は、ミドリムシの正体や栄養素について解説していきます。

ミドリムシとは?

ミドリムシは、学名で『ユーグレナ』ともいわれています。

ユーグレナとは、ラテン語で「美しい眼」という意味を持っています。

顕微鏡で見ると鮮やかな緑色の身体に赤い点があり、その赤い点がキレイな瞳のようであることから、ユーグレナといわれるようになりました。

ミドリムシは、緑色の葉緑素を持つ微生物です。

5億年も前から地球上に存在し、体長0.05mmほどの小さな単細胞生物です。

一見植物のように見えるミドリムシですが、動物と植物の持つ特性を両方兼ね備えた珍しい微生物です。

日本名でミドリムシと名前が付いていますが藻や昆布などの仲間であり、葉緑体から光合成をおこない、太陽光、水、二酸化炭素を元に成長しながら体内に栄養素を蓄えます。

ミドリムシは動物のように細胞の先端にある鞭毛を使い水中を泳ぐことができ、体を伸び縮みさせ移動することができます。

植物のように光合成をおこない栄養素を作り出す植物のような存在でありながら、細胞を変形させ自ら移動する動物性を兼ね備えた珍しい微生物であり、この動物でも植物でもあるという特殊性が注目されています。

動物と植物の特徴を併せ持つミドリムシは、光合成により栄養素を作り出し、植物性のビタミン類と動物性のアミノ酸の両方を持ち合わせた59種類もの栄養素が含まれます。

ビタミンが14種類、ミネラルが9種類、アミノ酸が18種類、不飽和脂肪酸が11種類、その他の栄養素が7種類も含まれており、人が生きていくうえで必要な栄養素がすべてそろっていると言われるほどです。

そして単細胞生物であるため細胞壁がなく、人体に入ると栄養が吸収しやすく、93%の栄養素を吸収することができます。

ミドリムシの成分

ミドリムシには59種類もの人が生きていくために必要な栄養素がすべて含まれていると言われていますが、ここからは具体的に含まれている成分を紹介していきます。

ビタミン類

ビタミン類では、14種類ものビタミンが含まれています。

ビタミン類にはαカロテン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK1、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸が含まれています。

特に多く含まれるのが、カロテンなどのビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群です。

ビタミンAには紫外線や活性酸素による肌のダメージを防ぐ働きがあります。

ミドリムシ由来のビタミンAは天然のビタミンAであるため、人工のものよりも体内で活発に働きます。

ビタミンCはシワ、ニキビ、キメを整える効果があり、肌のハリツヤを作るコラーゲンやエラスチンの生成を助けます。

また、紫外線によりメラニンの色素沈着も抑えることができます。

ビタミンB群は肌を丈夫にする働きはもちろん、健康に大きく関わる栄養素です。

ビタミンB群が不足すると貧血や代謝異常が起こり、体が冷えやすくなります。

またビタミンB群が不足すると自律神経が乱れやすく、うつ病などの精神疾患になりやすくなります。

そのため、ビタミンB群は毎日積極的に摂取したい栄養素です。

ミネラル

ミドリムシには、9種類のミネラルが含まれてます。

亜鉛、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、カルシウム、カリウム、リン、ナトリウムが含まれています。

ミネラルは身体の中で生成することができない成分であり、食事で補う必要があります。

特に現代人はミネラル不足が指摘されているので、積極的に摂取したい成分です。

亜鉛は新陳代謝に関わるミネラルであり、亜鉛不足により皮膚炎を引き起こすと言われています。

また亜鉛は髪の毛の成長にも関わる栄養素です。

マグネシウムも新陳代謝に関わる栄養素であり、肌の乾燥を防ぎ皮脂の過剰分泌も防いでくれます。

アミノ酸

ミドリムシには、必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファンが含まれます。

アミノ酸は髪の毛や皮膚を作り、体の代謝を助ける効果があり、美容に欠かせない成分です。

アミノ酸が不足すると血行不良、肌のツヤが失われ肌が乾燥します。

非必須アミノ酸では、アスパラギン酸、セリン、プロリン、アラニン、グルタミン酸、アルギニン、チロシン、グリシン、シスチンが含まれています。

アスパラギンには角質層の周りに働きかけ、角質に蓄えられた水分を保ち、肌の乾燥を防ぎます。

セリンは肌の保湿力を保つ成分です。

肌の角質層にも存在し、肌の潤いを保ちハリツヤのある肌に導きます。

メラニンの生成を抑える効果もあるため、美白効果のあるアミノ酸です。

プロリンはコラーゲンを生成するアミノ酸のひとつであり、紫外線などの外部刺激によるダメージを受けたコラーゲンを修繕してくれます。

アミノ酸は小麦や大豆などにも多く含まれていますが、アレルギーを起こしやすい食品であることが多く、ミドリムシはアレルギーが起こりにくく、アミノ酸を摂取するには理にかなったものとなっています。

不飽和脂肪酸

ミドリムシには11種類の不飽和脂肪酸が含まれています。

不飽和脂肪酸はエネルギーや身体の構成成分となり、体内のコレステロール値を調整する働きがあります。

また脳の発達やアレルギー症状の緩和を助ける効果があります。

DHA、EPA、パリミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサジエン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ジホモγ⁻リノレン酸が含まれています。

その他の栄養素

ビタミンやミネラル、アミノ酸や不飽和脂肪酸以外にも、ミドリムシには身体に必要な成分が7種類も含まれています。

パラミロン、ゼアキサンチン、クロロフィル、ルテイン、プトレッシン、GABA、スペルミジンが含まれています。

食物繊維のような働きをするパラミロンは、地球上でミドリムシだけに存在します。

便秘の解消、デトックス効果、乳酸菌の活性化などをおこし、腸内環境を整えてくれるのに役立ちます。

腸がキレイになると免疫力が上がるため、がんやアレルギー、インフルエンザの予防や症状緩和に役立ちます。

クロロフィル、ルテイン、ザアキサンチンは『ファイトケミカル』と呼ばれ、本来植物が紫外線や害虫から身を守るための成分です。

強い抗酸化作用があり、肌の老化や生活習慣病の予防に効果があります。

クロロフィルには口臭や体臭を予防する効果があり、ルテインには紫外線から目を守り、加齢による生活習慣病を防ぐ効果があります。

またゼアキサンチンも視力低下や白内障の予防に役立ちます。

まとめ

ミドリムシは藻や海藻の一種であり、ラテン語で美しい眼という意味を持つ『ユーグレナ』ともいわれています。

人が生きていくうえで必要な栄養素すべてがそろうといわれており、59種類の栄養素が含まれています。

ミドリムシは自ら身体を動かすことができる動物性と光合成をおこなう植物性の両方を兼ね備えており、栄養価が高い生物なのです。

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