美容室でキレイに髪の毛をカラーリングしてもらっても、「1週間もたたないうちに色が抜けてしまった……」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
せっかくプロにお金を払って綺麗にしてもらったのに、すぐに色が落ちてしまったり、希望の色ではなくなってしまうのは悲しいものです。
そこでヘアカラーしている人にオススメなのが『カラーシャンプー』です。
ヘアカラーやブリーチした髪が、色が抜けるのを防いでくれる効果があります。
しかし普通のシャンプーとは少し使い方が異なり、種類もたくさん出ていてどれを選んでいいのかわからない、という人は多いものです。
今回はカラーシャンプーについて、使い方・選び方について解説していきます。
カラーシャンプーとは
美容室でも使用されているカラーシャンプーですが、カラーシャンプーとは染料の入ったシャンプーです。
本来シャンプーは、頭皮の汚れを落とし髪の毛の手触りを良くすのが目的ですが、カラーシャンプーは “色持ち” に特化したシャンプーであり、洗うだけでヘアカラーの持ちを良くしてくれる効果があります。
シャンプーの中にカラー剤が入っているので、髪を洗うたびに染料が髪の毛に浸透するため、ブリーチやヘアカラーをしている髪やアイロン・コテをよく使う人にオススメのシャンプーです。
ヘアカラーやブリーチを繰り返した髪、紫外線、ドライヤー、アイロンやコテなどによって髪の毛のダメージが進むと、ヘアカラーが抜けやすくなります。
ダメージを受けた髪はキューティクルがはがれており、染料が入りやすくなりますが反対に染料が定着せず色が抜けてしまうのです。
カラーシャンプーはカラーやブリーチをしていない黒髪にも使えますが、基本的には髪の毛を染めるものではないので、健康な髪の状態であれば変化をほとんど感じられません。
黒髪から髪色を変える場合は一般的なカラー剤でカラーし、その色を変えないためにカラーシャンプーを使うというのが一般的な方法です。
一方ブリーチを繰り返したハイトーンの髪色であれば、カラーシャンプーだけでも髪色を徐々に染めるということは可能です。
カラーシャンプーの色味はたくさん種類があるという訳ではなく、『紫』『グレー(シルバー)』『ピンク』『ブルー』『ブラック・ブラウン』などが主なカラーシャンプーの色味です。
ヘアカラーの色によってカラーシャンプーの色味を選びます。
今の髪色に色を被せるイメージになります。
●ピンク・赤系のヘアカラーにはピンクのカラーシャンプー
●アッシュ系のくすみカラーにはブルー・シルバーのカラーシャンプー
●ダークブラウン・黒髪などの暗い髪色にはブラック・ブラウンのカラーシャンプー
●黄味を抑えたい場合はムラサキシャンプー
ムラサキシャンプーについては、補色の色として使われることが多くあります。
日本人の髪の毛はどちらかといえばヘアカラーをすると黄味よりになりがちで、それを抑えるために使います。
そのためカラーシャンプーといえばムラサキというくらい、ムラサキシャンプーはよく使われます。
同じ色味のカラーシャンプーでも、メーカーによって色の配合などが変わるため、商品の口コミやまとめサイトなどを参考にし、自分に合ったカラーシャンプーを見つけることをオススメします。
カラーシャンプーは色持ちには特化していますが、ダメージケア効果はあまり期待できません。
特にダメージが進行している場合は注意が必要で、そもそもカラーやブリーチによって髪の毛はかなりダメージを受けている状態のため、補修成分配合のトリートメントと一緒に使うことをオススメします。
カラーシャンプーはきしみやすかったり、泡立ちの悪いものも多いので、トリートメントなどのヘアケアを合わせておこなうようにします。
最近では補修成分を配合しているカラーシャンプーも出てきているので、試してみるのもいかもしれません。
カラーシャンプーの使い方
一般的なシャンプーは、頭皮や髪の毛についた汚れや皮脂を落とす目的で作られていますが、カラーシャンプーは色を入れる、カラーリングした状態をキープする目的で作られているため、カラーシャンプーは洗浄力が強いわけではありません。
そのため泡立ちが悪かったり洗浄効果の低いものもあり、シャンプーというよりは「髪色に特化したトリートメントやコンディショナー」という意味合いが強くなります。
そのためしっかりと汚れを落としたいのであれば、普通のシャンプーで一度洗ってからカラーシャンプーで髪を洗い直す2度シャンするのもオススメです。
ここではオススメのカラーシャンプーの使い方について、二度シャンプーする方法で紹介していきます。
①まずは髪の毛をしっかりとぬるま湯で濡らします。
熱すぎるお湯は、髪の毛を乾燥させ色落ち・ダメージの原因になってしまうのでぬるま湯で髪の毛に水分をしっかりと浸透させます。
水分を浸透させないと泡立ちの悪いものも多いため、お湯だけで汚れを落とすイメージでしっかりと洗い流します。
②1回目は汚れをしっかりと落とすイメージで、空気・お湯・シャンプー剤をしっかり混ぜるイメージでシャンプーしていきます。
この時、地肌ではなく髪の毛についた汚れを落とすイメージで、軽くシャンプーする程度で十分です。
一般的なシャンプーを使用する場合、軽くシャンプーして置かずに洗い流しても大丈夫ですが、カラーシャンプーを使用する際は、泡立てた状態で5~10分程度放置する『シャンプーパック』をおこないます。
③その後軽く洗い流し、2回目のシャンプーをします。
④2回目のシャンプーは1回目のシャンプーよりも泡立ちがよくなっているため今度はしっかりと頭皮をこすって洗っていきます。
爪を立てず、指の腹でしっかりと地肌をこすります。
しっかりとシャンプーを泡立て頭皮を洗ったら、目の粗いコームなどで毛先までとき、髪の長い人は一つにまとめもう一度シャンプーパックします。
1回目では5分程度おいていましたが、次は長めに10~20分程度置きます。
シャンプーキャップなどがあると、泡だれを防ぐことができるため便利です。
2度目のシャンプーの後は、シャンプー剤や泡が残らないようにしっかりと頭皮から洗い流していきます。
シャンプーが残っているとかゆみや臭い、ダメージなどの原因になってしまいます。
流しているお湯の色がカラーシャンプーの色ではなく、透明になるまでしっかりと流していきます。
気を付けなければならないのが、カラーシャンプーによっては染料がついてしまうと落ちない素材もあるため、注意が必要です。
⑤最後にトリートメントを使って、髪の毛のコンディションを整えます。
できればシャンプーと同じメーカー・シリーズのトリートメントを使うようにします。
カラー剤の入っているトリートメントであれば、シャンプーと同じように時間を置きます。
⑥最後にトリートメントをしっかりと洗い流し、すすぎます。
カラー剤の入っているトリートメントの場合、すすぎ残しがあるとタオルや寝具に色が移ることがあるので、注意が必要です。
またカラーシャンプーを使う頻度ですが、毎日使っても大丈夫です。
ブリーチして明るくなりすぎた髪に毎日使うと色が入りすぎる場合もあるので注意が必要ですが、カラーシャンプーの染料が濃く入りすぎることは少ないです。
普通のカラー剤に比べて薄く作られているので、物足りないという人もいるかもしれません。
カラーシャンプーは色が付くため、髪の毛のダメージが進みそうと思っている人もいますが、実際には一般的なシャンプーとあまり変わりありません。
カラーシャンプーに限らずどのシャンプーにも言えることですが、シャンプーして頭皮が荒れたりかゆくなる場合にはシャンプーが合わない可能性があるので、成分表示をチェックし、使用を中止するようにします。
まとめ
ヘアカラーの色持ちを良くしてくれるカラーシャンプーは、シャンプーとしての機能は低く、どちらかといえばトリートメントのような存在です。
カラーしたての色を保つ効果はありますが、劇的に色が変わるわけではないので、ヘアトリートメントと併用することをオススメします。
また同じ色味でもメーカーやブランドによって色味が違うので、できればカラーをしてもらった美容師さんにオススメを聞くのが一番です。
カラーシャンプーを使いつづけることによって、ホームケアでヘアカラー仕立ての美しい発色が続くので、ヘアカラーの色持ちに悩んでいる人は参考にしてみてください。