新型コロナウイルスの影響により、マスクの着用が日常となったため、顔のたるみを気にする人が増えています。
顔と頭皮の皮膚は繋がっているため、フェイシャルのみのケアではなく、毛髪ケア・たるみケアのために、頭皮ケアに力を入れる人が多くなっています。
またマスク生活が長引いているため、毛髪が人に与える影響も大きくなっていることも頭皮ケアに力を入れる人が増えている要因の一つです。
今回は、美容師さんから聞いた自宅でできる頭皮ケア、注目されている頭皮ケアグッズについて解説していきます。
顔のたるみや元気のない髪の毛に悩んでいる方、その原因、実は頭皮ケア不足によるものかもしれません。
頭皮の状態からわかること
キレイな髪の毛を保つために、シャンプーやトリートメントにこだわっている人は多いものですが、頭皮ケアも健康な髪の毛を保つためには重要です。
『髪の毛』や『フェイシャルケア』には気をつかっている人が多いものですが、コロナ前までは頭皮にあまり着目していない人も多くいました。
また肩こり・眼精疲労などのケアとして身体にマッサージは施しても、頭皮のケアを怠っていた人は多いものです。
頭皮が固い人は疲れがたまっている人が多く、肩こりや片頭痛などの様々な体の不調を持っている人が多くいるのです。
まずはご自身の頭皮の状態をチェックしてみてください。
10本の指で頭皮を優しくつかみ、強く抑えずに指を動かすと、頭皮が指と一緒に動かすことにより、頭皮の状態がわかります。
頭皮が一緒に動けば頭皮は柔らかく、頭皮が動かなければ硬い頭皮といえます。
頭皮の硬さの原因は、血行不良が原因の一つと考えられています。
ストレス、パソコン・スマホ操作による眼精疲労や悪い姿勢で長時間いる事、睡眠不足、冷え性やホルモンバランスの乱れなどにより頭皮は硬くなってしまいます。
血行不良により頭皮が硬くなると、ヘアサイクルが乱れます。
肌にターンオーバーがあるように、頭皮にも皮膚と同じように生まれ変わります。
表皮の一番下の基底層では新しい細胞が常に作られており、細胞が形を変えながら少しずつ表面に押し上げられ、目に見えない垢となって自然にはがれます。
約4~6週間で頭皮も新しく生まれ変わっており、角質が目に見える状態で剝がれたものが「フケ」です。
ヘアサイクルが乱れると、薄毛、白髪、髪質や肩こりや頭痛などの身体の不調にも関係すると言われています。
また髪の毛の長い人は、長い分髪の毛の重みで引っ張られており、その分頭皮に負担がかかっているといえます。
頭皮の基礎知識
頭部には前頭筋・側頭筋・後頭筋という3つの筋肉が付いています。
前頭筋・側頭筋・後頭筋を覆うように頭のてっぺんには帽状腱膜があり、血行不良により3つの筋肉が凝り固まると、帽状腱膜が引っ張られ頭皮が硬くなるといわれています。
この筋肉を動かすと凝り固まった頭皮が緩み、頭皮の状態が良くなります。
美容室に行ってシャンプーしてもらうと頭がスッキリするのは、美容師さんたちがこの筋肉を動かすようにシャンプーしてくれるからなのです。
また頭皮には皮脂腺が最も多く集中しており、Tゾーンの2倍以上あります。
汗腺は足の裏に次いで2番目に多く、汗の分泌量も多いのが特徴です。
頭皮自体、他の箇所に比べて乾燥しやすいのですが、髪の毛や皮脂により乾燥や紫外線などの外的ストレスから保護されており、水分量や潤いが保たれています。
そのため、頭皮は頭皮の表面で常在菌による分解・酸化によって皮脂が脂肪酸に変わり、かゆみや臭いの原因となりやすいのです。
皮脂・脂肪酸は油性であるため、水やお湯だけでは簡単に洗い流すことはできません。
さらに頭皮には毛髪があるため頭皮に皮脂や脂肪酸が残りやすく、長時間放置されることにより頭皮トラブルにつながってしまいます。
美容師伝授!セルフ頭皮ケアヘッドスパの仕方
年齢を重ねるとともに、シワ・たるみ・むくみ・くすみなど、フェイシャルの悩みがどんどん増えていきます。
どんなにフェイシャルケアを頑張っていても改善が見られないのは、もしかしたら頭皮ケアができていないからかもしれません。
頭と顔の皮は一枚の皮膚で繋がっているため、頭皮ケアによってシワや顔のたるみなどが改善されることもあります。
普段のフェイシャルケアに加えて、アンチエイジングの一環として、頭皮ケアも一緒におこなうようにすると、アンチエイジング効果が期待できるかもしれません。
頭皮が柔らかく引きあがる血行が良くなり、くすみ・むくみ・シワやたるみなどに変化が出て顔も引き上げることができます。
毎日のシャンプーを丁寧におこない、シャンプーをしながら自宅でセルフヘッドスパをおこなうことができるので、参考にしてみてください。
シャンプーは「髪の毛を洗う」のではなく、「頭皮を洗う」のが基本です。
①シャンプー前にブラッシングをします。
地肌を傷めない程度に、頭皮全体を刺激するイメージでブラッシングします。
髪の毛はもつれをほどいて軽く髪の毛に付いた汚れを落とします。
このひと手間で、地肌にシャンプーが馴染みやすいくなります。
ハードタイプのスタイリング剤を使用している際は無理にとかすと髪の毛を傷めてしまうため、省略します。
②38度程度のぬるめのお湯で髪の毛、頭皮全体を濡らします。
頭皮・髪の毛表面に付いた汚れを落とすイメージで、シャンプーを馴染みやすくさせます。
③頭皮にシャンプーを付けます。
髪の毛ではなく、頭皮に付けるのがポイントです。
えりあし・耳の後ろなどの生え際から頭のてっぺんに向けて、髪の毛の中に指を滑らすように頭皮にシャンプーを馴染ませます。
④頭皮を揉み解すように、シャンプーをしていきます。
まず指の腹を使い、リズミカルに襟足から後頭部に向かって揉み解すようにシャンプーしていきます。
次に耳の後ろから頭頂部に向かって頭の側面をほぐすようにシャンプーしていきます。
最後に顔の生え際から頭頂部にむかって揉み解します。
⑤シャンプーが地肌に残らないように、しっかりすすぎ流します。
すすぎ残しがあるとかゆみやフケ、ニオイの原因となってしまうのでしっかり流します。
地肌を優しく指の腹でマッサージする感覚で、時間をかけてすすいでいきます。
シャンプーが終わったらトリートメントやリンス、ヘアパックなどで髪の毛を保護します。
普段のシャンプーに意識的に頭皮をマッサージすることて、顔のたるみまやシワまで改善できる可能性があるので、ぜひ挑戦してみてください。
頭皮をしっかりと揉み解すことにより、髪の毛のハリやツヤもアップします。
シャンプーブラシとは?
最近ではシャンプーしながら適度に頭皮に刺激を与えることができる『シャンプーブラシ』も注目を集めています。
シャンプーブラシは指だけでは落としきれない毛根の毛穴の汚れや、血行促進などの効果があり、髪の毛や地肌の環境を整え、さらにリフトアップ効果も期待できます。
インターネットやドラッグストアなどでも取り扱いがあり、値段も2000~3000円と手ごろなので、試してみる価値はあります。
肌に優しいシリコンタイプのものもオススメです。
握力が弱い、手が小さいなど、シャンプーの際に指だけでは上手く頭皮マッサージができない場合は使ってみるのもオススメです。
まとめ
コロナ禍において、頭皮や髪の毛に人々の意識が向けられる中、頭皮を健康に保つことにより、顔のエイジング効果も期待できます。
頭皮をしっかりとマッサージすることにより、ニオイやフケ、かゆみも防ぐことができるため、今回紹介したシャンプーしながらセルフヘッドスパにもぜひチャレンジしてみてくださいね!