最近SNSで人気の「ダーマペン」という美容施術があります。
まだまだ馴染みのない人も多いと思いますが、ダーマペンには様々な美肌・美容効果がありますが、実際にはどのような施術なのでしょうか。
今回は今話題のダーマペンについてどのような施術なのか、効果や費用について解説しています。
ダーマペンに興味のある人は、参考にしてみてください。
ダーマペンとは?
ダーマとは「Derma」と英語表記で表し、皮膚を意味します。
ペンはボールペンなどのペンを意味し、ダーマペンがペンのような形をしているためこう呼ばれています。
直訳すると「皮膚ペン」となります。
ダーマペンは注射器に使われるより細かい針がついており、目には見えない小さな穴を高速で皮膚にあける医療機器です。
針で皮膚に穴を開けると皮膚に小さな傷ができ、その傷を皮膚が修復する治癒能力を使い肌を滑らかにしていく施術です。
皮膚に穴を開けて傷を付けるというと、心配になる人もいるかもしれません。
しかしダーマペンで開ける穴は、顕微鏡でやっとわかるレベルの小さな傷です。
針と麻酔を使う施術になるため、エステでは施術を受けることはできず美容皮膚科や美容外科での施術になります。
肌本来の再生治癒能力を利用するため、ニキビやニキビ痕、毛穴の汚れや開き、肌のザラつきなどに効果的で、エイジングケアも可能です。
皮膚に傷ができるとその傷を修復するために、皮膚内部にある線維芽細胞が活性化されます。
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンの元になる皮膚細胞であり、肌のハリや弾力のもとになります。
そして肌の新陳代謝を促進し、毛穴の開きや小じわ、ニキビ痕なども目立ちにくくなります。
さらにダーマペンの施術に加えて、コラーゲンなどの美容成分をその傷に注入することでダイレクトに皮膚に美容成分が届き、より一層高い美容効果を期待することができます。
レーザー治療よりもダウンタイムが短く、肌への負担が少ないのが特徴です。
ダーマペンには皮脂の分泌を正常にする効果もあり、できてしまったニキビだけでなく、ニキビ予防にも効果的です。
またできてしまった古いニキビ痕にも効果的で、肌のクレーターを滑らかにしてくれます。
肌のへこんでいる部分にはコラーゲンを増やし、出っ張っている部分にはニードルが削ってくれるため、滑らかな肌にすることができます。
ダーマペンの施術は約60分ほどであり、術後12時間後にはメイクをすることもできます。
1回の施術で効果を感じることができますが、月に1回ほど定期的におこなうとより効果的です。
ダーマペンの最新施術「ダーマペン4」
ダーマペンの最新の機械は「ダーマペン4」といわれる機器で、従来のダーマペンよりも針の数が多いのが特徴です。
33Gといわれる極細針が16本ついており、毎秒最大1920個とうい速さで穴を開けていきます。
針の長さも0.1㎜単位で変えることができるため、肌の状態に合わせて針の長さを変えることが可能です。
ダーマペン4では針の速度、数が増えたため、痛みの軽減や効果の高まりが期待されています。
肌質の改善だけでなく、火傷痕や手術痕にも威力を発揮します。
セットで受けたい!ダーマペンオプションメニュー
ダーマペンだけでも美肌効果・エイジングケア効果を発揮しますが、一緒に施術することによりより一層効果を期待できるものがあります。
ウーバーピール
ダーマペン専用の肌の表面に作用する、低刺激のピーリングです。
皮脂が気になる、ニキビや脂性肌の人にオススメのメニューです。
ウーバーピールを併用することにより刺激を感じにくくすることも可能なため、肌荒れやニキビの炎症がひどい方でも安心して使用することができます。
SRSマスク
SRSマスクとはリジェンスキンマスクといわれており、アンチエイジング効果の高い医療用のパックです。
SRSマスクのみでも効果を発揮しますが、細胞を活性化させ穴の開いたたダーマペンの施術後に肌にSRSマスクを使用することにより、有効成分がさらに浸透されるため、美肌・美白効果も発揮します。
細胞の修復によっても高いアンチエイジング効果を発揮します。
ベルベットスキン
ベルベットスキンとは、ダーマペンの術後に使うマッサージピーリングです。
ハリ・弾力、シワの改善、肌の滑らかさやニキビ痕、目立つ毛穴の軽減、美白効果によるくすみの改善など、様々な美肌効果が期待できます。
真皮からコラーゲンを増生させることができるため、数カ月に渡りコラーゲンが真皮内で生成され、効果の持続性が高く即効性があります。
ベルベットスキンに含まれる薬剤にはコウジ酸が配合されており、メラニンを抑制する作用があります。
バンパイアフェイシャル
自分の血液から抽出した血小板を使用し、ダーマペンで開けた穴に浸透させる方法をバンパイアフェイシャルといいます。
アンチエイジング効果が高く、肌組織を若返らせる成長因子によって、シワ・たるみなどを改善し、高い肌の再生効果が期待できます。
即効性はありませんが、1回の施術で半年から1年程度効果を発揮します。
ダーマペンがオススメな人
ダーマペンはメリットがとても多くダウンタイムも少ないため、ニキビに悩む人、毛穴の開きが気になる人などは美肌効果が、目元・口元の小じわが気になる人、肌の弾力のなさに悩む人、くすみや色素沈着が気になるアンチエイジング効果を発揮させたい人にオススメです。
また手術痕が気になる人や肌質を変えたい人にもオススメです。
一方で医療行為であり針を使う施術であるため、施術前には麻酔をします。
そのため麻酔アレルギーがある人はダーマペンの施術をすることができません。
また妊娠中・授乳中の方も施術はできません。
ダーマペンの施術の流れと費用
ダーマペンの施術の流れは
②麻酔クリームを塗る
③20~30分ほどダーマペンを当てる
④ダーマペンを当てた場所を冷やす
であり、トータルで60分程度の施術です。
1回の施術でも効果を発揮しますが、ニキビ痕のクレーターが深かったり、色素沈着がひどい場合は間隔を1か月ほど開けながら5~10回程度の施術が必要になる場合もあります。
施術前1週間前から角質剥離作用のあるピーリング、過酸化ベンゾイル配合の薬品、トレチノインなどの使用を避け、ハイドロキシンやレチノールなどのビタミンA配合のコスメも控えるようにします。
またダウンタイムが必要であり、術後12時間程度は洗顔やスキンケア、メイクはできません。
入浴は可能ですが、体温が上がるため赤みが目立つことがあります。
麻酔をかけるため痛みはあまり感じないといわれていますが、鼻やおでこなどの皮膚の薄い部分に痛みを感じる人もいます。
一時的にほてり、赤み、乾燥や痒み、薄皮がむけたり、一時的にニキビが悪化することがあります。
また針を刺すため内出血を伴うことがありますが、どの症状も1~2週間程度で引いてくる場合がほとんどです。
痛みや赤みが引かない、強い場合にはクリニックに連絡した方がいいかもしれません。
また針を刺して傷ついた肌は、敏感になっているためデリケートです。
シミの原因とならないように、しっかりと紫外線対策をするとが大切です。
費用に関しては顔全体で1回2万円前後のところがほとんどですが、クリニックによっては麻酔代、パック代、診察代などが別にかかるクリニックもあります。
回数割引をおこなっているクリニックもあるので、事前のカウンセリングでしっかり確認します。
また顔以外の部位に施術する場合は、値段が異なることがあります。
まとめ
ダーマペンは、肌に針を刺して自己治癒力によって肌質を改善していく医療行為です。
レーザー治療に比べてダウンタイムが短く、一回でも効果を感じることができますが月に1回のペースで5~10回程度繰り返し行うことによりより効果を発揮します。
肌質を変えたい、小じわやエイジングケアに気をつかいたい方、ニキビに悩む人に特に人気の施術です。
多くの美容外科・美容皮膚科で取り扱っているので、興味のある人はいろいろと調べてみてください。