最近美容室関連のSNSで話題になっているのが、美容室で施術をしてもらうトリートメントです。
中には3万円を超える超高級トリートメント施術もありますが、実際どのような効果があるのでしょうか。
また家庭用のトリートメントと何か違いがあるのでしょうか。
今回は美容室で施術してもらえるトリートメントについて解説していきます。
「家庭用トリートメントで十分では?」「お金を払ってまでやってもらう意味がある?」など、美容室でのトリートメントの疑問を解決していきます。
美容室のトリートメントと家庭用トリートメントの違い
市販で安いもので500円程度で売られている家庭用トリートメントと、美容室で受けられる安くても1回1000円以上はするトリートメントにはどのような違いがあるのでしょうか。
美容室のトリートメント
美容室でおこなわれるトリートメント最大の特徴は、持続効果の高さにあります。
1度美容室でトリートメント施術をおこなうと約1週間ほど効果が持続し、サラサラな髪の毛がキープされます。
美容室によって異なりますが、安いもので1000円~、トリートメントの相場は3000円前後です。
中には1回の施術で3万円を超えるものもあります。
しっかりとトリートメント効果を感じたいなら3000円以上のものがオススメです。
美容室のトリートメントは補修効果が高く、髪の毛一本一本に美容成分がしっかりと浸透するため確実なダメージ補修が可能です。
また美容室のトリートメントと家庭用トリートメントでは、成分配合が違います。
髪の毛の内部は中心から、メデュラ→コルテックス→キューティクルで成り立っており、イメージとしては鉄火巻きのような構造になっていますが、ダメージの多い髪の毛はコルテックスがスカスカになっており、キューティクルも剥がれ落ちています。
ダメージのある髪の毛はハリやコシがなく、引っ掛かりがあります。
ダメージを受けた髪の毛は元に戻すことはできませんが、美容室のトリートメントはコルテックスの補修成分や保湿成分、キューティクル補修成分を順番に補うことが可能であり、理想の髪の毛の状態に近づけていくことができます。
また美容室では施術に合わせたトリートメント、髪質や髪型などの個人に合わせたトリートメントをすることが可能です。
カラーやパーマに合わせて前処理としてトリートメントを施し、ダメージを最小限におさえることもできます。
本来弱酸性である髪をカラーやパーマなどによってアルカリ性に傾けてしまうため、元の弱酸性の健康な髪の毛の状態に戻すことができます。
また髪の毛を弱酸性に戻すことで、ダメージの広がりを防ぎパーマやカラーの持ちが良くなります。
乾燥が気になる、クセで広がりやすいなど、髪の悩みに効果のあるトリートメントをおこなってくれます。
納得のいくトリートメントをしてもらうには、髪の毛の悩みをしっかりと伝えるようにします。
またミストなどのトリートメント効果をより効果的にするマシンもあるため、トリートメント効果を十分に発揮できる機械を使えるというのも美容室でトリートメントを受けるメリットです。
ブリーチやパーマで髪の毛のダメージが強い、より長くトリートメント効果を持続させたい、セルフトリートメントに自信がない・面倒という場合や、自分に合ったトリートメントがしたいという方にオススメです。
家庭用トリートメント
家庭用トリートメントは、自分のペースで好きな時にトリートメントできるというのが最大のメリットです。
美容室に行く必要がなく、様々な種類のトリートメントを試すことも可能です。
しかし一度傷んでしまった髪の毛は、元に戻ることはありません。
自宅でどんなに高価なトリートメントを使用したとしても、頻繁にカラーやパーマを繰り返していると髪の毛にダメージを与えてしまうため、きれいなコシ・ツヤのある髪の毛を保つことができません。
自分に合わないトリートメントを使ったり正しい方法で使用しなかった場合、十分な補正効果が得られない可能性があります。
美容室のトリートメントよりも持続時間が短いというのがデメリットです。
美容室でトリートメントをしてもらった後に自宅でセルフトリートメントをおこなうことにより、長く効果を持続させることができます。
せっかく美容室でキレイにトリートメントしてもらったにもかかわらず、お風呂上りに髪の毛を乾かさず放置したり、自宅でのケアを怠るとトリートメント効果も半減してしまいます。
美容室でできるトリートメントの疑問
ここでは美容室でおこなわれるトリートメント施術について、多くの人が疑問に思っていることを解説していきます。
美容室のトリートメントって本当に効果があるの?
多くの人が「美容室でトリートメントをしても数日で手触りが元に戻ってしまう……」と思うようで、効果を実感できないという人も多くいます。
手触りが戻ってしまう原因は、日々のシャンプーでコーティングが取れるため、洗浄力の強いシャンプーで毎日のシャンプーを繰り返すと元に戻る期間が早まるからです。
また手触りが良くなる=トリートメントが効いているというわけではありません。
美容室のトリートメントは手触りはもちろんですが、主に髪の毛の内部(コルテックス)の補修やアルカリ性に傾いた髪の毛を弱酸性に戻す目的でおこなわれます。
弱酸性の健康な髪の毛を戻すことにより、ダメージを最低限に抑え、パーマやカラーの持ちを良くすることができます。
効果を実感しにくい美容室でのトリートメントですが、メリットは十分にあります。
美容師さんによって効果の違いがある?
トリートメントもカットやカラー、パーマ同様、トリートメントの施術にも上手・下手があります。
トリートメント技術にもコツがあり、上手な美容師さんは塗り方が違います。
美容師のトリートメントに満足できなかった場合、トリートメントが上手ではない美容師さんに当たったのかもしれません。
美容室でのトリートメントを長持ちさせるコツが知りたい
美容室でやってもらったトリートメントをできるだけ長く手触りのいい状態を長持ちさせたい、と皆さん思っているのではないでしょうか?
美容室でのトリートメントを長持ちさせる方法について紹介していきます。
①シャンプー選び
自宅で使用するシャンプー選びはとっても重要です。
洗浄力の高いシャンプーを使うと、美容室でおこなったトリートメントの効果が半減してしまいます。
その原因はトリートメントは油分が多く含まれているためであり、油分を取りすぎる高級アルコール系シャンプーはオススメできません。
洗浄力の優しいシャンプーを選ぶようにします。
②洗い流さないトリートメントを使用する
髪の毛のキューティクルをコーティングしてくれる洗い流さないトリートメントは、美容室でおこなったトリートメントの持ちを良くしてくれます。
髪の毛を乾かす前と後に使用すると効果的です。
③自宅でのトリートメントの時間を短く
美容室でトリートメントをして1~2週間はトリートメントの時間をおかないようにします。
意外かもしれませんが、自宅でのトリートメントの時間を長く置くとトリートメント成分が浸透しようとして美容室で入れたトリートメント成分が流れ出てしまうためです。
自宅でのトリートメントは、表面の手触りが良くなる程度に付け、馴染ませたら流すように手短におこないます。
④濡れたまま放置しない
髪の毛の濡れた状態は髪の毛が水分で膨潤し、キューティクルが開いている状態になります。
せっかくのトリートメント成分が外に抜けやすくなるだけでなく、カラーの色素も抜けてしまいます。
シャンプー後はなるべく早く乾かすようにします。
⑤熱いお湯を使わない
温度の高いお湯でシャンプーすると、トリートメントの持ちが悪くなります。
ヘアカラーの色持ちも悪くなるため、38℃程度のぬるま湯でシャンプーするようにします。
まとめ
今回は美容室でおこなわれるトリートメント施術について詳しく解説しました。
効果が続かないように感じる人多い一方で、手触りでわからないところでヘアカラーやパーマのもち、クセや広がりを押さえてくれているのが美容室で受けるトリートメントならではの効果です。
美容室でキレイにしてもらったトリートメントの持ちを良くさせるためにも、日常のシャンプーや髪の毛のお手入れには注意が必要です。
ダメージの強い髪の毛には、できれば3000円以上のトリートメントであれば効果を実感できると思います。
新年をキレイな髪の毛で迎えるためにも、自分へのご褒美として美容室でトリートメントをやってもらうのもオススメです!