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リンス、トリートメント、パック、コンディショナーの違いとは?

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キレイな髪の毛でいるために、毎日のケアは欠かせません。

毎日髪の毛を洗う時にシャンプーを使っている人がほとんどかと思いますが、シャンプー後のヘアケアとして、リンス・コンディショナー・トリートメント・ヘアパック・ヘアマスクなど、様々な種類のものがありますが、これらの違いについて知っている人は少ないかもしれません。

それぞれどのように違いがあるのでしょうか。

今回はリンス・コンディショナー・トリートメント・ヘアパック・ヘアマスクの違いについて解説していきます。

「色々種類があって、結局どう違うの?」という方は参考にしてみてください。

リンス・コンディショナー・トリートメントetc……それぞれどう違うの?

シャンプーは髪の毛や頭皮に付いた汚れや不要な油分を落とす働きがあります。

シャンプー後につけるリンスやコンディショナーなどには、シャンプーで落ちてしまった油分を補う役割があります。

具体的に説明すると、シャンプー後はシャンプーに含まれる界面活性剤によって−極の電気を帯びている状態になっています。

このまま髪を乾かすと、-極同士が反発し、髪にまとまりがなくゴワついてしまいます。

そこでカチオン系界面活性剤の+極の成分を持つ成分をシャンプー後に使用することにより、+極と-極が打ち消されるため、髪の毛の広がりやゴワつきを抑えることができます。

カチオン系界面活性剤には「ベヘントリモニウムクロリド」や「ステアルトリモニウムクロリド」などがあります。

リンス・コンディショナー・トリートメント・ヘアパック・ヘアマスクの違い

もともとリンス(rinse)とは「ゆすぐ」「すすぐ」の意味があり、髪の表面を皮膜でコーティングし、指通りを良くするために作られました。

1950年に初めてリンスが使われるようになりましたが、もともとはお湯で薄めて使うものでした。

リンスにはカチオン系界面活性剤が含まれており、シャンプー後にごわつく髪の毛を解消させてくれる働きがあります。

コンディショナー(conditioner)は「状態を整える」という意味を持ち、髪の毛の痛みを防ぐために作られ、ほぼリンスと同じ効果がありますが、さらに髪の毛の表面(キューティクル)を補正する成分が含まれています。

その代表的な成分がヒアルロン酸や椿油などがあり、髪の毛の表面や油分を整えることができます。

1980年代に入るとシャンプー後に付けるタイプが普及してきました。

この頃からリンスからコンディショナーと、名称が徐々に変わってきました。

リンスとコンデショナーはどちらも髪の表面を油分でコーティングし、髪の毛の指通りを良くしてくれる効果があります。

リンスよりもコンディショナーの方が、保湿成分が少し高いという傾向があります。

キューティクルのみ補正し髪の内部には浸透しないため、内部補修効果はありません。

カラーリングやパーマなどをしていない、髪の毛が健康でダメージを受けていない人にオススメです。

トリートメント(treatment)は「治療」「いたわる」という意味があり、髪の毛の内部に成分を浸透させ、栄養を与え傷みを補修し、髪の状態を整えてくれる役割があります。

1990年代になると、アミノ酸系トリートメントが登場しました。

トリートメントはカラーリングやパーマの流行により普及し、ヘアトリートメントを使用することにより髪の毛をいたわることができるようになりました。

コンディショナーに加えて髪の内部を補正する成分が含まれるようになりました。

加水分解ヒアルロン酸、加水分解ケラチンなど、髪の毛の内部(コルテックス)を補修することができます。

2000年代に入り、ヘアパック・ヘアマスクなどのトリートメントよりも、より補修効果の高いものへと進化してきました。

また、洗い流さないトリートメント「アウトバストリートメント」もこの頃から普及しだしました。

ヘアパック・ヘアマスクはトリートメントと配合成分的にはほぼ同じであり、ヘアパックはヘアマスクとよばれることもあります。

効果に大きな違いはありませんが、ヘアパックは週に1~3回程度のスペシャルケアとして作られているものが多く成分的には同じですが、補修成分を多めに含んでいるのが特徴です。

補正成分が高いからと毎日ヘアパックやヘアマスクを使うのではなく、製品に記述される説明通りに使うのが正しい使い方です。

リンス→コンディショナー→トリートメント→ヘアパック・ヘアマスクの順番で補正機能が高くなっています。

結局、どれを使えばいいの?

シャンプー後に使うヘアケア用品がこれだけ多くあると、どれを使っていいのかわからなくなってしまいます。

毎日のケアとして使用するなら「トリートメント」がオススメです。

トリートメントの主な役割はコルテックスの補正ですが、最近はキューティクルをコーティングしてくれる機能を配合したものが多くなっています。

そのためトリートメント一本で、リンスやコンディショナーの役割も果たしてくれます。

ヘアパック・ヘアマスクは毎日使うと保湿成分が高すぎてべたついてしまい、ツヤではなく油っぽい髪の毛になってしまうこともあります。

トリートメントとコンディショナーは一緒に使える?

リンス・コンデショナー・トリートメント・ヘアパックなどは同時に使うことも可能です。

基本的にはトリートメントやヘアパックは髪の毛のコーティングする作用もあるため、同時に使用する必要はありませんが、髪の毛の乾燥やパサつきなどのダメージが気になる場合は同時使用もオススメです。

同時に使う場合は、トリートメント・ヘアパックを使用してから、リンス・コンディショナーを使うのがオススメの使用法です。

トリートメント・ヘアパックは髪の毛のコルテックスの補修をする役割があるため、内側を補修してから、リンスやコンディショナーでキューティクルをコーティングするのがいいでしょう。

トリートメント・ヘアパックはどちらも内部補修するため、同時使用しても意味があまりありません。

リンスとコンデショナーも、髪の毛の表面をコーティングする作用があるので同時使用はオススメしません。

ヘアマスク・ヘアパックを使う時の注意点

ヘアパックやヘアマスクなどのスペシャルケアは、美容室に行く前には使わない方がいいのを知っていましたか?

ヘアパックなどは保湿力が高く、コーティング成分の「ジメチコン」「シクロメチコン」などのシリコンが配合されている場合が多くあります。

シリコンが多く配合されている成分はカラー剤やパーマ液が入りにくく、上手くカラーリングやパーマがあたらなかったり、カラーやパーマの持ちが悪くなってしまいます。

美容室に行く予定のある時は、なるべく使わないようにします。

また「シリコンは頭皮に悪い」と思われがちですが、適量配合されているものについては問題はなく、むしろ髪の毛を滑らかに見せる効果があります。

まとめ

今回は意外と知られていないリンス、トリートメント、コンディショナー、ヘアパック、ヘアマスクの違いについて解説していきました。

意外と知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

髪の毛の状態に合わせて同時使用をしたり、パーマやカラーを当てる前にはパックは控えるなど、必要に応じて使い分けをしてみてください。

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