前回セルライトを減少・除去する最新エステマシン「話題の「エンダモロジー」とは?その効果とメリット・デメリット」について解説しましたが、女性の9割の人にあるといわれている脂肪の塊が『セルライト』です。
見た目がデコボコとしているように見え、なかなか落とすのが難しいといわれています。
ダイエットをして体重を減らしても消えない、見た目が悪いということから、美意識の高い女性にとっては気になるという人も多いのではないでしょうか。
実はセルライトにも種類があり、落としやすいものとそうでないものとがあります。
今回はセルライトについて解説していきます。
セルライトとはそもそも何なのか、セルライトの種類について解説していくので、セルライトについて悩んでいる人は参考にしてみてください。
そもそもセルライトとは?
セルライトとは、脂肪細胞の中に老廃物が蓄積され、大きく成長してしまったもののことをいいます。
お尻や太ももの裏側など、贅肉の付きやすい部分にできやすく、デコボコとした皮膚の状態のことです。
初めのうちは脂肪を押したりつまんだりするとわかる程度ですが、放っておくと見た目でわかるくらいデコボコの状態になってしまいます。
皮膚をつままなくても、皮膚表面がデコボコになった状態は「オレンジピールスキン」と呼ばれ、医学的に有害なものではありませんが、見た目を気にする女性としては早く何とかしたいと思ってい人も多いものです。
セルライト自体は脂肪細胞によって引き起こされますが、体内の脂肪細胞の数は10代の頃にほぼ決まり、その後減少はしません。
成人してから「太る」というのは、脂肪細胞の数が増えるのではなく、脂肪細胞が大きくなることによって引き起こされます。
脂肪細胞が大きくなると、細胞の周りの毛細血管が圧迫され血流が悪くなります。
その周りに老廃物や余分な水分が蓄積され、さらに血流やリンパ液の流れが阻害されます。
代謝において重要なのは、血流とリンパ液のが正常に流れることです。
この流れが正常であれば、栄養や酸素などが毛細血管を通して脂肪細胞に運ばれ、不要な水分や老廃物はリンパ管に、二酸化炭素やリンパ管で回収しきれなかった水分や老廃物は毛細血管に流れて回収されるのです。
血流とリンパ液の流れが正常であれば、セルライトはできません。
しかしセルライトができてしまった状態というのは、脂肪細胞の一部が線維化し、皮下組織という限られた空間で線維芽細胞が密集し、皮膚の表面にデコボコができてしまうのがセルライトの正体です。
皮膚と脂肪細胞を繋ぐコラーゲン繊維が引っ張られ、皮膚がミカンの皮のようにデコボコになるのです。
正常に代謝がされず、血流やリンパ液の流れが悪くなると、脂肪細胞一つひとつに栄養が届かずコラーゲン細胞も衰えてしまうため、皮膚表面のハリやツヤも失われます。
セルライトのできるまで
セルライトはお尻や太もも裏、二の腕など、局所的な代謝の悪化によって引き起こされます。
しかし全身の代謝悪化の原因ともなるため、注意したいものです。
①ホルモンバランスや自律神経の乱れなどの何らかの原因により血行不良が起こり、老廃物が溜まる
②脂肪細胞の代謝が乱れ肥大化し、脂肪細胞内に脂肪をため込み2~3倍の大きさになる
③肥大化した脂肪細胞によりさらに毛細血管が圧迫され、血流が悪化する
④細胞同士が癒着し塊に成長、老廃物がさらに溜まりやすくなり表面にデコボコが目立つようになる
このようにしてセルライトが一度できると、さらにセルライトができやすくなってしまうため注意が必要です。
セルライトの種類
セルライトにも、大きく分けて4つの種類に分類されます。
脂肪型セルライト
年代を問わず、セルライトに悩んでいる人の50%以上が、脂肪型のセルライトです。
セルライトの中でも脂肪の過剰な蓄積が原因であり、一番落としやすいセルライトです。
下腹部からお尻にかけて多く見られ、肥満によって溜まった脂肪が老廃物と結びついてできるタイプのセルライトです。
むくみ型セルライト
冷えやむくみによっておこるセルライトで、脂肪細胞に余分な水分や老廃物をため込み、血流が悪くなることによって引き起こされます。
男性よりも女性に多く、主にふくらはぎや太ももに多く見られ、脂肪型セルライトよりもデコボコが目立つのが特徴です。
代謝を上げると改善されることがあります。
繊維型セルライト
セルライトを長期間放置し、脂肪細胞の周辺にコラーゲン細胞が絡みつくことによってできるセルライトです。
デコボコが最もハッキリと現れるセルライトであり、つまむと痛みが生じるのが特徴です。
解消するには、専門の美容機器を用いることが一般的です。
筋肉質型セルライト
もともとスポーツをして筋肉量の多かった人が運動をやめたとたん筋肉が低下し、脂肪が蓄積されて起こるセルライトです。
筋肉質型セルライトは最も落とすのが難しいといわれており、長期間によってケアすることが大切です。
まとめ
今回はセルライトの種類や発生するメカニズムについて解説しました。
次回はセルライトのできる日常生活における原因や、セルライトを解消するにはどのようにすればいいのかについて解説していきます。