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頭からつま先まで使える万能バター「シアバター」について徹底解説

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寒さが厳しいこの季節、乾燥に悩んでいる人も多いものです。

乾燥が気になるこの時期に活躍してくれるのが「シアバター」です。

美容に興味のある人であれば一度はシアバターという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

今回は天然の保湿クリームとして愛用されるシアバターにつて詳しく解説していきます。

シアバターの成分や美容効果、使用方法について説明していきます。

シアバターとは?

シアバターはナイジェリアやガーナ、マリなどの乾燥したアフリカ諸国のサバンナに自生する、アカテツ科のシアの木の種子を圧搾して抽出される植物性油脂のことです。

常温では固形であるため、オイルではなくバターと呼ばれています。

シアの木は現地では神聖な木として崇められており、地域によってはシアノ実の収穫や油脂を抽出する仕事に就けるのは、女性だけである地域もあるほどです。

シアの実が生息する地域では、シアバターは傷や火傷の治療や日焼け止め、かゆみ止めなど、幅広く使える万能薬として親しまれてきました。

天然成分で安全性が高いため、一部の地域では生まれてすぐの赤ちゃんの全身にシアバターを塗る習慣がある地域もあるほどです。

天然成分であるためシアを採取した地域や国によって成分が若干異なりますが、不飽和脂肪酸・飽和脂肪酸が多く含まれており、オレイン酸、リテアリン酸、パルミチン酸、トリテンペンアルコール、アラントイン、カロチノイド、トコフェロールなどが含まれています。

天然の万能薬であることから現在ではスキンケアだけでなく、ヘアケアやリップケアなどにも使われるようになっています。

シアバターの美容成分

シアバターには脂肪酸が豊富に含まれており、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などがあります。

これらの脂肪酸はヒトの皮脂に似た成分があるため肌馴染みが良く、長時間の保湿効果が期待できます。

特にステアリン酸には非常に酸化に強いという性質があり、抗酸化作用に優れています。

その他には肌を柔らかくし保湿性に優れている「トリテンペンアルコール」、自然治癒力を促す「アラントイン」、皮膚や粘膜の再生を助けてくれる「カロチノイド」、天然のビタミンEといわれる抗酸化作用や美肌効果の高い「トコフェロール」などがあります。

シアバターのメリット

シアバターは乾燥地帯のアフリカで古くから様々な治療薬として使われてきただけでなく、美容用オイルとしても用いられています。

シアバターを使うことによって得られるメリットは多くあります。

高い保湿力

シアバターにはオレイン酸が多く含まれており、皮脂を構成する脂肪酸の中で最も多く含まれています。

保湿力がありながらも、肌馴染みが良く肌への浸透力も高いのは、シアバターにオレイン酸が含まれていて肌表面の角質を柔らかくする効果があるためです。

そのためシワなどのエイジングケアにも向いています。

またトコフェロールなどが含まれているため、肌を保護・再生する作用があります。

シアバターを美容オイルとして使用することにより、ふっくらとツヤのある健康な美肌作りに役立ちます。

高い安全性

シアバターは天然成分100%の植物性油脂です。

そのため現地のアフリカでは、シアバターが食用として使われるほど安全性が高いものです。

さらに赤ちゃんにも使える日焼け止めやベビーマッサージオイル、妊娠中や産後ケアとしてもアフリカでは使用されています。

酸化しずらいため使用しやすい

美容オイルを使用する際に気を付けなければならないのは、オイルの酸化です。

そのため多くのオイルは保存法方法に気を付けるだけでなく、開封後は早めに使い切る必要があります。

シアバターも時間と共に酸化しますが、ステアリン酸が多く含まれているため他のオイルに比べて酸化しづらいという特性があります。

安定剤が入っていない無添加のものでも、長期的に安定しやすい油脂です。

そのため美容用オイルとして初めて使う方には扱いやすい油脂となっています。

シアバターの種類

市販で販売されているシアバターには茶色がかったものと、白いものとがあります。

この違いは精製しているか、否かによるものです。

ほんのり茶色やクリーム色のシアバターは、未精製のシアバターです。

種の収穫時期や抽出方法などによって色は少し異なりますが、チョコレートやナッツのような独特の甘い香りがするのも未精製のシアバターの特徴です。

一方精製されたシアバターは、未精製のシアバターから酸化の原因となる物質を取り除き安定性があり、長期保存が可能です。

精製されたシアバターは色が白く、香りもほとんどないのが特徴です。

国内で流通しているシアバターのほどんどが大量生産や商品の安定性を重視しているため、精製されたシアバターとなっています。

浸透力は未精製のシアバターの方が高いといわれており、精製されたシアバターには不純物を取り除く際にヘキサンなどの石油系溶剤が使われることもあります。

また精製時に一部の栄養素が損なわれているということもあります。

シアバターの使用方法

馴染みやすく安全性が高いため、幅広い用途で使うことができます。

そのためシアバターは肌だけでなく、爪や髪の毛にも使用することが可能です。

温めることにより伸びが良くなるため、手のひらで温めることにより使い勝手良くなります。

洗顔や入浴後の保湿はもちろん、ハンドクリームやリップクリーム、ヘアワックスとしても使用することが可能です。

シアバターを塗った部分にラップやビニール袋を被せることにより、より保湿効果がアップします。

かかとのガサガサやひじ、ひざなどにも効果的です。

髪の毛や頭皮に使うのも効果的であり、頭皮や髪の毛の保湿ケア、ダメージケアにも効果があります。

シャンプー後のタオルドライをした後、洗い流さないトリートメントとして使用すれば、髪に必要な水分や栄養分を与えながら乾かすことができます。

また紫外線から髪の毛を守る効果もあるため、髪の毛に適量伸ばすことでしっとりと広がりやパサつきを抑えるだけでなく、紫外線からのダメージを防ぐことができます。

シアバターの日焼け止め効果としては、SPFで表すと6~8程度です。

そのため冬場の外出前の日焼けケアとしても最適です。

シャンプー後のヘアケアだけでなく、シャンプー前のトリートとして使うことも可能です。

手のひらでシアバターを温め、髪や頭皮に馴染ませ蒸しタオルを巻いて20~30分ほどおいてから、通常のシャンプーやトリートメントをおこなうと頭皮の汚れを落とすとともに乾燥やパサつきから髪の毛を守ることができます。

シャンプー未少量のシアバターをまぜることにより、保湿効果が高まります。

そのままシアバターが硬いままだとシャンプーと混ざりにくいため、湯煎するなどして温めてから使用するようにします。

皮脂の少ない目元やネックライン、リップバームやリップパックとして、指先やネイルケアとして、入浴後の保湿ケアや日焼け止め、男性の髭剃り後にも効果的です。

またシアバターにホホバオイルやアロマオイルなど、好みのキャリアオイルを混ぜて手作りの保湿クリームを作ることも可能です。

この場合、市販品に比べて保存料などの安定剤が入っていないため、なるべく早めに使い切ることをオススメします。

市販品のマッサージクリームやフェイスクリームにはアーモンドオイルやココアバターなどを合わせたもの、精油やアロマ、アロエなどを合わせたものも多く販売されています。

香りや自分の肌質に適したものを見つけ、保湿ケアをすることができます。

まとめ

保湿ケアだけでなく、頭皮や毛穴の汚れや日焼け止め効果もあるシアバターについて解説しました。

肌馴染みが良く安全性も高いため、冬場の乾燥に悩んでいる人はシアバターを使用してみてはいかがでしょうか。

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