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美容効果だけじゃない!プラセンタの効果とは?成分を徹底解説!

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美肌効果やエイジングケアとして、化粧品や美容医療でよく目にする『プラセンタ』ですが、プラセンタとは具体的にどのようなものでどのような効果があるのか、よくわからないという人も多いものです。

プラセンタとは動物の胎盤から抽出される成分であり、その豊富な栄養成分によって美容だけでなく、健康面にも効果があります。

今回は、プラセンタについて詳しく解説していきます。

化粧品や美容医療の選択の際の参考にしてみてください。

プラセンタとは?

プラセンタとは英語で「Placenta」と表記され、胎盤を意味します。

胎盤は妊娠中の母体から胎児へ栄養を送り、呼吸を助ける働きがあります。

胎児が母体のおなかの中で成長するのに必要な臓器です。

胎盤の役割は出産と共に終わりますが、役割が終わっても豊富な栄養素が含まれています。

胎盤には栄養が豊富に含まれているため、哺乳類の中には出産後の自分の胎盤を食べて自らの体力を回復させる動物もいるほどです。

胎盤には細胞分裂を活性化させる因子が多く含まれており、わずか10カ月で受精卵から3キロほどある赤ちゃんにまで育て上げるだけの栄養素が詰まっています。

プラセンタに含まれる栄養分として、肌にハリをもたらし細胞を構成する10数種類のアミノ酸、代謝に関わるビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミン類、代謝やホルモンバランス、身体の維持や調整に関わるカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラル、食物の消化や吸収、代謝に欠かせない酵素、遺伝子の修復や細胞が新しく生まれ変わいや新陳代謝に欠かせないDNAやRNAなどの核酸などが豊富に含まれています。

プラセンタには哺乳類のもの、海洋生物のもの、植物性のものがあり、馬や豚、ヒツジや人などの哺乳類の胎盤から抽出されるものを『動物プラセンタ』といい、魚の卵を包む卵巣膜から作られる『海洋性プラセンタ』、植物のめしべの一部である胎座を元に作られる『植物性プラセンタ』があります。

化粧品や美容ドリンクやサプリメントなどのプラセンタは主に哺乳類の胎盤から作られており、海洋性プラセンタと植物性プラセンタには成長因子が含まれていません。

海洋性動物や植物には胎盤が存在しないため、動物性プラセンタとは含まれる成分が異なり、現れる効果も差が出てきます。

動物性プラセンタに含まれる『成長因子』には、細胞分裂を活性化させる働きがあります。

成長因子とはタンパク質の一種であり、細胞増殖因子とも呼ばれています。

細胞増殖や細胞分裂を促進し、肌や身体を修復する働きがあり、アンチエイジング効果や健康な身体づくりをサポートする成分です。

プラセンタの成長遺伝子にはEGF、FGF、HGF、IGF、NGFなどがあります。

EGFは上皮細胞増殖因子といい、肌のきめを整えターンオーバーを促進します。

線維芽細胞増殖因子のFGFはコラーゲンやヒアルロン酸を増殖させ、肌にハリやツヤを与えます。

肝細胞増殖遺伝子であるHGFは幹細胞の中でも最も強力な増殖遺伝子であり、肝臓以外にも腎臓、肺、脾臓などの多くの臓器で製造され、器官再生促進作用があります。

IGFは肝臓や骨格筋などで作られるインスリンと似ているペプチドホルモンといわれていおり、卵子や精子の形成、受精卵の発生、身体の発達や成長、代謝の調整、老化の抑制など、一生ウに渡って重要な役割を果たすホルモンです。

NGFという神経細胞増殖因子には、神経伝達物質の合成促進、神経細胞の維持、神経細胞が傷ついた時の修復作用や、脳神経機能の回復を促し、老化を防止するタンパク質の一種であり、自律神経のバランスを整える作用もあります。

プラセンタの効果

プラセンタには細胞分裂を活性化させる効果がありますが、具体的にはどのような美容や健康効果があるのでしょうか。

プラセンタは更年期障害や肝機能障害の治療では保険適用となりますが、皮膚科だけでなく、内科、整形外科、心療内科、眼科、歯科、耳鼻科、整形外科など、様々な分野で活用されており、美肌だけでなく様々な健康効果もあります。

美容効果

美容面において、プラセンタにはシミ予防、保湿効果、抗酸化作用、抗老化作用など、様々な美容効果があります。

シミ予防

プラセンタには、シミ予防効果があります。

メラニンの元となるDHICAやメラニン色素を作る活性酸素であるチロシナーゼという活性酸素の働きを阻害し、メラニンの発生を抑えます。

またターンオーバーを促進する作用があり、できてしまったメラニンの排出をスムーズにする効果があるため、できてしまったシミにも効果があります。

医療部外品の美白成分としても認められています。

保湿効果

プラセンタには遊離アミノ酸が多く含まれており、肌に潤いを与え、肌を柔らかくする効果があります。

これにより肌のキメが整い、保湿効果をもたらします。

抗酸化作用

プラセンタには抗酸化作用もあり、紫外線などの肌ストレスの原因となる活性酸素を発生させない・無力化させる効果があり、さらに活性酸素により傷ついた細胞を修復する効果があります。

活性酸素はシミやシワの原因となり、肌のくすみを改善する効果があります。

そのためプラセンタはエイジングケアにも効果的です。

ハリや弾力をもたらす

プラセンタには繊維芽細胞を増殖させ、ハリや弾力の維持に繋がるといわれています。

肌の真皮にはコラーゲンやエラスチンによって構成されており、水分を保ち、肌に弾力やはりを与え美肌成分を生み出し潤いのある肌にします。

コラーゲンやエラスチンは線維芽細胞が活性化することにより正常に作られ、プラセンタによって線維芽細胞が増殖を促すことによりコラーゲンやエラスチンを増殖させ、肌のハリや弾力をもたらすといわれています。

皮膚細胞の活性化、肌の修復や再生をサポートする成長因子や栄養素が豊富に含まれており、シワやたるみにも効果的です。

その他の健康効果

プラセンタが身体にもたらす効果は美肌効果だけではありません。

プラセンタは健康面でも効果が期待されており、特に更年期障害や肝機能改善に効果があるといわれており、その効果は厚生労働省にも認められています。

40~50代の女性に多く見られる更年期障害は、閉経を迎えるころの女性が女性ホルモンの分泌が低下する為に起こる症状です。

発汗、寒気、頭痛や疲労感など、自律神経の乱れによる心身のストレスなど、様々な症状がありますが、プラセンタにはこれらの症状を緩和させ、改善する効果があります。

更年期障害にはホルモン投与や漢方を使た治療法が一般的ですが、プラセンタの注射によって改善する治療法もあります。

更年期障害以外にも自律神経のバランスを整えたり、ホルモンバランスを調整する働きもあります。

そのため生理前症候群といわれるPMS、生理不順の改善にも有効です。

また肝臓の回復にも効果があり、脂肪肝や慢性化炎、肝硬変などの肝臓機能の低下を回復する効果もあります。

このような治療にはプラセンタの注射をおこなうのが一般的です。

その他にも疲労回復、眼精疲労、肩こりや不眠、腰痛、花粉症、アレルギー、動脈硬化などの様々な身体の不調の緩和や改善に効果があります。

まとめ

化粧品や美容医療の分野でよく聞くプラセンタは、主に哺乳類の胎盤から抽出される成分であり、多くのビタミンなどの栄養素や成長因子が含まれています。

ヒトの胎盤と同じ成分であるため副作用も起こりにくく、シミやしわなどのエイジングケア効果だけでなく、様々な医療の分野で活躍する優れた成分といえます。

美容効果や健康効果があり、ヒトの身体にとって万能の効果があるといえます。

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