数年前まで全身脱毛は成人女性が施術するものでしたが、最近は18歳未満の中学生や男性も多く脱毛サロンに通うようになりました。
男性は女性に比べてある程度体毛があっても不自然ではありませんが、毛が濃いことを気にしていたり、ふつうは生えないところにムダ毛が生えていたりコンプレックスに感じていた人も多いものです。
また外見に気をつかう男性も増えてきており、仕事上のマナーを意識して髭やムダ毛を処理する人も増えてきています。
さらにコロナ禍において、男性OKの脱毛サロンが急激に増え、男性の施術者がとても増えています。
しかし男性の体毛は女性に比べて元々太いので、脱毛するとなるとたくさんの困難が待ち受けています。
今回はメンズ脱毛について解説していきます。
メンズ脱毛のメリット
男性が全身脱毛をすることにより、どのようなメリットがあるのでしょうか。
清潔感が増す
実は胸毛やすね毛など、男性特有の濃い体毛を嫌う女性は多いものです。
近年は体毛は男らしさの象徴ではなく、不潔、不衛生ととらえられる時代になりました。
ムダ毛がたくさんあると触り心地、体臭、見た目など、マイナス点も多いです。
また夏場は体毛があることにより、蒸れて体臭がキツくなることも……
体毛がなくなることで清潔感が生まれ、好感度がアップするのは、メンズ脱毛のメリットといえます。
自信がつく
遺伝や体質だったとしても、体毛が濃いことで身だしなみを整えられない人、不潔な人というイメージを持たれてしまうのが現代です。
ムダ毛を処理することにより清潔感が生まれ、女性から一目置かれるようになります。
初対面の人からの第一印象も良くなり、腕時計やT シャツ、短パンや水着も似合うようになります。
結果として自分に自信が持てるようになります。
肌の弱い人は剃り負けによる負担が減る
肌が弱く髭剃りをするたびに剃り負けをしてしまう人こそ、脱毛に通うことをオススメします。
男性でも肌が弱くて肌荒れする人も多いのです。
乾燥肌、敏感肌、アトピーなどの悩みがあり、男性用化粧品でケアしている人もいます。
肌が弱いから脱毛できないと思っている男性もいますが、脱毛サロンやクリニックでは毛根に対して光を照射するため、直接肌に負担をかけることなく脱毛することができます。
敏感肌の人が自分で脱毛することにより地肌にダメージを与えてしまったり、脱毛しないことによりムダ毛がかゆみや蒸れの原因になったりすることもあります。
肌の弱い人こそ、プロに任せるのをおすすめします。
メンズ脱毛のデメリット
女性も男性も体毛のない身体が美しいとされる現在ですが、メンズ脱毛のデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
費用と時間が掛かる
メンズ脱毛をするためクリニックや脱毛サロンに通うとなると、脱毛に通う時間やお金を割かなければなりません。
目安として全身脱毛の場合、1回につき2~3時間ほど時間がかかります。
脱毛サロンだと1~2カ月に1~2回の施術で料金は18万円程で約2年かかります。
クリニックの場合でも約1年半で15万円程かかります。
施術時に痛みがある
クリニックや脱毛サロンの脱毛は針やレーザーを使って毛根にダメージを与えるため、少なからず肌に痛みや刺激を伴います。
そのため痛みが苦手な人にとっては施術がストレスに感じる人もいるかもしれません。
また女性よりも男性の方が痛みに対する耐性が弱く、毛も太いので女性よりも痛みを
感じやすいという点もデメリットです。
一度脱毛してしまうと将来生やすことが難しい
前述の通り、脱毛サロンは何度か回数を重ねることでツルツルの毛のない肌になります。
脱毛が完了し「やっぱり毛を生やしたい」と思っても脱毛前ほど毛を生やすのが難しくなります。
メンズ脱毛するなら……人気のパーツ選
いきなり全身脱毛するのはハードルが高い……
そう思う男性も多いものです。
ここからは男性に人気の脱毛パーツを紹介していきます。
胸毛
女性の9割以上が男性の胸毛は嫌いだ、というデータがあります。
このご時世、ワイルドすぎる男性の胸毛は女性にとって無用の長物です。
胸毛は髭やVIOに比べて脱毛効果が表れやすく、痛みも感じにくい箇所です。
範囲が広いため脱毛が完了するまでに時間がかかりますが、目安として1~2年ほどで費用は15~18万円前後です。
髭
「毎朝剃っても昼過ぎには髭が生えてくる」「昼休みに髭を剃り直すのが手間」と髭の濃い男性は悩んでいる人も多いです。
特に肌が白く髭の濃い男性は、青っぽく見えて泥棒のように見えたり、清潔感もなく貧相に見えてしまいがちです。
接客業や士業、金融や不動産などの営業マンで髭を生やしている人はほとんどいません。
清潔感や信頼感を与えるために、髭がNGの会社も多いです。
一方完全に脱毛してしまうのも不自然で、女性から不評を買う人もいます。
メンズ脱毛ではあごひげだけ脱毛したり、不自然にならない程度に髭を残したり、髭をデザインすることも可能です。
髭の脱毛は1~2年程度で終わることが多く、費用は20~30万円程度で終わることが多いです。
手の甲・指のムダ毛
手の甲や指のムダ毛は動くたびに目に入り、顔に次いでムダ毛が目立つ部分です。
手の甲に毛があると、狼男のように見えて女性には不評です。
デート中に手を繋ごうとしても、すっと女性から手を引かれてしまうかもしれません。
また腕時計や指輪などのアクセサリーをしても毛が絡まったり挟まったり、痛い思いをする人もいるのではないでしょうか。
見た目だけでなく、手の甲や指のムダ毛は手触りも悪くなってしまいます。
このような理由から、手の甲や指の脱毛もメンズ脱毛では人気です。
半年から1年ほどで、2~3万程度で脱毛できるので、脱毛初心者にもオススメです。
すね毛
胸毛ほどすね毛に女性からの冷たい視線を浴びされることはありませんが、ハーフパンツを履いた時にあまりにも毛が濃いと清潔感が感じられません。
一方で髭と同様、すね毛が一切ないのも不自然で女性っぽく見えてしまうので敬遠されがちです。
適度にすね毛を残して男性らしさを演出するならプロに施術してもらうのが一番です。
すね毛の量を減らす程度であれば、3か月~半年程度の期間がかかり、金額は3~8万円程度が相場です。
メンズ脱毛、するならどこで?
メンズ脱毛の施術ができるお店は、脱毛サロンと美容クリニックの2種類があります。
クリニックとサロンではどのような違いがあり、どちらの方がいいのかは気になる人も多いと思います。
美容クリニック
メンズ脱毛の美容クリニックは医療機関であり、医師や看護師といった医療従事者による施術を受けることができます。
そのため安心感があります。
出力の高いレーザーやニードルによって照射し毛根から破壊する医療脱毛をおこなえるのが特徴です。
クリニックで行えるメンズ脱毛は『永久脱毛』といわれることもあります。
しかしながら永久脱毛の定義とは脱毛効果が高いということを表すものであり、永久に毛が生えてこないというものではありません。
日本における永久脱毛の定義は明確にされておらず、アメリカの米国食品医薬品局『FDA』は
3回の脱毛の施術によって6ヶ月後、2/3(67%)以上脱毛していること
と定義しています。
唯一永久的に脱毛が可能な施術として『ニードル脱毛(電気脱毛)』があり、毛穴に針を差し込み電流を流し、毛根の発毛組織を破壊するためその毛穴からは二度と毛が生えてくることはほとんどありません。
レーザー脱毛の場合、毛の色素や毛質・肌の色等により施術の制限を受けることもほとんどなく、白髪やほくろに生えた毛やにも対応可能です。
しかしニードル脱毛はレーザー脱毛と比にならないほど痛みを伴い、施術時間・人件費・費用が掛かるのが難点です。
クリニックにおけるレーザーの出力数は医療用でありためエステで使用できる出力数より高く、比較的短い期間で脱毛が完了します。
一方クリニックが提供する脱毛は医療行為であるため比較的高額となることがあります。
医療脱毛の全身脱毛・5回施術の場合相場は約23~30万円程となっています。
また出力数が高いため、エステ脱毛に比べて肌への負担が大きくなることがあります。
その分エステに比べて早く脱毛を完了させることができます。
脱毛サロン
脱毛サロンの脱毛は医療機関でないため、クリニックの脱毛に比べて脱毛出力が低いです。
そのためクリニックの脱毛に比べて効果は少し劣りますが、肌への負担も少なくなります。
また医療脱毛に比べて光の出力が低いので脱毛にかかる期間が少し長くなります。
自己処理が必要ないほどの脱毛を目指すのであれば、最低2年はかかるのが一般的です。
その分クリニックの脱毛に比べて安い傾向にあります。
全身脱毛18回で約20万円~が相場です。
まとめ
今話題のメンズ脱毛ですが、
●清潔感がアップし自身がつくというメリットがある
●費用・時間・コストがかかるのがデメリット
●医療脱毛は脱毛サロンの脱毛に比べて照射出力が高く一般的に値段が高いが、早く終わることが多く肌に負担がかかりやすい
●メンズ脱毛でよく施術している個所は髭・胸毛・指や腕・すね毛などが人気
という特徴があります。
今や脱毛は女子だけのものではなくなってきました。
ムダ毛に悩んでいる方はカウンセリングに行ってみることをオススメします。