和食に欠かせない調味料として『お酢』がありますが、お酢の美容効果が話題となっており、美容やダイエットの目的でお酢を摂る人が増えています。
よく「疲れた時には酸っぱいものが欲しくなる」といわれますが、お酢にはクエン酸など、疲労回復や美容・ダイエットに効果的なのです。
その一方で「酸っぱくて苦手」という人もいます。
スーパーでも穀物酢やリンゴ酢、バルサミコ酢など、様々なお酢が販売されていますが、どのようにお酢を摂取するのが効果的なのでしょうか。
今回は、お酢の美容効果や効果的な摂取方法、飲みやすいレシピについて解説していきます。
酢の美容・健康効果
お酢にはクエン酸やアミノ酸、酢酸などの多くの栄養素が含まれているにもかかわらず、低カロリーです。
穀物酢などであれば、100㎖あたり24キロカロリーしかありません。
1度に摂取する酢の料が15~30㎖なので、かなりカロリーが低いことがわかります。
低カロリーのお酢には、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
美肌効果
酢にはビタミンC、ビタミンE、クエン酸が多く含まれています。
ビタミンCは美容に欠かせない成分であり、肌荒れの原因となる活性化脂質の増加を防ぎ、肌を健康な状態に保ちます。
お酢自体にビタミンCを破壊する酵素の働きを抑える効果があります。
またお酢に含まれるクエン酸には活性酸素を除去する効果があるため、肌のくすみやシミ、しわを防ぎ、細胞の酸化を防ぐため肌の老化を遅らせることができます。
そのためエイジングケア効果があります。
ダイエット効果
お酢に含まれるアミノ酸には、脂肪分解を促し内臓脂肪を減らす働きがあります。
またクエン酸には消化・吸収の促進を促し代謝を上げることができるため、痩せやすい体質にすることができます。
また食事時の血糖値を緩やかに上昇させる効果があるため、余分な脂肪をため込みにくくなります。
またお酢に含まれる酢酸には、脂肪燃焼効果があります。
特に黒酢に多く含まれるアントシアニンには血液の流れを良くする効果があり、代謝促進・脂肪燃焼に効果があるため、ダイエットの強い味方となってくれます。
むくみ解消効果
お酢は酸性ですが、体内に取り込まれるとアルカリ性に変わり、腎層に働きかけ利尿作用をもたらします。
身体にとって不必要な水分や老廃物が排出されるため、むくみの解消に繋がります。
便秘解消
お酢に含まれるクエン酸には、腸内環境を整えてくれる効果があります。
またアミノ酸・酢酸には、腸内の悪玉菌の増加を防ぐ働きがあります。
腸内の悪玉菌が増えると、便秘や肌荒れ、抵抗力が低下し風邪などの病気にかかりやすくなります。
腸内環境が整うことにより、大腸の便を押し出す力が活発になるため、便秘解消効果があります。
冷え対策
お酢に含まれるアミノ酸などの有機酸には、血液をサラサラにし、血行を良くする効果があります。
またクエン酸には血中の中性脂肪のカスを取り除き、血液を固める血小板が必要以上に結合するのを防いでくれます。
そのため、血流やリンパの流れが良くなり、血流が悪いことによっておこる冷え性の改善にも役立ちます。
疲労回復効果
「疲れがたまると酸っぱいものが食べたくなる」ということがありますが、これは身体がクエン酸・アミノ酸・酢酸などを身体が求めているからです。
クエン酸・酢酸・アミノ酸には、体内に取り込まれた栄養素や疲労によって蓄積された乳酸を燃焼させ、エネルギーを生み出すクエン酸回路の働きをサポートする効果があります。
クエン酸回路とは摂取した栄養素をエネルギーに変える機能のことであり、中性脂肪の元となる糖質や脂質を効率よく燃焼できる身体になるため、疲労回復や脂肪燃焼に効果的なのです。
ストレスが溜まったときなどは、リンゴ酢を1杯飲むと心身共にリフレッシュすることができます。
骨を強くする効果
お酢に含まれるクエン酸には、カルシウムや骨を作るために必要なビタミンDを吸収しやすく効果があります。
カルシウムの吸収量が増えることにより、骨を丈夫にするだけでなく、イライラを防止する効果もあります
お酢の選び方
スーパーには多くの種類のお酢が売られていますが、健康や美容の目的で飲むのであれば効率よく選びたいものです。
ダイエットや美容目的で摂取するのであれば、黒酢がオススメです。
黒酢には脂肪燃焼効果のあるアミノ酸が豊富に含まれており、穀物酢や米酢に比べてダントツで多くなっています。
これは、黒酢が精米していない玄米から作られているためです。
黒酢のアミノ酸には新陳代謝を高め、ターンオーバーを促進する効果もあるため、美容目的でも効果的です。
また黒酢のアミノ酸にはプロニン、アラニン、グリシンなどが含まれており、これらはコラーゲンを生成するのに欠かせない成分です。
肌のハリ、潤いや弾力を保つのに欠かせない成分であるため、美肌目的で飲むのにも効果的です。
もろみ酢を運動前に飲むと代謝がアップし、ダイエット効果がアップします。
もろみ酢は刺激も少なく、比較的飲みやすいというメリットもあります。
お酢を摂取する際の注意点
ダイエットや美容に効果的なお酢ですが、刺激の強い調味料です。
そのため、飲む際にはいくつか注意点があります。
まず、お酢は原液のまま飲まない事です。
お酢には強力な酸が含まれており、現役のまま飲むと食道や胃の壁、口腔内を荒らしてしまうことがあります。
原液のままではなく、水や炭酸水、牛乳などで適度に薄めて飲むようにします。
お酢にはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、乳製品との相性が抜群です。
またお酢の酸っぱさが苦手な人も、割ものに水や豆乳、ハチミツなどで割ることによって摂取しやすくなります。
豆乳で割ると、女性に嬉しいイソフラボンも一緒に摂取することができるので、一石二鳥です。
また、空腹時の摂取にも注意が必要です。
空腹時もお酢の酸が粘膜をダイレクトに刺激してしまうため、お酢を飲むのは食事中か食後がオススメです。
お酢には血糖値の急上昇を防ぎ穏やかに上昇させる効果があるため、食事と一緒に摂取することによりダイエット効果が高まります。
さらにいくらダイエットや健康、美容に効果があると言っても摂取のし過ぎは禁物です。
商品に記載されている摂取量を守り、記載がない場合は1日30㎖を超えないように摂取してください。
また1度に30㎖摂るよりも、1日に3回に分けて摂るのがオススメです。
お酢を効果的に摂取するためのレシピ
原液でお酢を飲むのはオススメできないだけでなく、料理から毎食摂るのも難しいため、ドリンクとして摂取するのが、摂取しやすいです。
毎日継続して少しずつ摂取したいお酢は、アレンジしてドリンクにすると美味しく継続して摂取しやすくなります。
ハニーミルクリンゴ酢
☆材料
牛乳 150㎖
リンゴ酢 大匙1
ハチミツ 大匙1(ジャムや黒糖でも代用可)
混ぜて牛乳で割るだけなので簡単に作れます。
目覚めの1杯としてもオススメのレシピで、リンゴ酢にはアップルペクチンという食物繊維が含まれ、便秘解消にも効果的です。
ブルーベリー酢ソーダ
☆材料
炭酸水 150㎖
ブルーベリー酢 大匙2
見た目も爽やかなドリンクで、リンゴ酢同様、フルーツ酢であるため飲みやすく続けやすいお酢ドリンクです。
ハチミツ黒酢ドリンク
☆材料
黒酢 小匙1
レモンスライス 適量
お湯 大匙1
ハチミツ 大匙1
炭酸水 150㎖
お湯でハチミツを溶かし、残りの材料を混ぜるだけで作れます。
筋肉痛緩和にも、効果があります。
まとめ
お酢には抗酸化作用による美肌・エイジングケア効果、脂肪燃焼や便秘防止などのダイエット効果など、様々な美容に嬉しい効果があります。
摂取量や飲み方に気を付けて、美容を気にされる方はぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね!