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多すぎて選べない……歯磨き粉の選び方と有効成分を徹底解説!

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ドラッグストアにはたくさんの種類の歯磨き粉が売られており、数が多すぎて歯磨き粉の選び方がわからないという人も多いものです。

数多く種類のある歯磨き粉は目的別に選ぶことが最も効果的であり、歯周病や美白効果、口臭予防など、様々な効果がある歯磨き粉があるため、自分の得たい効果があるものがオススメです。

今回は、目的別に歯磨き粉の選び方について解説していきます。

歯磨き粉の効果と選び方

歯磨き粉には様々な種類があり、歯磨き粉に含まれる成分によって期待される効果が違います。

目的をハッキリさせることによって、その目的に適切な成分を配合されている歯磨き粉を選ぶことが大切です。

歯磨き粉には、主に以下のような効果があります。

歯磨き粉の効果

●虫歯予防

フッ素が配合されている歯磨き粉は、虫歯予防に効果的です。

●歯周病予防

歯石除去、歯石をつきにくくする効果のある歯磨き粉には、歯周病予防に効果があります。

●口臭予防

口臭予防にも、歯磨き粉を使用したブラッシングが効果的です。

●歯の強化

歯は脱炭と再石灰化を繰り返すため、再石灰化を助けるフッ素が配合されているものであれば、歯の強化を助けることができ、歯の強化が期待できます。

●歯本来の白さを取り戻す

歯に着いた着色汚れを落とし、歯本来の白さを保つ成分が配合されたものがオススメです。

●知覚過敏防止

冷たいものを食べるとしみるなど知覚過敏の人は、外部から歯への刺激を和らげる成分が配合されているものを選ぶのも効果的です。

歯磨き粉を選ぶ時のポイント

「何となく歯磨き粉を選んでしまう……」という方は、年齢によって選び方を変えるというのも一つの方法です。

子ども、大人、高齢者、要介護者など、用途に合わせて選ぶのがオススメです。

子どもに使用する歯磨き粉であれば、フッ素が入っている虫歯予防に特化した歯磨き粉、大人になったら歯周病予防に重点をおきながら知覚過敏や虫歯予防などのできるトータルケアのできる歯磨き粉を選びます。

さらに年齢が上がると、歯周病対策や口の中が乾燥しやすくなるため保湿効果のある歯磨き粉、高齢者特有の虫歯に特化した歯磨き粉を。

介護が必要な人には乾燥予防として、口内専用のリンスやジェルを使用するのがオススメです。

また研磨剤の入っている歯磨き粉が懸念されるのは、歯の表面を傷つけてしまう恐れががあるからです。

研磨剤は葉の着色汚れをこすり取り、色素沈着を落とすことに優れていますが、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあり、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。

歯の表面が傷つくと、そこにさらに色素が沈着してしまうため、かえって歯が汚れて見えるというリスクがあるため懸念されています。

研磨剤が悪いという訳でなく、3度の食事のたびに研磨剤を使用してしまうと歯が傷ついてしまうため、1日一回までの使用がオススメです。

最近の歯磨き粉は『研磨剤』という表示ではなく、『清掃剤』と表記されているものもあるので注意が必要です。

成分表示として

●シリカ
●炭酸カルシウム
●無水ケイ酸

などがあります。

目的別、歯磨き粉の有効成分

歯磨き粉は製品によって含まれる成分が異なります。

ここでは、どの成分がどのように効果的なのかについて詳しく解説していきます。

虫歯予防

虫歯予防に効果的な成分は、フッ素です。

成分表示に以下のような表示があるものがオススメです。

●フッ化ナトリウム
●モノフルオロリン酸ナトリウム
●フッ化リン酸ナトリウム
●キシリトール

虫歯予防に特化した歯磨き粉を選ぶ場合、なるべくフッ素の濃度が高い商品がオススメです。

日本では1000ppm以下の歯磨き粉しか販売されていませんでしたが、2015年に1500ppmまでのものが販売されるようになりました。

歯は食事のたびに、脱炭と再石灰化を繰り返します。

口内の虫歯菌は、食べ物に含まれる糖をエネルギー源として酸を生み出します。

虫歯菌によって作られた酸は、歯の表面のエナメル質に含まれるカルシウムとリンが溶かされます。

これを脱炭いい、脱炭が進むと虫歯になります。

一方で唾液に含まれるカルシウムとリンによって、溶かされた歯の表面を修復することができます。

これを再石灰化といい、口内では脱炭と再石灰化が繰り返されています。

歯磨きを怠り虫歯菌と唾液のバランスが崩れると、再石灰化されずに虫歯が進行します。

フッ素入りの歯磨き粉を使用することにより、歯の表面に強い結晶を作ることによって虫歯菌に負けない歯にすることができます。

歯周病予防

歯周病を防ぐ成分には、以下のような成分があります。

●IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
●CPC(塩化セチルピリジニウム)
●トラネキサム酸
●トリクロサン
●クロルヘキジン

IPMPには殺菌成分があり、トラネキサム酸は炎症を抑える効果があり、歯周病予防に効果的です。

また歯周病予防を目的とする歯磨き粉には、コーティング剤も配合されており、歯と歯肉の溝の歯周ポケットに歯周病菌を寄せ付けない成分が配合されています。

口臭予防

口臭予防には

●IPMP
●CPC
●ラウリルイルサルコシンナトリウム
●CHX(塩酸クロルヘキシジン)

これらの成分が効果的です。

口臭の原因のほとんどが歯周病といわれているため、歯周病予防や改善に効果のある殺菌成分配合の歯磨き粉は、口臭予防にも効果的です。

口臭が気になるからと香り付をしている香水タイプの歯磨き粉を選んでも根本的な解決策にはならないため、殺菌成分を含む薬用のものがオススメです。

ホワイトニング効果

歯を白く見せたい、着色汚れを落としたい場合は、以下の成分が有効です。

●ポリリン酸ナトリウム
●短鎖ポリリン酸
●EXポリリン酸
●PEG(ポリエチレングリコール)
●PVP(ポリビニルピロリドン)
●シリカ
●ハイドロキシアパタイト

ポリリン酸ナトリウムはタバコや食べ物、コーヒーなどによる色素沈着、ステイン汚れを落とし、歯をコーティングすることが可能です。

ハイドロキシアパタイトは葉の表面の汚れを吸着し、優しく落とす効果があります。

シリカは前述のように研磨剤であるため、知覚過敏が気になる人などはシリカが含まれないホワイトニング歯磨き粉を使用するようにします。

また、たばこのヤニをつきにくくするにはPEGが有効ですが、歯についてしまったヤニは歯磨き粉では落とすことができないため、歯磨き粉で予防し、定期的に歯医者でメンテナンスを受け除去するようにします。

知覚過敏

冷たいものが歯にしみる知覚過敏の人は、

●硝酸カリウム
●乳酸アルミニウム

が配合されている歯磨き粉がオススメです。

知覚過敏用の歯磨き粉には、歯の神経への刺激をやわらげ、知覚過敏を抑える効果があります。

硝酸カリウムは歯の外部刺刺激を抑える効果があり、即効性があります。

乳酸アルミニウムには歯の神経の象牙細管のフタを塞ぐことにより、外部刺激から歯を守る働きがあり、持続性があります。

また知覚過敏は歯ぎしりや食いしばりで歯が削られている人にも起こりやすいので、アスリートやスポーツをする人にもオススメです。

『医薬部外品』と『化粧品』に分類される歯磨きの違い

実は歯磨きには医薬部外品と化粧品の2種類があります。

フッ化化合物や抗炎症剤などには薬用成分が配合されているため、医薬部外品となります。

医薬部外品の歯磨き粉は薬用の歯磨き粉ですが、ドラッグストアなどで医師の処方箋なしに購入することができます。

一方、薬用成分の配合されていない化粧品に分類される歯磨き粉は、薬用成分は配合されていませんが、歯磨きによる食べかすの除去や虫歯予防、口臭予防の効果が期待できます。

まとめ

たくさんの種類のある歯磨き粉には、虫歯予防、歯周病予防、ステイン除去など、それぞれの目的に合ったものを選ぶことがオススメです。

年齢によって選ぶ歯磨き粉を変えたり、使用頻度を考慮して、今回の記事を参考に、自分に合った歯磨き粉を選ぶようにしてみてください。

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