災害級の暑さが続くここ数日ですが、そんな時期に気になるのが化粧崩れです。
夏場は特に皮脂が多くなりやすく、汗をかきやすいため、多くの女性を悩ますトラブルの一つです。
ここ数年続くマスク生活も強いられているため、いつも以上にメイク崩れに悩んでいる人も多いのではないのでしょうか。
「朝頑張ってメイクをしても、通勤時にはメイク崩れがもう気になる……」なんて人も多いものです。
今回は、メイク崩れを防ぐ方法について解説していきます。
暑い夏もなるべくメイクを崩さないように対策を取り、快適に過ごしていきましょう。
メイク崩れの原因
メイク崩れを防ぐには、まずはメイク崩れの原因を知ることが大切です。
メイク崩れの主な原因は、
●汗
●乾燥
●湿度
が原因となっています。
皮脂
夏は気温が上昇するため、肌の表面の温度も上がります。
すると皮脂が増えるため、夏は冬の約2倍の皮脂が出るといわれています。
化粧品のほとんどが油分と粉でできているため、メイクと皮脂が混ざり合って化粧崩れの原因となります。
汗
暑い夏は汗をかきやすく、汗の量自体も増えます。
汗によってパウダータイプのメイクは流れてしまうため、化粧崩れを起こす原因となります。
パウダーファンデーション、フェイスパウダーなど、水に弱いタイプの化粧品は汗で流れます。
長時間身体を動かしたり、熱い場所に長時間いるとメイクが汗によってドロドロになり、メイクが崩れてしまいます。
湿度
日本の夏は高温多湿になるため、湿気の多い日もメイク崩れが起こりやすくなります。
湿度が高い日には汗が蒸発しやすく、毛穴の表面に崩れたメイクや皮脂が溜まりがちになります。
皮脂やメイクが皮脂に溜まると、ベタツキやテカリの原因となり、メイクがヨレます。
またここ数年はマスク生活を強いられているため、マスクの中はさらに蒸れやすく、マスクにメイクが付いてしまうため、メイク崩れの原因となります。
乾燥
実はメイク崩れの原因として、一番深刻なのは『乾燥』です。
夏場のメイク崩れは汗や皮脂の影響により起こるイメージが強いですが、実は乾燥とメイク崩れは大きく関係しています。
夏場はエアコンや扇風機、紫外線の影響によって思っている以上に乾燥しています。
乾燥は水分がなくなることによって起きるため、水分のなくなってしまった肌は皮脂だけが残り、テカリが出て皮脂とメイクが混ざることによってメイク崩れが起きます。
さらに肌が乾燥して表面がカサつくと、下地やファンデーションが肌に密着しないため、メイク崩れが起きやすくなります。
夏場でベタつくのが嫌だからと保湿を怠ると、乾燥による化粧崩れが起きてしまいます。
メイク崩れを防ぐ方法
メイク崩れを防ぐには、メイクアイテムを変える以外にもスキンケアなどによって対策をおこなうことができます。
汗、皮脂、乾燥、マスクなど、それぞれの対処法について紹介していきます。
汗対策
汗によって流れるメイク崩れを対策するには、まずは清潔なハンカチやタオルでこまめに汗を拭き取ることです。
ゴシゴシと擦って汗を拭き取ると肌を傷つけてしまったり余計にメイク崩れの原因となってしまうため、浮き出た汗を抑えてタオルなどに染み込ませるように汗を拭き取るとメイクが崩れにくくなります。
スキンケアに収れんタイプの化粧水を使用すると、皮脂腺や汗腺の近くのタンパク質を変形し、血管を縮める効果により制汗作用をもたらします。
またメイクの仕上げにフィックスミストを顔全体に吹きかけると、メイクの上に保護膜を作ることができるため、メイクが崩れにくくなります。
皮脂を抑えるパウダーが入っているものやウォータープルーフのもの、2層タイプのオイル員タイプのものであればメイク崩れに特化しています。
気温が上がると汗をかくのは身体にとって必要な事であり、汗をかかなければ体温が身体にこもり熱中症などの原因となってしまいます。
顔だけに汗をかきやすい人は、全身から均等に汗をかくために、生活習慣を見直すのもオススメです。
暑い日でも湯船に浸かる習慣を付ける、運動習慣によって汗をかく習慣を付けることにより、身体からまんべんなく汗が出るようになるため、顔にばかり汗をかくことを抑えることができます。
また汗をかく量が多い人はストレスや疲労で自律神経が乱れている可能性もあります。
きちんと睡眠を取り、自律神経を整えることにより、汗の量を抑えることができます。
皮脂対策
肌の水分は紫外線やほこりなどの外的刺激から肌を守り、皮脂には肌の表面で水分の蒸発を防ぐ役割があります。
メイク崩れを防ぐには、油分と水分のバランスを整えることが大切です。
油分の多い乳液やクリームは夜のケアに回し、メイク前はさらっとして軽めのアイテムを使うのがオススメです。
メイク前のスキンケアには乳液と化粧水が混ざっているさっぱりとしたオールインジェルもオススメです。
また乳液やクリームの代わりにジェルと使用すると、乾燥と皮脂の両方をケアすることができます。
そして肌に油分を必要以上につけないことも大切です。
夏場のメイク前のスキンケアは最低限のものにし、顔の油分を減らすことが大切です。
また夏場のメイクは必要以上に厚塗りやいらないものを付けないのも皮脂崩れ予防になります。
化粧下地→ファンデーション→パウダーまでの3つに抑えると、メイク崩れが起きにくくなります。
化粧下地を選ぶ際は、皮脂を吸着してくれるパウダー配合のものがオススメです。
ファンデーションは春夏向けのものを選び、秋冬向けのものは油分が多くオススメできません。
乾燥対策
エアコンなどによって肌が乾燥することも、夏場は少なくありません。
日中の乾燥ケアには、メイクの上から化粧水を使用するのもオススメです。
ミストで化粧水をまんべんなくかけたら両手で包み、顔に水分を染み込ませます。
オイルインのミストであれば、油分が肌表面にフタをしてくれるため、水分の蒸発を防いでくれます。
メイクの上から保湿することにより、油分と水分のバランスが整うため、メイク崩れしにくくなります。
また日々のスキンケアでベタつくからと保湿を怠ると、乾燥が進みメイク崩れが起きやすくなります。
日々のスキンケア不足によってインナードライ肌になると、バリア機能が低下し、外的刺激に弱くなり、水分が蒸発しやすく肌にゴワつきやカサツキが出るだけでなく、かえって皮脂が目立ちテカリの原因になります。
朝晩はしっかりと化粧水で保湿し、水分補給を心掛けます。
また、水分をしっかり摂ることも大切です。
夏場は体内の水分も不足しがちであるため、朝起きた時、食事時、入浴前後、運動中や前後、寝る前も意識的に水分補給をすることが大切です。
美白化粧品を使用している人も乾燥に注意が必用です。
美白化粧品は保湿力が低いものも多く、スキンケアをしっかりしているつもりでも肌が乾燥していることが少なくないため、いつもよりも多めの化粧水を使用して乾燥を防ぐようにします。
マスク対策
ここ数年続くマスク生活ですが、マスクによって自分の息がこもり湿度の高い状態になるため、メイクが崩れやすくなります。
特に鼻や頬、あごはマスクが擦れてメイクが落ちやすいため、メイク崩れが起こりやすい場所といえます。
マスクを着ける場合、ファンデーションは薄めにつけるのがオススメです。
またCCクリームであれば、ツヤが控えめでマットな仕上がりになり、油分も多く含まれていないためメイク崩れが起きにくくなります。
チークなど、はっきりした色を使用するとメイク崩れが目立ちやすいのでオススメできませんが、どうしても使用したいし崩したくないという人は、仕上げにフィックスミスをと吹きかけるのがオススメです。
まとめ
今回は夏場のメイク崩れ対策について解説しました。
夏場にメイクの崩れる主な原因として、皮脂、汗、乾燥など、さまざまな原因がありますが、スキンケアや日常生活の工夫により、化粧崩れを抑えることができます。
完全にメイク崩れを防ぐのは不可能ですが、今回の記事を参考にしてみてください。
次回はメイク崩れを防ぐテクニックについて解説していきます。