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出張エステ・訪問エステとは?働き方やメリットを紹介

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いつもとは違う特別な空間で美や癒しを与えてくれるエステサロン。いつまでも綺麗でいたい、日頃の疲れを癒してリラックスしたいといった理由で利用する方は多いです。

近年エステサロンの形も多様化しており、一般的な店舗型のものから自宅の一部をサロンにしているもの、さらに訪問、出張型のエステサロンも人気です。

今回はそんな出張エステ・訪問エステについて詳しく解説します。

出張エステ・訪問エステちはどんなものなのか、店舗型などとは違うメリット、デメリットについて、さらに出張エステ・訪問エステをおこなう際のポイントをチェックしてみましょう。

出張・訪問エステとはどんなもの?

エステの画像まずは出張エステ・訪問エステとはどんなものなのかについて紹介します。

出張エステ・訪問エステはその名の通り店舗ではなくお客様に指定された場所に訪問して施術をおこなうものです。

さまざまなメニューがあり、自分が持つ資格や経験、知識をいかしたメニューを作れます。

出張エステ・訪問エステは高齢者にも人気が高く、今後も需要が高まっていくことが予想できます。

自宅などに出張して施術をおこなう

出張エステ・訪問エステは店舗で施術をおこなうのではなく、お客様の自宅やお店、オフィス、宿泊先などに訪問してエステの施術をおこなうものです。

エステといえばサロンに出向くものという常識にとらわれず、お客様は自宅などのリラックスできる空間でマッサージなどを楽しむことができます。

近くにエステサロンがない、体が不自由でエステサロンに行けない、感染症対策のため外出を控えたいという方に人気です。

さまざまなメニューがある

出張エステ・訪問エステは設備と道具さえあればどこでも施術が可能です。

通常の店舗型のエステサロンのようにさまざまなメニューがあり、お客様は自分が受けたい施術ごとにメニューを選べます。

その一部をご紹介します。これらの知識、技術があれば、店舗で働くのではなく出張エステティシャン・訪問エステティシャンとして働くことも可能です。

アロマトリートメント

アロマオイルを用いてボディのマッサージをおこなうメニューです。

イライラ、不眠、疲れ、食べ過ぎなど、お客様の悩みに合わせてアロマオイルを調合し、癒しや安らぎを提供します

ベッドを使うとアロマオイルで汚れてしまう可能性があるため、施術台を持参する必要があります。

ハンドのみ、フットのみなど、省スペースでできる施術もあります。

リンパマッサージ

リンパをマッサージして刺激することで、リンパに溜まった老廃物を流す、新鮮な血液を流れやすくするなどの効果を与えられます。

運動不足や食生活、生活習慣の乱れにより凝り固まったリンパをほぐすと、肩こりや体の疲れの改善、むくみの改善などの効果が期待できます。

リンパマッサージも全身をマッサージするものから足、背中、顔、デコルテなど部分別のメニューがあります。

まつ毛エクステ・まつ毛パーマ

まつ毛エクステやまつ毛パーマの出張エステ・訪問エステも多いです。

持参するアイテムがコンパクトで、比較的どこにでも出張、訪問しやすいというメリットがあります。

ベッドやソファがあればどこでも施術でき、かかる時間も少ないです。

メイクの手間が省けるまつ毛エクステやまつ毛パーマをしたいけどサロンに行く時間がないという方に人気です。

ネイル

ネイルをもっと身近に楽しみたいという方に人気なのが訪問、出張ネイルです。

わざわざサロンに行かなくても気軽に手元を華やかにできるため、忙しい主婦の方サロンに行くのは恥ずかしい……という高齢者の方にも人気です。

ネイルの施術は汚れが出やすいため、お客様の自宅を汚さないようにさまざまな準備が必要ですが、こちらも比較的省スペースでの施術が可能です。

ジェルネイルの施術だけでなく、ネイルケアやハンドマッサージなどでリラックスしたいというお客様も多いです。

鍼灸マッサージ

疲れ、むくみなどに効果が期待できる鍼灸マッサージも出張エステ・訪問エステで施術可能です。

鍼灸マッサージは高齢者に人気のイメージがありますが、大手のエステサロンにもメニューがある、利用している芸能人が多いことからも、若者からの人気も高いです。

用意するものは少ないですが、お客様が横になるためのベッドや施術台が必要になることもあります。

鍼灸マッサージにはあんまマッサージ師・はりきゅう師という国家資格が必要です。

高齢者にも人気が高まっている

朝日新聞社が40代から60代の女性に対して行った「アクティブ世代の女性の美容や健康ニーズを探るアンケート」では、回答者の内の実に8割が「いつまでも綺麗でいたい」と回答しています。

(出典:朝日新聞社 Re ライフプロジェクト「アクティブ世代の女性の美容や健康ニーズを探るアンケート」

女性の社会進出が進む一方で日本では高齢化も深刻な問題となっていますが、その分いつまでも若々しくいたいと願う高齢者への美容のニーズは今後も高まっていくことが予想されます。

年齢を気にしてエステサロンに行きづらい、遠くのエステサロンに通うのが大変という高齢者の方に、出張エステ・訪問エステはおすすめです。メニューや集客方法を考える際に高齢者にもわかりやすい、依頼しやすい工夫をするといいでしょう。

介護施設への出張・訪問も

介護施設に出張エステ・訪問エステの依頼がくるケースもあります。

介護施設や老人ホームは常に他人と生活するため、見た目に気を遣う女性からこのようなサービスは需要があります。

出張エステ・訪問エステでは綺麗になれるのはもちろん、体の疲れを取ることもできます。高齢者の方がマッサージを受けることで体を動かしやすくなる、リラックスできるというメリットもあります。

出張・訪問エステのメリット・デメリット

エステの画像出張エステ・訪問エステのメリット、デメリットについて紹介します。

店舗型のエステサロンと比較してどのような点が優れているのか、どんなリスクが潜んでいるのかをしっかりチェックしておきましょう。

出張・訪問エステのメリット4つ

まずは出張エステ・訪問エステのメリットを4つ見ていきましょう。

出張エステ・訪問エステは独立開業のリスクが低い、家賃がかからないなどのメリットがあります。エステサロンの中でも自由度が高いので、しっかりコンセプトなどを決めていくことが大切です。

独立開業のリスクが低い

エステサロンの独立開業は、飲食店などのさまざまな業種の中でも比較的リスクが低いです。

最小限のテナント、設備があればすぐにお店を開くことができます。

しかし店舗型のエステサロンの場合は、立地によっては家賃や光熱費が経営を圧迫する可能性があります。エステサロンが多い地域では他社のサービスや価格競争に巻き込まれてしまうことも。

一方で出張エステ・訪問エステならテナントを借りる家賃や光熱費はかかりません。依頼された場所で施術をおこなうので、激戦区ならではの苦労とも無縁です。

施術に必要な道具さえあればいつでもどこでも施術が可能。万が一廃業することになっても、テナントの解約料や大型家具、設備の廃棄費用もかからず、最小限のダメージで済みます。

時間や場所の融通を利かせやすい

出張エステ・訪問エステは時間や場所の融通を利かせやすいというメリットもあります。

店舗型のエステサロンの場合、場所はもちろん決まっています。決められた営業時間内に予約を取らなければならないので、遠くに住んでいるお客様や仕事が遅くなるお客様に来店してもらえません。

しかし出張エステ・訪問エステならお客様の都合に合わせた行動を取りやすいです。

対応エリアや時間を自分で決められるので、お客様と相談しながら最適な時間を提案してみましょう。

メニュー料金を安く抑えられる

出張エステ・訪問エステは家賃や光熱費、設備費がかからないので、その分メニュー料金を安く抑えられます

エステサロンのメニューは多様化しており、中には激安料金のエステサロンもあります。ですが一般的に人気の立地にあるエステサロンや大手のエステサロンのメニュー料金は高額で、なかなか手が出せない……と思っている方も多いです。

そんな方にも気軽に施術を受けてもらえるカジュアルな価格設定も、出張エステ・訪問エステなら可能です。

家賃がかからない分交通費を自費でまかなわなければならないことも多いので、それを踏まえた価格設定をしましょう。

感染症対策にも役立つ

出張エステ・訪問エステは感染症対策としても役立ちます。

都会のエステサロンに通うために電車を何本も乗り継がなければならないようであれば、その分感染リスクも高まります。

多くの人がバタバタと行き来するエステサロンのスタッフやお客様の中に感染者がいないか不安……と感じる方もいます。

一方で出張エステ・訪問エステなら自分は自宅にいるだけで、いつものような本格的なエステの施術を受けられます

頻繁に検査を受けてお客様に提示する、自宅に上がる前に体温を測る、施術の際はマスクと手袋を着用するなど、お客様に安心してもらう感染症対策も徹底しましょう。

出張・訪問エステのデメリット3つ

女性の画像出張エステ・訪問エステにはさまざまなメリットがありますが、その分デメリットにも注意しておかなければなりません。

出張エステ・訪問エステは集客が難しい、自宅に他人を上げることに抵抗を感じる方が多いなどで利用者を増やしにくいです。

出張エステ・訪問エステの経営を安定させるためにどんな努力が必要なのか常に考えておく必要があります。

交通費を捻出しなければならない

出張エステ・訪問エステは店舗を持たないのでテナントの契約料、内装工事費用、家具や設備を揃える費用などの初期費用がかかりません。

一方で、出張、訪問のための交通費はエステティシャンが負担することになります。施術台など大きな荷物が必要な場合車での移動が必須となり、車の維持費はもちろんガソリン代、高速代もかかります。

交通費が高額になるのを防ぐため、ある程度対応エリアは絞っておくようにしましょう。

交通費をお客様に負担してもらう方法もありますが、それだと余計な出費を防ぐために利用を避けられてしまう可能性もあります。

お客様に安心感を与えるため、宣伝のためには車にサロンの名前や連絡先をプリントする必要もあり、その分の費用もかかります。

自宅に上がられるのに抵抗がある方が多い

出張エステ・訪問エステは自宅で気軽に施術を受けられるというメリットがある一方、自宅に知らない人を上げるのに抵抗がある方も多いです。

とくに一人暮らしの女性、高齢の女性は訪問販売などのトラブルに敏感です。

お客様に安心してもらうための工夫を考えましょう。

綺麗なホームページを作成する、エステティシャンの顔写真を掲載する、施術実績を掲載する、さらに持っている資格やこれまでの活動を紹介するという方法もあります。

店舗の開業と同じように出張エステ・訪問エステの開業でも必須の資格というものはありませんが、信頼度を高めるためにもいくつか民間資格を所持しておくことは大切です。

サロンの存在を知ってもらいにくい

店舗型のエステサロンとは違い、出張エステ・訪問エステはサロンの存在自体を知ってもらいにくいです。

看板を設置できず、「こんなところにエステサロンがある」と気づいてもらうことはほとんど不可能です。

そのため、新規の顧客を獲得しにくく、経営が難しくなってしまう可能性が高いです。

出張エステ・訪問エステの経営を続けていくにはインターネットや口コミを利用した集客方法を考える必要があります。近所の人に存在を知ってもらうためにビラを配る、新聞などに広告を出すという方法もあります。

近年はSNSを使った集客をメインにしているエステサロンも多いです。拡散してもらうかわりに割引をするなど、お客様にもメリットがあるキャンペーンも人気です。

初期費用は抑えられたものの広告宣伝費が想像以上にかかる可能性がありますので、集客方法についてはよく考えなければなりません。

出張・訪問エステで気を付けるべき接客のポイント3つ

エステの画像出張エステ・訪問エステは店舗型のエステサロンとは違った接客方法を考えなければなりません。

これまで店舗型のエステサロンでしか働いたことがないという方は、どんな点に注意しなければならないのか今一度チェックしてください。

自分が出張エステ・訪問エステを利用する際、どんなことをされたら嬉しいか、どんなことが気になるかを考えてみてください。

エステらしい空間や雰囲気を作る

出張エステ・訪問エステは自宅で気軽に本格的な施術を受けられる、リラックスできる自分の空間で施術を受けられるというメリットがある一方で、生活感がありすぎて特別感が薄れるというデメリットもあります。

この点を解消するために、エステサロンらしい雰囲気作りはとくに気をつけましょう。

施術台や機器、道具などを清潔に保つのはもちろん、シンプルすぎずラグジュアリーな雰囲気を楽しめるアイテムを取り入れることも大切です。

エステティシャンの身だしなみにも気を付けてください。一般的なエステサロンと同じように髪をまとめる、洗練された制服を着用するなどの方法があります。

一流のマナー、言葉遣いを身に着け、自宅にいながら非日常的な特別感を味わえるように工夫しましょう。

自宅について詮索をしすぎない

自宅に訪問すると、ついお客様のさまざまな事情が気になってしまいます。

家具の配置、並べられたブランド品、お客様以外の家族のことなどなど……。

なぜ出張エステ・訪問エステを利用したいと思ったのかといった理由も、お客様の事情によっては言いにくいかもしれません。

必要以上にプライベートに踏み込まれることに抵抗を感じ、リピートにつながらない可能性、クレームにつながる可能性もあります。

また、高齢者の方は年齢について、見た目について言及されることに強い不快感を覚えることもあります。

「高齢者」「シニア」などの言葉を避け、若いお客様に接するのと同じように接客をおこないましょう。

このように、出張エステ・訪問エステの場合はより一層会話の内容に気をつけましょう。

時間に余裕を持って行動する

出張エステ・訪問エステは移動時間だけでなく施術台の設置やお客様への説明などで思っているよりも時間がかかります。

体の不自由な高齢者の方が相手の場合は、お客様のペースに合わせた行動を取る必要もあります。

また、自宅での施術ということもありおしゃべりに華が咲いたり、お茶をごちそうになったりすることも。

自分が思っているよりも時間にはたっぷり余裕を持たせましょう。

一日に何件も予約が入る場合は、移動時間以外の時間も考慮して、お客様に気を遣わせないようにしなければなりません。

出張エステ・訪問エステという働き方を考えよう

女性の画像エステサロンの中でも特殊な出張エステ・訪問エステについてご紹介しました。

お客様に依頼された場所に出向いて施術をおこなう出張エステ・訪問エステにはメリットもデメリットもあります。

出張、訪問だからこそ気を付けたいマナーや雰囲気作り、タイムスケジュールもあります。

ですが感染症対策や高齢化の影響により、今後出張エステ・訪問エステは需要が高まっていく可能性があります。

新しい働き方の一つとして、出張エステ・訪問エステについても検討してみましょう。

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