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イオン導入とは?美容効果とメリット・デメリットについて解説

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前回「超音波・高周波とは?美容効果と注意点について徹底解説 」で超音波・高周波の美容効果について解説しました。

美容クリニック、エステサロンや家庭用美顔器でもよく目にする言葉ですが、それと同じくらいよく見かけるのが「イオン導入」です。

イオン導入の効果にはどのようなものがあるのでしょうか。薬の画像

今回はイオン導入とはそもそも何なのか、イオン導入の美容効果と副作用などついて詳しく解説していきます。

イオン導入とは?

イオン導入とは、専用の機械を使って化粧水や美容液などの美肌成分を肌の奥に直接浸透させていく美容法です。

目的によって様々な美容成分を肌に浸透させます。

導入器によって送られてくる微弱な電流を利用し、普段のスキンケアでは浸透しにくい水溶性成分を電気の力でイオン化して浸透させます。

どんなに肌に良い成分でも、直接肌に塗るだけでは効果は限定的であり、肌の内部まで十分な成分を浸透させることは難しいのです。

イオン導入が美容成分を肌深部まで浸透させることができるのは、電流を流すことによって肌のバリア機能をすり抜けて美容成分を浸透させることができます。

ヒトの肌は肌の外側から表皮、角質層、顆粒層の順に構成されており、角質層は酸性でできていて+イオンが多い状態です。

しかし角質層の奥の顆粒層はアルカリ性の−イオンになっています。

これらのイオンが互いに反発し、肌の水分が蒸発するのを防いだり、雑菌やアレルゲンなどの異物が浸透するのを防ぎ、バリア機能となっています。

化粧品成分もヒトの肌にとっては異物の一種であるため、バリア機能によって肌の奥まで浸透するのを防いでいます。

本来このバリア機能は、肌を守るために適した働きをしています。

しかしこのバリア機能によって、普段のスキンケアでは美容成分が肌の深部にまで届かない原因となっています。

ここにイオン導入器によって−の電気を流すことにより、顆粒層のマイナスと反発しあい、針な機能を抜けて美容成分を肌深部まで届けることができるようになるのです。

痛みを伴うことなく、効果的に美容成分を浸透さることができるので、エステやクリニックの定番メニューとなっています。

またイオン導入による浸透力はサプリメントや化粧品の30~100倍の効果があるといわれています。

イオン導入のメリット

イオン導入をおこなうことにより具体的にはどのようなメリットがあるのか、詳しく解説していきます。

美容成分の浸透力を上げる

日常のスキンケアでコットンに化粧水を含ませて使用したり、ハンドプレスだけでは肌の深部まで美容成分を浸透させるのは難しいのです。

イオン導入器を使うことにより、化粧水や美容液などの成分を肌の深部まで浸透させることができます。

化粧品から美容効果を得るには、美容成分を肌の深部まで浸透させることが大切です。

イオン導入器を使えば、肌深部まで美容成分を可能になります。

集中ケアが可能

イオン導入によって美容成分の浸透力が高まることにより、短時間に多くの美容成分を肌の深部に届けることが可能になります。

肌悩みやエイジングケアを気になる部分に集中的にケアすることができます。

また炎症がある個所やニキビを、避けてケアすることも可能です。

手軽で簡単

元々は医療の分野で使用されていたイオン導入ですが、現在ではエステサロンでも自宅で美顔器で使用することも可能となりました。

自宅用イオン導入は高額な機器なでもな訳でなく、テクニックがいるわけでもないので、短時間でケアすることができます。

市販のイオン導入器やエステで使用されるものは医療用に比べて電量は弱くなりますが、安全性の高い製品になっています。

イオン導入に向いている成分・向かない成分

イオン導入で肌深部にまで浸透させることができるのは、どんな美容成分でも可能という訳ではありません。

イオン導入に適している美容成分の条件は

①水溶性成分

②分子が小さい

③マイナスイオンになりやすい

とう美容成分です。

イオン導入に向いている成分

ビタミンC誘導体

美白に効果的なビタミンC誘導体は、イオン導入に適している美容成分です。

抗酸化作用が高く、皮膚の新陳代謝を促進します。

できてしまった色素沈着やシミを改善し、コラーゲンを増やし肌を滑らかにすることができます。

また活性酸素を除去する働きもあるのでエイジングケアにも効果的です。

特にリン酸型ビタミンC誘導体の「パルミチン酸アスコルビン酸Na」「リン酸アスコルビルNa」「リン酸アスコルビルMg」はオススメです。

しかしビタミンC誘導体には刺激性があり、高濃度の成分を肌の深部にまで浸透させると炎症を起こしてしまったり赤みが出ることがあるので注意が必要です。

エイジングケア、にきびケア、肌荒れ改善にも効果的です。

トランサミン

メラニンの働きを抑制してくれるトランサミン(トラネキサム酸)は美白効果や肌荒れの抑制を促します。

色素沈着によるニキビ痕やシミ、肝斑などにも効果的です。

グリシルグリシン

グリシルグリシンには毛穴を引き締め、ターンオーバーを正常化させる効果があります。

グリシルグリシンとはアミノ酸の一種であり肌のハリやツヤ、潤いを保つことができ、毛穴を引き締める効果があります。

肌のきめを整えターンオーバーを正常化させるため、くすみや乾燥肌を改善する効果もあります。

この他にも「アミノ酸」「プラセンタ」「トレハロース」などもイオン導入に向いています。

イオン導入に向いていない美容成分

美肌に有効な成分としてコラーゲンやヒアルロン酸などは有名ですが、分子の大きさが大きいためイオン導入に向いていません。

また植物性成分(イソフラボンなど)はイオン化しないためイオン導入には不向きです。

また合成香料・合成着色料は肌に負担となる成分のため、イオン導入に使うのは控えるべきです。

刺激の強い成分、肌に好ましくない成分のスキンケア商品は避けたほうが無難です。

イオン導入の避けるべきケースと副作用

肌に有効成分を効果的に届けることのできるイオン導入ですが、電気の影響を受ける事ができない人はイオン導入器の使用を控えます。

妊娠中の女性は電流の影響を胎児が受ける可能性を否定できないため、控えたほうが無難です。

産後であればイオン導入をおこなうことができます。

またペースメーカーを埋め込んでいる人はペースメーカーに影響を与えることがあります。

さらに美容整形などによって顔に金属製品を埋め込んでいる場合もイオン導入器の使用は避けるようにします。

肌の状態が悪い時や敏感肌などで肌のバリア機能が低下している場合、ニキビなどの炎症や外傷、日焼け直後でほてりのある肌も肌荒れを悪化させてしまう恐れがあります。

基本的にイオン導入は痛みもなく副作用がほとんどありませんが、自身の肌に合わない美容成分は肌に過剰な負担がかかり、逆に炎症を起こしてしまう場合があります。

イオン導入器そのものが問題ではありませんが、使いたい成分をパッチテストしてから使用することをオススメします。

まとめ

イオン導入は化粧水や美容液などの成分をイオンの力によってより肌の深部にまで浸透させることのできる美容機器です。

分子の小さいビタミンC誘導体などの成分を普段のスキンケアよりも効果的に浸透させることができるため、エイジングケアや美白効果が高まります。

肌の状態や美容成分によっては肌を傷めてしまう可能性もあるのでメリット・デメリットを把握したうえで上手に活用することをオススメします。

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