新型コロナウイルスの影響によりおうち時間が長かったこともあり、2020年はネイルシールの売り上げが増えたようです。
リモートワークの普及により、自由なデザインのネイルをできるようになったというのも大きな理由といえます。
そのため今までできなかった3Dアートに挑戦した人も多く、今後もこの影響は続きそうです。
またハンドクリームの売り上げも例年の5倍となっており、人々の興味関心が手先・指先に向けられているのは間違いありません。
そんな中、2021年のネイル界におけるトレンドはどのようになっていくのでしょうか?
今年の春流行りのカラーやデザインについて徹底解説していきます。
2021年春のトレンドネイルカラー
2021年の春は、去年から続く新型コロナウイルスの影響により世界的な社会不安を受け、明るく優しい色に人気が集まりそうです。
色の見本で知られる『パントン』が発表した2021年のトレンドカラーは『イエロー』と『グレイ』です。
2021年の色は温かみがあり堅実で信頼できるグレイ『アルティメット・グレイ』と、太陽をイメージさせる希望に満ちた元気なイエロー『イルミネイティング』の組み合わせが2021年のトレンドカラーとなりそうです。
「実用的で揺るぎないが、暖かく楽観的」といった意味が込められており、強さと前向きさがひとつになったイメージを表しています。
パントンが発表するカラーは、ファッションやインテリアなど、幅広い分野のトレンドカラーとして扱われます。
2021年のネイルデザインにも多く取り入れられることは間違いありません。
また毎年春は暖かくなってきたのと共にパステルカラーが多く取り入れられます。
日本では日本ネイリスト協会が年に2回、トレンドカラーを発表しています。
このトレンドは、世界的なファッションの潮流などを踏まえたうえでJNAネイルトレンドプロジェクトのプロジェクト長、木下美穂里が年に2回設定して発表しています。
2021年の春夏のトレンドカラーは、2020年の10月に発表されました。
2021年の春夏のテーマは「COSMOS~秩序と調和、宇宙の中の地球~」のメインカラーは『ブルー』と『グリーン』です。
全人類が新しい生き方に移り変わるときを迎えていることを踏まえ、ブルーとグリーンをメインとしたトレンドを発信しています。
これを踏まえてうえで「人種の枠や既成概念を超えた多様性と個性を表現し、新しい価値観と創造」という意味を込め、さまざまなカラーが調和するデザインを提案しています。
このほかにも「Zeroからの再スタート」「ヘルシーでアースコンシャスな世界」「共存を象徴するレインボー」などのテーマの提案もあります。
ネイルシール
去年に引き続き、ネイルシールを使う人も今後増えてくると予想されます。
新型コロナウイルスの影響もあり、おこもり美容に時間を割く人が増えているのも影響しています。
また「ネイルサロンにいく料金や通う時間がないけど、セルフネイルにも自信がない…」そんな方から支持を受けています。
ネイルシールは、一度貼ればそのまま付けっぱなしにすることができます。
シールは水に弱いといわれていますが、種類によってはお風呂に入っても大丈夫なものもあります。
シールタイプのジェルネイルもあり、貼るだけで簡単に完成するアイテムです。
爪の汚れや油分などを落とし、指と爪を清潔にしておきます。
爪の両端のカーブに沿わせながらジェルネイルシールの中心部分を摘まんでのせていきます。
大手100均メーカーでも発売されており、ツヤ感や透明感、仕上がりの立体感など、とても100円に見えないものもたくさん発売されています。
ネイルシールの価格は1枚200円ほどのものも多いので、手軽に試すこともできるのが嬉しいですね。
楽天などのネットでも購入可能なので、自分の気に入ったデザインが見つけられるでしょう。
またセルフネイルはDIYのトレンドに乗ってサロンに行くまでの伸びた期間にあうシンプルなデザインも流行りそうです。
フレンチネイルの先をビビッドカラーにしてみたり、伸びた詰めの部分にアートを乗せる人も出でくると予想されます。
またチップを装着するだけで本格的なジェルネイルが楽しめる『ネイルチップ』も人気です。
マグネットネイル
ベルベット系の磁石を使ったジェルネイル『マグネットネイル』が人気です。
鉄粉入りの専用ジェルやネイルポリッシュを塗り、乾く前に磁石をあてて模様を作るネイルデザインのことをいいます。
奥行きのある模様が浮かびあがり、幻想的なデザインに仕上がります。
光の当たり方によって印象が変わるので、ワンカラーのネイルでも飽きがこないので長く楽しめるネイルのデザインです。
磁石を使って粒子を引き上げ、ベルベットのような光沢を作るジェルネイルです。
きめの細かいラメのトップコートを使えばセルフネイルでもできます。
人気のカラーはブルー系、ブラウン系、ピンク系です。
定番のストライプ以外にも、グラデーションやフレンチネイルにも応用することができます。
デザイン別トレンド
ここからはデザイン別に2021年のネイルトレンドを紹介していきます。
スキニーフレンチ
定番のフレンチネイルですが、今年は特に先端に細いラインを描いた縁の細い『スキニーフレンチ』が流行りそうです。
色の組み合わせによって指先の印象も変わります。
さりげないおしゃれがナチュラルな今年のトレンドファッションにも馴染みます。
普通のフレンチネイルほど主張しすぎないので、ファッションとのコーディネートが合わせやすいです。
またセルフネイルでも挑戦しやすいデザインなので、セルフネイル初心者にもオススメです。
プレイフル(変形フレンチ)
今年の春はフレンチネイルの流行にともない、爪半分を塗る逆フレンチや三日月フレンチも流行りそうです。
整然としている定番フレンチをアシンメトリーに崩し、モード系の印象を与えるのもトレンドです。
マット×原色の組み合わせなど、存在感のある指先にするのもオススメです。
幾何学デザイン
ワイヤーを使った幾何学デザインも今年のトレンドです。
ワイヤーを使うことにより、直線も曲線も自由に組み合わせて自由自在に作ることができます。
流動形のデザインは良く見かけますが、ワイヤーを使うことにより手書きでは作れない質感があるのも特徴的です。
他のパーツと組み合わせることによりデザインの幅は広がります。
またニュアンスネイルを自由自在に動かせるワイヤーで作ることにより、単色ネイル一気に垢ぬける印象に仕上がります。
統一感のあるデザインには色だけでなく、メタリックな素材感も合わせるのもオススメです。
シンプルなデザインが好きな人にオススメです。
アニマル柄
去年に引き続き、今年もアニマル柄のネイルが流行ります。
特に今年は『丑年』ということもあり、牛柄ネイルもかわいくてオススメです。
牛柄以外にも、クロコダイル、ヒョウ柄、ゼブラ柄やキリン柄など、立体的でテクスチャーなものから、ハイグロスにマットな質感を合わせたものまで、さまざまなアニマル柄の組み合わせがトレンドとなる模様です。
センターラインネイル
中心に無機質なラインが一本入っただけで、どこかおしゃれで惹かれてしまうセンターラインネイルも人気です。
このネイルはモード界で注目されているデザインで、先鋭的なデザインが好きな人にオススメです。
まるで猫の目のようにも見え、見るものをドキッとさせてしまうデザインです。
ワイヤーネイルのように幾何学的なデザインなのでカチッとしたジャケットやパンツルックなどのかっこいいファッションによく合います。
ベースカラーにセンターラインが引かれているのがベーシックなデザインです。
シンプルなデザインのため色選びのセンスが問われるので、彩度をまずはしっかり合わせてカラーを選びます。
素材感はツヤ感のあるものでも、マットネイルでもどちらでも合います。
マットとツヤネイルと組み合わせるとプレイフルなデザインとなり、素材感を統一すると一貫性のあるデザインとなります。
ベースをクリアにしてセンターラインを引くとよりシンプルな近未来的なデザインになります。
一色であればどの色を使ってもコーディネートしやすいデザインになるので、普段は挑戦しないような色に挑戦してみるのもオススメです。
また色を統一せず、2色以上使うのも遊び心があって面白いデザインになります。
先述のスキニーフレンチとの組み合わせもオススメです。
複数のデザインを組み合わせるとごちゃごちゃしたデザインになってしまいそうですが、縁がスキニーなのできれいに仕上がります。
むしろデザインの引き締め役になってくれるので形はスクエア型にしてカチッと仕上げるのがオススメです。
氷ネイル
氷ネイルとはウルっとした氷がつま先についたようなデザインネイルです。
特徴はちゅるっとした涼しげな氷のようなクリアな立体感があるところが特徴です。
オーロラパウダーと組み合わせて、輝きの変化や氷の存在感を楽しめるネイルデザインです。
オーロラのフィルムを組み合わせると更にウルウル感がアップします。
お隣の国、韓国でも大人気のネイルで、オーロラシールの上にぷっくりジェルを塗るので少し分厚く仕上がります。
まとめ
2021年、春夏のネイルトレンドは把握できましたか?
2021年の春夏のネイルトレンドは
●パントンが発表した2021年春夏のトレンドカラーが『イエロー』と『グレー』であり、ネイル業界にもこの影響があると考えられる
●JNAが発表した日本における2021年春夏のトレンドカラーは『ブルー』と『グリーン』の2色
●ワイヤーを使った幾何学模様
●細めのフレンチや変形フレンチ
●パイソン・牛・クロコダイル・ダルメシアンなどのアニマルネイル
●猫の目のようなセンターラインネイル
●オーロラフィルムやオーロラパウダーの上にぼってりとジェルを落とした氷ネイル
●鉄粉を磁石を使って深みのある仕上がりになるマグネットネイル
がトレンドとなりそうです。
自粛期間の影響もあり、ネイルサロンにとっては2021年も厳しい一年となりそうです。
そのためインスタグラム上の新しいネイルのインスピレーションも減っているように感じられます。
それぞれがトレンドに左右されず、自分の好みのネイルを施すことが大切な時代になりそうです。
おしゃれは指先、つま先からといいますが、春の暖かさを感じるとともに、ネイルも2021年のトレンドを取り入れてみてくださいね!