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美容ディーラーってどんな仕事?大手4社と美容ディーラーの一日に密着!

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美容系の企業に就職を考えている人は求人広告に、『美容ディーラー募集』というのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

求人広告ではよく見かける美容ディーラーという言葉ですが、仕事内容はどのようなものなのか、知らない人も多いと思います。

実はこの美容ディーラーとは、美容室にとってなくてはならない存在なのです。

今回は美容ディーラーの仕事内容や美容ディーラーの一日、大手美容ディーラー4社について解説していきます。

美容ディーラーの仕事内容

美容ディーラーとは、美容室にシャンプーやトリートメントやハサミなどを卸す『卸売り』をおこなっている人のことをいいます。

ただ商品を卸すだけでなく、新商品が出れば美容師さんに向けて研修を行ったり、新商品を購入してもらうために営業をおこないます。

美容ディーラーの仕事内容は主に

●サロンへの営業

●商品の勉強

●売り上げの管理等の事務作業

●商品の梱包・発送

ですが、そのほかに新商品のセミナーなどをすることもあります。

仕事内容は多岐にわたり、ハードワークといえる仕事です。

サロンへの営業

美容室にある鏡や椅子、シャンプー台からシャンプーまで、ほとんどの商品を美容ディーラーから仕入れています。

美容ディーラーは美容室から欲しいものを聞いて、数ある商品の中から要望の品を提供する美容のプロです。

世の中に出回っているたくさんの商品の中から選出するため、たくさんの知識が必要であり、商品の特徴を網羅している必要があります。

メーカーと美容室の仲介役のような仕事です。

新商品を紹介や注文商品の配達、そのほか何か困っていることがないかなど、美容師さんにヒアリングをし、サロンへ向かいます。

商品の勉強

美容室に営業に回るにあたり、商品知識が絶対に不可欠です。

美容師さんから商品についての質問を受けて、すぐに答えられるだけの知識が必要です。

また美容師さんの意見を聞き入れて期待通りの商品を提案しなければならないので、商品についての勉強も大切な業務の一つといえます。

メーカーの担当者から説明や資料で商品について勉強し、気になる点はメーカーに質問します。

メーカーの講習会に参加することもあります。

商品の良さを美容師さんに魅力的に伝えるため、トーク力が求められる仕事です。

売上管理

営業担当がサロンに販売した実績を管理します。

伝票を出したり、会計ソフトの入力等、事務作業も大切な業務の一つです。

売り上げの管理等は他の職種の事務作業とさほど変わりませんが、基本的なパソコンのスキルは必要です

商品の梱包・発送

遠方のサロンから注文があった場合、商品の梱包から発送まですることもあります。

物量によりますが、サロンがそれほど遠くない場合、自ら車で配送することもあります。

美容ディーラーになるにあたり、商品の配送も業務に含まれるため自動車免許は必須といえます。

美容ディーラーに向いている人とは?

美容ディーラーは美容師免許がなくても務まりますが、髪に関する知識が必要であり、髪について勉強しておく必要があります

さらにスタイリストとしての実務経験があれば、どんなことを教えるべきか、どのような商品をオススメするべきなのかがわかり、より美容師さんに寄り添える美容ディーラーとして活躍することができます。

そのため美容ディーラーさんは元美容師という人も多いです。

美容ディーラーに向いている人は「営業経験のある人」や「営業が得意な人」に向いて言います。

美容ディーラーの仕事はすでに取引をおこなっている美容室に対しておこなうスタイルのルート営業が仕事です。

そのため美容室にとって良きパートナーとなり、美容室の経営者から信頼される必要があります。

注文受けた商品をただ納品するだけでなく、美容室にとって身近な相談相手として美容師さんや美容室オーナーに寄り添う気持ちが大切です。

美容ディーラーの一日

美容ディーラーになると、どのような一日を過ごすのでしょうか。

とある美容ディーラーの一日を紹介します。

8:30 出社

8:45 朝礼

Ⅰ  連絡事項、一日の予定を職場のメンバーで共有します。

Ⅰ  朝から美容室に届ける商品があればすぐに会社を出ます。

9:00 業務開始

Ⅰ  メールのチェックやメーカーなどの資料の確認します。

10:00 美容室などのサロン回り

Ⅰ  サロンからの注文商品を配達、新商品の紹介、そのほか困っていることをヒアリ Ⅰ  ングしていきます。

Ⅰ  10店舗ほどを目安に回ります。

13:00 昼休憩

Ⅰ  忙しいときは昼休憩を取らずにサロン回りをすることもあります。

Ⅰ  またメーカーや代理店などの担当と外食することもあります。

14:00 メーカー対応

Ⅰ  メーカーからの新商品や説明、キャンペーンなどの説明を受けます。

Ⅰ  メーカーの担当の方と一緒にサロンを回ることもあります。

Ⅰ  メーカーの担当の方と一緒に回ることでより商品に説得力があります。

16:00 サロン回り

Ⅰ  美容師にご来店されているお客さんの邪魔にならにように回るので、予定が狂うⅠ  こともしばしばあります。

19:00 講習会

Ⅰ  美容室の営業後にメーカーさんと商品の講習会やお試し会等を行うこともありま    Ⅰ  す。

Ⅰ  新商品のお試し会はディーラーの知人や美容室のスタッフさんにお願いします。

Ⅰ  気に入ってもらえて場合、そのまま買ってもらうこともあります。

20:00 帰宅

美容室の営業終了後に講習やセミナーをするので、帰宅時間が遅くなりがちです。

講習がない日などは18:00ごろに退社となり、一般のサラリーマンとあまり変わりません。

基本的には美容室の予定と合わせるため、美容室が忙しくなりやすい年末、3月4月は美容室も忙しく、ディーラーも繁忙期になります。

また土日はほとんどの美容室が営業しているため、休みは美容室に合わせて月曜日というところが多く、大手企業以外の中小企業の美容ディーラーは土日は休めないことが多いです。

また美容室が休みの日に美容師向けのセミナーやイベントが月平均2回ほどあるので休日出勤をすることもしばしばあります。

美容ディーラーの仕事は拘束時間が長く仕事内容が多岐にわたるため、ハードな仕事といわれています。

美容ディーラーの募集内容と募集職種

美容のディーラーは現在人手不足であり、年齢が若い人を会社は採用したいと思っています。

美容師さんが若い人が多いため、若いディーラーの方が話が合うためです。

企業的には30代よりも20代を求めています。

美容ディーラーにはいくつかの職種が分かれているので解説していきます。

美容メーカーのルートセールス

シャンプーやトリートメントなどを作っている会社のルート営業です。

代理店契約をしている美容ディーラーに商品を案内・提案する仕事です。

新商品を開発したら、美容ディーラーに新商品を買ってもらうように営業にいきます。

また美容ディーラーと一緒に美容室に同行し、同行営業が主な仕事です。

全国の代理店に行くため出張が多い仕事となります。

全国を回りたいと思っている人には向いている仕事といえます。

美容室のコンサルタント

美容ディーラーの募集職種は主にルート営業がほとんどです。

毎週決まった美容室に行き、シャンプーやヘアカラーなど、美容材料を提案・調達したり、商品の注文を聞いて配達・発送をします。

そのほかにも美容室のブランディング、スタッフ教育や美容室の新設、リニューアルのサポートなど、美容室の売り上げを上げるサポートなど、コンサル業的な仕事もします。

それ以外にも美容師向けのセミナーやイベントの提案もします。

美容インストラクター

美容インストラクターの仕事は美容室や美容ディーラー、メーカーのスタジオなどで美容師向けの美容商材の使用方法やカラーやパーマ液などの使用方法をレクチャーする仕事です。

自分から美容室に営業することはありませんが、美容ディーラーやメーカーと一緒に同行することが主になります。

指導相手は勤務先により異なりますが、アルバイトから社員、専門家など幅広い層の人を相手にするため、深い専門知識が必要です。

店舗に立って接客指導を行うことがあり、技術、指導力と高いスキルが求められる仕事です。

美容インストラクターは社員の指導を行う立場にあり、募集企業でもそのポジションにつくのは数名程度であることが多いです。

未経験の場合、化粧品メーカーやエステテックサロンなどへの入社し、さまざまな部署で経験を積んだうえで配属されるのが一般的です。

美容インストラクターには責任感のある人が求めれられます。

商品やサービスを指導する立場にあるため、企業の評価は美容インストラクターにかかっているといっても過言ではありません。

人に何かを教えるのが得意な人に向いています。

事務・企画スタッフ

営業やインストラクターの他に、美容室から商品の注文を受けたり、美容室に請求書を作成し送ったりする事務作業や、美容師向けのセミナーのイベントづくりなどの企画・運営などをする企画スタッフもいます。

会社によっては企画スタッフや事務職を兼業にしている企業もあります。

大手美容ディーラー

美容室ディーラーは超小規模な個人経営のディーラーを含めると、全国に約1000店舗あるといわれています。

美容の市場規模は2000億円であり、美容室市場の1,5兆円のうち、2000億円はディーラー経由といえます。

美容業界の大手ディーラーは『ガモウ』『きくや』『ダリア』『フジシン』の4社であり、4社の売り上げで685億円になります。

2000億円の市場規模を32%が大手4社が握っているということになります。

ガモウ

創業昭和2年、株式会社として設立されたのは昭和51年という美容業界の老舗総合美容商社です。

美容業務用品・美容器具の一式販売、美容の最新情報や商品の提供、イベントやヘアショーの開催、人材教育などをおこなっています。

本社は東京都の南青山にあります。

良いものを良い形で提供するというのをモットーに、2万点に及ぶ美容商品・器具の物流規模を誇ります。

株式会社ガモウ|GAMO

きくや美粧堂

昭和23年創業のきくや美粧堂。

美容室向けの頭髪化粧品や美容機器の専門商社です。

美容機器の販売からイベント、セミナーの開催、情報誌の発行、スタジオの運営コンサルティングなど、美容業界の発展に貢献するための会社です。

全国にたくさんの支店があり、本社は渋谷区恵比寿にあります。

商社としてだけでなくコンサル業にも力を入れており、『KB’S WEB』というサロン向けの情報誌を年に3回発行しており、集客ノウハウやイベント、コンテストのレポートが掲載されており、美容室運営において役に立つ情報を提供しています。

きくや美粧堂 (kikuya-bisyodo.co.jp)

ダリア

美と健康を想像する仕事へ関われることへの喜びと感謝の気持ち、そして美容業界に係る人たちへのより豊かな生活を追求するという企業理念の総合美容商社です。

本社は福岡・博多にあり、美容商品の卸だけでなく、マネージメント支援、マーケティング計画、クリエイティブ企画など、さまざまな事業に取り組んでいます。

ビックホールディングス – BIC HOLDINGS (bichd.jp)

フジシン

「美容は人生を美しくする」をテーマに、製品や技術を提供し、お客様の心から満足できるサービスを提供し続けています。

美容業界のリーディングカンパニーとして本物の美を追求し、それをお客様に提供する

という使命を持っている会社です。

本社は東京新宿にあり、市場分析や増客・集客企画、店舗づくりや各種相談、紹介も行っています。

全国に12店舗支店があり、関東、東北圏を中心に広がっています

株式会社フジシン | 美容室をフルサポートする美容総合ディーラー (fujishin.co.jp)

美容ディーラーの給与は?

美容ディーラーの収入の相場は大手企業の場合、初任給は20~23万円程度であり、他の企業とさほど変わりはありません。

都市部になると年収約500万円程、地方でも400万円程といわれています。

大手だからお給料がいいという訳でもなく、中小企業の主任の方が大手企業の支店長よりも収入が高いという場合もあります。

また美容ディーラーは他の業種に比べてキャリアアップがしやすい職種です。

営業で成果を出していけば営業主任や支店長など、キャリアアップしていくことが可能です。

逆にいえば実力主義なので、成果が出なければずっと同じポジションで働かなければなりません。

また美容系の仕事の多くは女性の仕事のイメージがありますが、実際に美容系ディーラーは男性が活躍することが多いです。

仕事の拘束時間が長く、スタッフを抱えている美容室のオーナーは男性であることが多いため、男性が多いのが特徴です。

女性がダメという訳ではなく、女性は美容インストラクターとして働き、男性は営業に回るという形態をとっているところもあります。

まとめ

聞きなれない美容系ディーラーという職業ですが、理解することができましたか?

美容ディーラーとは

●美容室にあるものすべてを扱う卸商社であり、コンサルタント業をすることもある

●大手美容ディーラーは「ガモウ」「きくや美粧堂」「ダリア」「フジシン」の4社である

●美容業界でありながらハードワークになりがちのため、多くの男性が活躍している

●美容ディーラーを目指すなら若いうちに就職し、運転免許・基本的なPC操作は必須

●営業経験がある人、人にものを教えるのが上手な人が向いている仕事

●自分次第でキャリアアップが可能

●大手企業だから高給というわけでもない

という職業です。

求人も年間を通して多く募集しているので、気になる人は検索してみてください。

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