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コスメの商品企画の仕事内容は?未経験からの転職方法

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コスメや美容が好きな方の中にはコスメを企画する仕事に興味がある方も多いですよね。

華やかで楽しそうなイメージのあるコスメ開発の仕事ですが、実際にはどのような仕事内容なのか、大変なことややりがいなどを確認しておきましょう。

コスメの企画の仕事に転職しやすいスキルや経験、向いている人についても解説します。

コスメの企画の仕事内容

コスメの企画職はどんな仕事をしているのか、詳しく解説します。

百貨店やドラッグストアなどに並ぶ素敵なコスメは地道な努力の積み重ねによってできています。トレンドやニーズの調査に始まりブランディングや既存コスメの改良など、コスメの企画職の仕事内容は多岐に渡ります。

憧れていたものの実際働いてみるとそのギャップについていけなくなった、ということのないように、コスメの企画のおもしろいところも大変なところも事前にしっかり確認しておきましょう。

トレンドやニーズの調査

コスメの企画はまずトレンドやニーズの調査から始まります。

コスメ業界や美容業界でどんなテイストが人気なのか、どの層に人気があるのかを徹底的に調べていきます。

トレンドは常に変化しており、年代や職業が違えばその分また違ったニーズが生まれます。

芸能人やモデルのSNSでの一言からトレンドが大きく変わることもあり、市場調査だけでなくさまざまな方向に常にアンテナを張っておく必要があります。

仕事をしているときだけでなく、自宅でSNSやテレビを見ている時間、街でショッピングをする時間、友人とおしゃべりする時間など、すべての時間を調査の一環として捉えることでより敏感に情報をキャッチできます。

ブランドやコスメの方向性の決定

トレンドやニーズを分析したら次は受け持つブランドやコスメの方向性を決定していきます。

どのブランドのコスメを企画するかによって方向性は大きく変わります。

若者向けのコスメを企画するなら低価格なコスメ、トレンドを抑えたコスメ。大人向けのコスメを企画するなら高級感のあるパッケージデザインのコスメや長く使える定番カラーのコスメなどなど、ターゲットに応じた企画力が求められます。

また、そのブランドのコンセプトに合ったコスメを企画しなければならないのもポイントです。

一つの化粧品会社が複数のコスメブランドを運営していることも多く、同じ会社で働いていても、あるブランドで通用した企画が別のブランドではまったく通用しないということもありえます。

季節に応じた新商品やコラボレーション企画、プロモーション方法などもすべて受け持つことも多いです。

新作コスメの企画、開発

コスメの方向性が決まったらいよいよコスメの企画、開発が始まります。

コンセプト、カラーラインナップ、成分、パッケージデザイン、価格など、コスメにまつわるあらゆることを決定していきます。

一人ですべてを決められることは少なく、多くの場合チームで情報を交換しながらコスメを作り上げていきます。

トレンドやニーズを意識したコスメは素敵ですが、それだけが売れるコスメの条件ではありません。肌に優しい成分を使っているか、原価と価格は適切なバランスを取れているか、どのようなプロモーションをおこなえばより多くの人に新作コスメを認知してもらえるのかなどを話し合います。

自分の理想通りにできないこともありますが、チームで意見を出し合ってよい意見は積極的に取り入れる柔軟な姿勢も求められます。

新作コスメのブランディング

ブランディングとはユーザーに「このアイテムについてこんなイメージを抱いてほしい」というイメージを認識させることです。

気軽に手に取れる、トレンドのメイクができる、若々しいメイクができる、コンプレックスを解消できる、肌や環境に優しい、独自のコンセプトを大切にしているなど、コスメ一つひとつにさまざまなブランディングができます。

コスメとプランディングがマッチしていないと、ターゲットに的確に情報を届けることができません。

また、同じようなブランディングをしている他社のコスメより優れた点をアピールする必要もあります。

例えば「低価格で手に取りやすく、簡単にメイクが完成する」といったテーマのコスメなら、さらにプラスして「パッケージが可愛い」、「保湿成分がたっぷり入っている」、「コンパクトで持ち運びに便利」などの付加価値が必要です。

ユーザーに「このコスメがいい!」と思ってもらうには何が必要なのかを考え、的確なブランディングをおこないます。

既存コスメの改良・新色など

コスメの企画職は新商品の開発だけでなく、既存コスメの改良をおこなうこともあります。

人気商品でも、成分をよりよいものに改良する、パッケージデザインをトレンドを意識したものにリニューアルする、定番カラーの新色を出すなど、変化をつけることで既存のユーザーだけでなく新たな顧客も獲得できます。

季節に応じた限定カラーやキャラクター、モデルとのコラボレーションによって既存のコスメに注目を集めるように企画することもあります。

大幅な変化をつけすぎたり、ターゲット層の需要を考えないリニューアルをおこなうと反対に売り上げが減ってしまう、ブランド自体への好感度が下がる可能性もあります。そういった意味では新商品の企画、開発よりも慎重にデータを分析して的確な企画をしなければなりません。

コスメ企画の仕事に必要な経験・スキル

コスメの企画職に就くためにはどんな経験やスキルがあれば有利なのかを見ていきましょう。

コスメの企画職の求人には未経験でも応募可能なものは多いですが、面接時に少しでもアピールできるポイントがあるだけで採用される可能性はぐっと高くなります。

自分のこれまでの経験やスキルを、どのように企画職に活かせるのかを考えてみてください。

商品企画の経験

コスメではなくても、なんらかの商品企画に携わった経験があるなら大きな強みになります。

商品企画にはデータの収集力や分析力が求められ、その結果をどのように商品の企画に還元するかも売り上げに大きくつながる重要なポイントです。

化粧品会社によって収集方法などは違い、中には独自のルールで分析をおこなっている外資系の化粧品会社もあります。しかし企画についてのノウハウがあればすぐに順応できるでしょう。

これまでにない新たな視点でコスメの企画をおこなってくれることも期待されるため、採用される確率は高くなります。

企画職をしていた経験があるのなら、どのような企画をしてどのような結果を残したのか、明確に伝わるようにデータなどをまとめておくといいでしょう。

化粧品販売の経験

コスメを企画するには当然コスメについての豊富な知識が必要です。そのブランドのコンセプトについても理解、共感していなければ企画職を続けていくことは難しいでしょう。

これまでにコスメを販売していた、そのブランドのコスメに携わる仕事をしていたという経験も、転職の際には大いに役立ちます。

実際にどんな層がそのコスメを手に取っているのか、どんな評判なのかをリアルに感じ取れるのが販売職のやりがいの一つです。その経験を活かし、お客様が喜んでいるところをイメージしながらコスメを企画することができるでしょう。

オフィスで商品を企画しているだけでは気づきにくい「もっとこうだったらいいのに」、「使いたいけどこんな部分が気になる…」といった改善点も見えてくるので、長く販売職を続けていた人も企画職への転職は有利になります。

データを客観的に分析するスキル

コスメに限らず企画職は意外と理系のスキルが求められる仕事です。

的確にデータを収集し、その結果を客観的に分析しなければなりません。

ただ「可愛いコスメを作りたい」、「憧れの化粧品会社で働きたい」、「華やかな仕事がしたい」という気持ちだけではついていけなくなってしまいます。

これまでにデータ分析などに携わる仕事をしてきた人なら、「コスメの企画」という華やかなイメージと実際の企画職の仕事内容のギャップにもすぐに慣れることができるでしょう。

また、希望的観測や自分の理想だけでなく、数字をもとにした客観的なデータを取り入れるスキルも求められます。感情よりも数字を大切にして仕事ができる人も、コスメの企画職に求められる人材と言えます。

コスメ企画の仕事に向いている人

さらにコスメの企画職に向いているのはどんな人なのかを解説します。

コスメの企画職は大変なことも多く、向き不向きがあります。

自分はコスメの企画職に向いているのか、またはコスメに携わる別の仕事を選んだ方がいいのかを今一度考えてみましょう。

トレンドに敏感な人

常にトレンドに敏感でいられる人はコスメの企画職に向いています。

むしろ、コスメの企画にトレンド調査は欠かせません。少しでも他社から遅れを取ると売り上げに大きく影響しますし、場合によっては企画倒れになってしまうこともあります。

今現在のトレンドを意識するだけでなく、そこから次はどんなトレンドにつながっていくのか、次は何が来るのかを見越す力も必要です。

そのブランド自体がトレンドの最先端でいられるよう、常にさまざまな情報をチェックしなければなりません。

テレビ、雑誌、街中の様子、ファッションや美容だけでなくときには社会情勢も美容業界に影響を与えます。

どんなことが仕事につながるかわかりませんので、常にありとあらゆる物事に対してアンテナを張っていられる人であればあるほど企画職には向いているといえます。

コスメや美容が好きな人

コスメや美容に関心がある人もコスメの企画には向いています。

「こんなコスメがあればいいのに」、「このコスメはここがいいけどここはイマイチ…」、「もっと多くの人にコスメやメイクの楽しさを知ってもらいたい」という気持ちを、企画の仕事で存分にいかすことができます。

自社のコスメだけでなく他社のコスメ、海外のコスメも常にチェックし、自分でも試し、企画に落とし込む力も大切です。

また、コスメや美容が好きであれば自然とそれらの情報も集めやすくなります。肌にいい成分やトレンドのカラー、SNS映えするパッケージデザインなどなど…。

同じようにコスメ好きなユーザーに手に取ってもらうだけでなく、メイク初心者やメイクがあまり好きではない方にも関心を持ってもらうにはどうすればいいのかを考える力も求められます。

責任感が強い人

コスメの企画には責任感も必要です。

自分が立ち上げた企画を最後までやり通す責任、万が一トラブルが起きたときも自分が対応する責任、さらにお客様に安心してそのコスメを使ってもらうための責任などなど。

責任感がなく途中で投げ出すようなことがあっては企画のためのデータ収集や分析、協力してくれたチームの時間もすべて無駄にしてしまいますし、そんなことでは企画職を続けていくことはできません。

コスメの企画職は想像以上に責任の重い仕事ですが、その分自分が企画したコスメが完成した瞬間、店頭に並んでいるのを見たとき、実際にいい口コミを得られたときの感動は何物にも代えられません。

自分の仕事に責任を持てる、やりがいを感じられる人は、コスメの企画職に向いています。

発想力が豊かな人

コスメの企画職には豊かな発想力も求められます。

他社の人気商品の二番煎じのようなコスメでは売り上げを伸ばすことはできません。「どれでもいい」という理由で手に取られるコスメではなく「このコスメがいい」と思ってもらうコスメを作るには、独自の発想が必要です。

これまでにないコンセプト、使い方、テクスチャー、色味、成分など、他社のコスメや自社の既存コスメでは代用できないようなコスメを企画しなければなりません。

そのためには常に豊かな発想力が必要で、自分の頭の中にあるものをきちんとアウトプットする力も養っていかなければなりません。

美術品やエンタメなどを通して刺激を受けること、そこから発想を転換してコスメの企画に落とし込むことも大切です。

コスメの企画職に未経験から転職するには

コスメの企画職は未経験でも求人に応募できますが、事前に確認しておきたいポイントについて解説します。

資格は必要なのか、いきなり企画職に就職できるのか、どんな会社に応募すればいいのかなど、転職の際の参考にしてください。

コスメの企画に必須の資格はない

職種によっては資格が必須のものもありますが、コスメの企画には必須の資格というものはありません。

資格よりもスキルを求められる現場が多く、未経験の場合でもこれまでの経験をどうコスメ企画にいかせられるかをチェックされます。

コスメの企画と似た仕事にコスメの開発がありますが、こちらは成分分析などより高度な知識と技術が必要な仕事です。未経験や無資格でも採用してくれる化粧品会社もありますが、中には大学で4年間、またはそれ以上専門分野について学んだ経験がある人、薬剤師などの国家資格を持っている人のみを募集していることもあります。

コスメの企画職の新卒採用は少ない

コスメの企画職はもともと求人数が少なく、新卒採用となるとさらに数が激減します。

いきなり企画職として働くのではなく、その化粧品会社のブランドの販売員や営業部員として採用され、そこから企画職に異動するというパターンが多いです。

ますはコスメやブランドについて理解を深めてもらい、現場の声を聞くことでよりよいコスメを企画しやすくなります。

新卒でなく中途採用でも同じことが言えます。いくら企画職の求人を探しても理想の条件の仕事が見つからないという場合は、企画職ではなく販売職や営業職もチェックしてみましょう。企画職ではない職種で入社して数年かけて企画職にたどり着ける可能性もあります。

憧れのブランドでコスメの企画をしたいという場合、このような方法も検討してみてください。

大手以外の化粧品会社にも注目

国内、海外を含めて化粧品会社は非常にたくさんあります。その中でも大手ばかりをチェックしているという方は、中小規模の化粧品会社にも注目してみてください。

大手は安定している、福利厚生が手厚い、給料が高いなどのメリットもたくさんありますが、売り上げ重視だとどうしても自分の理想通りのコスメを作れない可能性もあります。

一方で中小規模の化粧品会社であれば自分の企画も通りやすく、より自由な発想でコスメを作ることができます。

最近はSNSを使った宣伝方法も発達しており、無名の化粧品会社のコスメがひょんなことから爆発的にヒットすることも少なくありません。

化粧品会社ではなく食品会社など異業種の会社がコスメを開発しているケースも増えてきており、意外な就職先が見つかるかもしれません。

コスメの企画職で自分の理想を叶えよう!

コスメが好きな方なら「こんなコスメがあればいいのに」「自分もコスメを作ってみたい」と思うことも多いですよね。

化粧品会社の企画職なら、そんな願いを叶えることができます。

コスメの企画職は責任の重い大変な仕事ではありますが、その分やりがいも大きいです。

自分には向いているのか、これまでの経験を企画職にいかすことができるのかなどを考えつつ、化粧品会社の企画職の求人をチェックしてみましょう。

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