「顔の印象の80%を決める」といわれている顔の重要なパーツが眉毛です。
まつ毛専門サロン・アイリストが日本で定着してきた今日、眉毛専門サロンやアイブロウリストという職業もでてきました。
流行の形がある眉毛を整えるのは自分でするのは難しく、プロのアイブロウリストにお願いするという需要は今後高まっていくと期待されています。
今回はアイブロウリストの仕事内容や資格について解説していきます。
アイブロウリストとは?
海外では『ブロウアーティスト(Brow Artist)』と呼ばれるアイブロウリストですが、お客様になりたい眉毛を聞き提案し、デザインして整えるというのが仕事の流れです。
近年眉毛に気をつかうことが増えてきている反面、眉を上手に自分で整えることができない人も多くいます。
そのような人たちにとって、アイブロウリストは眉毛に関する悩みを解消する役割を果たします。
一般の美容室・理容室でも眉毛を整えてもらうことは可能ですが、アイブロウリストの存在するお店や専門店の方が理想の眉毛の形に近づけることができ、失敗が少ないという理由で眉毛を専門に扱うプロにお願いしたいという人が急増しています。
アイブロウリストの仕事内容
アイブロウリストの仕事内容は主に「カウンセリング」「眉毛のデザイン」「眉毛を整える」という3つがあります。
カウンセリング
カウンセリングでなりたい顔の印象、眉の形、眉毛についての悩みをお客様から聞き出します。
眉毛を整えるうえで鼻や目などの顔のパーツ、輪郭とのバランスなどを見ながらお客様の理想とする眉毛をイメージします。
眉毛のデザイン
カウンセリングを元に、お客様の魅力がしっかりと出るデザインをお客様と一緒に考えていきます。
不自然にならないよう、顔になじむデザインになるようにしていきます。
濃さや長さなどをしっかり確認し、お客様の理想のデザインとアイブロウリストのデザインが一致するようイメージをすり合わせていきます。
眉毛を整える
眉毛のデザインが決まったら眉毛を整えます。
眉毛の形をハサミでカットして整えていき、必要のない毛はワックスや毛抜きを用いて取り除きます。
場合によっては眉毛エクステンションを施して理想の眉毛に仕上げていくこともあります。
アイブロウリストになるには?
アイブロウにストになるにあたり、必要な資格があります。
美容師免許
アイブロウリストになるには美容師免許が必須です。
アイブロウリストに関わらず、まつ毛の施術を行うアイリストやメイクアップアーティスト同様、お客様の顔に直接触れたりハサミを扱う仕事なので美容師免許がなければ施術することはできません。
美容師免許を取るには厚生労働省が指定した美容専門学校に通い、国家資格に合格する必要があります。
一方眉毛ワックスのみの施術であれば、美容師免許は必要ありません。
しかしワックスしかできない美容師免許を持たない人と、美容師免許がありワックスも施術できるアイブロウリストとお客様はどちらに施術してほしいと思うでしょうか。
採用するサロンもどちらがの人間を採用したいと思うでしょうか。
技術やお客様からの信頼性、サロンの宣伝効果を考えると美容師免許があり、アイブロウリストとしてデザイン技術やワックスの技術を持っていることが望ましいです。
アイブロウリストの資格
アイブロウリストになるのに美容師免許さえあればなることができ、アイブロウリスト専門の資格は民間資格しかないのが現状です。
そのためアイブロウリストの資格は必須ではありませんが、アイブロウリストとして就職する際の強みとなります。
代表的なアイブロウリストの資格として2つの協会が主催する資格があります。
一般社団法人 ジャパンブロウアーティスト協会
ブロウアーティストの資格やアイブロウワックスの資格があります。
ジャパンブロウアーティスト協会の資格は美容師免許がなくても受験・取得は可能ですが、美容師免許がないとアイブロウリストとして働くことはできません。
ジャパンブロウアーティスト協会 (j-eyebrow.com)
一般社団法人 日本アイブロウ協会
こちらは美容師免許がなければ受けることができない資格です。
アイブロウアーティスト3~1級の資格があり、1級受験資格は実務経験が3年以上であること、フルメイクの技術があることも求められます。
JEA|一般社団法人日本アイブロウ協会 (japan-eyebrow.com)
アイブロウリストを目指す人の多くは美容師免許を取った後、アイブロウリストとしての資格専門スクールに通うのが一般的です。
また美容師免許取得の勉強をしながらアイブロウリスト向けの講座を受けているという人もいます。
アイブロウリストの給与と今後
美容師の初任給が16~18万程度であるのに対し、アイブロウリストの初任給は22万程度~というところが多く、美容師よりも給与が高いのでアイブロウリストが人気があるのがひとつの理由です。
また美容師として開業・独立するよりも、狭いスペースでも施術ができるアイブロウリストの方が独立・開業の資金を安く抑えることができるため、将来独立を考えてアイブロウリストを目指す人もいます。
今や眉毛を気にしてプロにデザインしてもらい、眉毛エクステ・ワックスを施してもらうのは女性だけではありません。
男性専用のアイブロウサロンも増えてきていることから、今後ますます人気の出てくる職業といえます。
まとめ
今回はアイブロウリストについてでした。
アイブロウリストになるには美容師免許が必須であり、さらに眉毛ワックス、眉毛デザイン、眉毛エクステンションの資格を持っていればさらに働き口が広がります。
まだまだアイブロウリストが少なく、お給料も比較的いいので美容師免許をもっている人は目指してみてもいいかもしれません。