最近『パーソナルカラー診断』などに注目が集まり、色に関する世間的な見解が多くなっています。
また『カラーリスト』と呼ばれるカラー専門の美容師も増えており、色について美容業界でも様々な場面で求められることが多くなりました。
『カラーコーディネーター検定』や『パーソナルカラリスト検定』など、色に関する資格は多くありますが、それぞれの検定では出題範囲や目的、学習するに内容が違います。
「カラーについて勉強したい」「色彩に関する資格が欲しい」と思ってよく調べずに勉強を始めてしまうと、思っていた内容と違うこともあるかもしれません。
今回は、数多くあるカラーの資格の違いについて解説していきます。
これからカラーについて勉強したいと思っている美容業界で働く方は、参考にしてみてください。
オススメのカラー系資格
美容師・ネイリスト・メイクアップアーティスト・美容部員など、美容業界で働く人の多くは色を扱うことが多くあります。
色を扱う仕事に資格は絶対に必要というわけではありませんが、カラーの専門家として資格を持っていることで、美容業界において武器になることは多くあります。
美容業界で働く人にオススメの資格は以下のような資格があります。
色彩検定
公益社団法人 色彩認定協会の認定する資格です。
色彩検定は20年の歴史があり、文部科学省が公認する信頼性の高い資格です。
もともと「ファッションカラーコーディネーター検定試験」という資格であり、ネイリストなどのファッションに合わせてたカラーに関する勉強がしたい方にオススメの資格です。
UC、3~1級の4段階の資格があり、どのレベルからでも受験可能です。
2・3級は夏と冬の2回試験が行われ、全国400の試験会場で試験が行われるため受験しやすく、3級の合格率は7割を超えています。
UCは社会福祉・一般社会人向けの検定であり、高齢者に従事した美容業界で働きたいと思っている人にオススメの検定です。
色彩検定はカラーについての経験のない初心者でも勉強しやすく、受験しやすい資格といえます。
公式サイト:色彩検定とは|色彩検定協会
色彩士検定
色彩士検定は特定非営利活動法人 全国美術デザイン教育振興会によって認定される資格であり、日常生活にあふれている色を好きになること、学ぶことで人生や生活が楽しくなるというコンセプトの元おこなわれています。
毎日色に関わる、ネイリストやカラーリストにオススメの資格といえます。
色についての知識や技術を高めるばかりでなく、学習を通して色そのものを好きになることができるようになる資格です。
勉強をすると今まで苦手だった色を使用できるようになっていた、という色彩感覚の変化もみられるようになります。
2・3級は誰でも受験可能で、色の歴史から色に関する知識の基礎から応用、実際に色を使った技法など、総合的な出題範囲となっており、幅広い範囲の人に需要があります。
3級から演習・実技問題が盛り込まれています。
試験の多くがデザイン系の専門学校で行われており、デザインやアーティストに向いている資格です。
「色彩検定」と名前が似ていますが、理論問題や技術試験もあるため、初心者には難易度が高く、カラーリストとして実務経験のある人に向いている資格です。
団体受験の比率が高く、個人受験の少ない検定です。
公式サイト:ADEC色彩士検定とは|全国美術デザイン専門学校教育振興会
色彩技能パーソナルカラー検定
日本パーソナルカラー協会が認定する「色彩技能パーソナルカラー検定」は美容専門学校などでも受験を勧められることの多い検定です。
自身の経験や主観だけでなく、お客様のニーズに合わせて使いこなせるようになります。
パーソナルカラーとは人それぞれの目や髪、肌の色に合わせたベストなカラーのことです。
ビジネスシーンに活用することも可能で、美容師やネイリストなど、説得力のある接客に繋がります。
お客様に寄り添えるカラーアドバイスができるプロを目指す人にオススメの資格です。
3~1級までの級があり、3級ではパーソナルカラーについての基礎、2級ではTPOに合わせたコーディネート、1級では2・3級の範囲を踏まえてあらゆる場面で活用できるコンサルティングスキルを学びます。
できるなら1級まで取得し、プロフェッショナルなカラー知識を身に付けたいものです。
公式サイト:色彩技能パーソナルカラー検定検定概要|NPO日本パーソナルカラー協会
パーソナルカラリスト検定
一般社団法人 日本カラリスト協会が認定するパーソナルカラリスト検定は、”似合う色” についての理論を学びます。
色彩知識に加え、人と色の色彩調和に重きを置く資格で、メイク・ファッション・ヘアカラーなど、美容業界の人にとって役立つ資格といえます。
配色調和や色彩知識など、色についてバランスよく学ぶことができます。
3~1級まであり、2・3級は併願受験が可能ですが、1級は2級合格者のみ受験可能です。
パーソナルカラリストの資格を取得することによりお客様の望む色や好む色以外にも、お客様の雰囲気に合わせた色味を選ぶことができるようになります。
3級では色にまつわる日本の伝統や仕組、ファッション概論、ブライダル色彩、ヘアメイクの知識、2級では色にまつわるヨーロッパの歴史や色の配色テクニック、ファッション色彩とネイルやヘアカラーなどのパーソナルカラーを合わせて学ぶことができます。
1級は実用的な色彩調和理論や視覚効果などの知識を応用し、色彩調和を学ぶことができます。
公式サイト:パーソナルカラリスト検定|日本カラリスト協会
カラーコーディネーター検定
カラーコーディネーター検定は知名度が高く、美容業界に関わらず様々な業界から求められる検定です。
カラーリスト・カラーコーディネーターの資格があるだけでお客様の安心と信頼を得ることができます。
彩度や明度などのカラートーンを軸に、ハイレベルなカウンセリングができるようになります。
また色彩心理学を学ぶことによりお客様の心地よく感じるカラーも提案で生きるようになる為、サロンのインテリアなどにも活用できます。
公式サイト:カラーコーディネーター検定試験とは|東京商工会議所
ヘアカラリスト検定
ヘアカラリスト検定は日本ヘアカラー協会の認定する資格であり、主に理・美容師を中心にヘアカラーの技術や知識を総合的に向上させるための検定です。
そのため理・美容師のカラーリストを目指す人にとって、ぜひ取得しておきたい資格です。
現在のヘアカラーの知識に加え、より専門的なヘアカラーの知識を身に付けることにより、髪質に合わせた薬剤の調合や判断力を着実に身に付けることができます。
公式サイト:ヘアカラリスト検定とは?|JHCA 日本ヘアカラー協会
まとめ
美容業界で働く人へ向けて仕事に役立つオススメの資格について紹介しました。
メイクアップアーティスト・ネイリスト・美容部員・理美容師はお客様の好み以外にも、お客様に似合う色をこちらから提案することによりさらに信頼や安心を得ることができ、説得力が増します。
興味のある人は、ぜひチャレンジしてみてください。