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女性の3人に一人が感染?!水虫の原因と対策

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梅雨シーズンは湿度が高く、カビの繁殖がしやすいシーズンです。

夏直前のフットネイルが盛んになりだすこの時期、ネイリストやリフレクソロジストは『水虫』の疑いのあるお客様で頭を悩ませます。

以前は水虫はおじさんの病気と思われていました。

水虫は、白癬菌というカビの一種が皮膚の角質に寄生することによって引き起こされる皮膚病であり、これから梅雨シーズンはネイリスト・リフレクソロジストにとっても、施術を受ける側にとっても気を付けなければならないシーズンです。

今では若い女性も水虫になる人が多く、女性の3人に1人は水虫になっているのだそうです。

さらには水虫患者の3分の1は20~30代の働き盛りの女性であり、実は女性の方が水虫になりやすいのです。

今回は水虫とは何なのか、女性が水虫になりやすい理由と対策方法について解説していきます。

梅雨シーズン、心も足元も快適に過ごせるようにしたいものです。

水虫とは

水虫とはカビの一種『白癬菌』に感染して起こる皮膚の炎症のことをいいます。

水虫の9割は足裏にできるといわれており、放置すると手や腕、顔や頭皮にまで広がってしまう恐れもあります。

足に水虫が多い原因は、靴の中が蒸れて汗をかきやすく、高温多湿になり菌の繁殖に最適だからです。

水虫には大きく分けて3種類のタイプがあります。

●趾間型……強い痒みを伴い水虫にかかっている人の多くがこのタイプ、足の指の間がふやけ湿潤型と乾燥型がある
●小水疱型……足裏や足の側面に小さな赤い水泡ができ乾燥して皮がむける、痒みがあることも
●角質増殖型……角質が分厚くなりかかとがひび割れたり表面がごわつく、痒みも少ないためあかぎれ・ひび割れと見分けがつきにくい

さらにこれらの水虫が進むと爪にまで水虫が広がり『爪水虫』となります。

爪水虫は痛みやかゆみがないので、気づかずに進行してしまう人もいます。

爪が分厚くなり白や黄色っぽく変色したり、ボロボロと崩れてしまいます。

ここまで進行してしまうと市販薬での治療は不可能であり、医師のもと適切な治療が必要です。

爪水虫は重症化しやすく、治りにくいという特徴があります。

また角質増殖型の水虫も気づきにくく「かかとがガサガサで保湿しても治らないと思ったら実は水虫だった」ということもよくあります。

水虫の原因となる白癬菌は湿度の高いところであればどこにでもいます。

ジムやプール、温泉や飲食店の座敷、家庭のバスマットなどで感染よく起こります。

健康な皮膚の人であれば24時間以内に石鹸で足を良く洗い乾かせば感染しませんが、足裏の微細な傷からすぐに感染してしまうこともあります。

ちなみに水虫の判断は素人では難しく、水虫に似た症状の別の皮膚疾患や白癬菌の種類によって効果のある薬も違うためも、自己判断で水虫薬を使っての寛解する可能性はわずか10%程度です。

そのため足裏に異常を感じたら早めに皮膚科に行くことをオススメします。

水虫は、一度なってしまうと完治に時間がかかり、完治しても再び水虫になってしまう可能性が高くなります。

女性に水虫が多い理由

冒頭で女性の方が水虫になりやすいと言いましたが、それはなぜなのでしょうか。

女性が水虫になりやすい理由は主にこの3つが原因です。

ハイヒール

かかとが高く、つま先に重心のかかるハイヒールは、足のつま先への負担がどうしても多くなりがちです。

つま先に負担がかかるということは、足の指や爪にも傷ができやすく、ダメージを受けやすいということです。

知らないうちに目に見えない本人も気づかないような小さな傷ができ、そこから白癬菌が入ってしまい、爪にまで水虫が感染してしまっているというケースは少なくありません。

爪に侵入した白癬菌は爪の形を変形・変色させ厚みを帯び、次第にボロボロになっていきます。

爪の形がおかしいと思い、自分でやすりなどで削り込む行為がさらに爪の形を変形させます。

これが重症化し爪の角が皮膚にのめりこみ、症状が悪化し激痛を引き起こすのが『巻き爪』です。

巻き爪になってしまってから始めて病院に行き、「実は水虫が原因だった」と気付く人も珍しくありません。

またハイヒールなどのつま先が細い靴は足の指と指の間が広がらず、指先の通粋性が悪く湿りやすく、水虫の原因となってしまう危険性があります。

ネイルアート・フットネイル

水虫が爪にまで感染すると、爪の見栄えが悪くなり、それを隠そうとフットネイルやペディキュアなどのネイルアートで誤魔化そうとする女性も多くいます。

ただでさえダメージを受けてしまっている足の爪に、さらにフットネイルやペディキュアでさらに爪を痛めてしまい、症状を悪化させてしまっている恐れがあります。

これらが負のループになってしまっていることがあるのです。

爪に傷が入る

爪水虫に感染

爪の見た目が汚くなる

隠すためにネイル

爪に傷が入る

……

ストッキング

ナイロン製のストッキングは通気性が悪く、水虫の白癬菌の繁殖にとって都合のいい条件が揃っています。

最近では通気性の良いストッキングも発売されていますが、それでも水虫繁殖にとっては十分な環境が整っています。

さらにストッキングを履くときに選ばれる靴として、つま先が締め付けられるハイヒールとの組み合わせは最悪です。

ヒールパンプスにストッキングで夏場の外回りともなれば、白癬菌にとって絶好調の環境になってしまいます。

また、雨の中足が濡れたまま靴を履き続けるのも水虫の原因となってしまうので、注意が必要です。

水虫にならないために・なってしまったら

水虫を予防するためにこれからの季節、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。

とにかく足を清潔に保つ

帰宅したら一番に靴を脱いで、石鹸で洗うのが一番の対処法です。

特に足の指と指の間は汚れが溜まりやすいため、一本ずつ足を開いて石鹸の泡でしっかり洗うことが大切です。

ナイロン製のタオルやスポンジでゴシゴシ洗ってしまうと皮膚を傷付けてしまい、そこから菌が入り込んで炎症を起こしてしまう可能性があります

そのため木綿のタオルや手で優しく洗うのがポイントです。

また靴下やストッキングはこまめに取り替え、毎日同じ靴を履かないというのも対策になります。

しっかり乾燥させる

水虫予防にはどんな時も足をしっかりと足を乾燥させた状態を保つのが大切です。

お風呂上りはしっかりと足の裏を乾燥させるためにも、タオルやバスマットを清潔に保つことも忘れずに。

家族と一緒に住んでいる方は、水虫の人とバスマットを別にして感染を防ぎます。

スリッパも共有しないようにします。

職場などで靴下が脱げない場合は、せめて靴を脱いで足の指を開いてストレッチをします。

できるだけ風通しを良くします。

雨の日は湿った靴をそのままにせず、履いたらちゃんと乾かして、毎日同じミュールやサンダルを履かないように気を付けます。

もしも水虫になってしまったら……

足の裏に異変を感じたら、早めに皮膚科に行くようにします。

菌が散らばってしまったら治るのに時間がかかり、患部が広がってしまいます。

塗り薬、病院によっては飲み薬を処方してもらえます。

痒みが引いても菌が足に残っているとすぐに再発してしまうため、しっかりと治すまで病院に通います。

足をキレイに洗ってしっかり水気をふき取り乾かしてから薬を両足足全体に刷り込むように塗ると効果的です。

まとめ

水虫は男性だけでなく、女性もかかってしまう皮膚の病気です。

特に高温多湿になる梅雨の時期は足裏を保って予防に努めることが必要です。

水虫=不潔というネガティブなイメージがなかなか取り払うことができず、病院で受診するのが恥ずかしいという女性が多く、治療が遅れてしまうのも事実です。

水虫は治療が遅れて自分自身が辛い思いをするだけでなく、周りに移してしまう可能性もあるので異変を感じたら早めに皮膚科に行くようにしたいものです。

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