美容業界の求人をお探しの方は美容bizへ。詳しくはこちら!

ディーラーのメリット・デメリットとは?美容室の求めるディーラー

この記事は約6分で読めます。

美容室にシャンプーやハサミなどを卸す「美容ディーラー」は、担当美容室の売り上げを左右するといわれるほど、重要な仕事を担っています。

以前に美容bizでも「美容ディーラーってどんな仕事?大手4社と美容ディーラーの一日に密着!」で美容ディーラーについて取り上げてきましたが、サロンへの営業や美容師さん向けに美容トレンドの研修を行ったり、その仕事内容は多岐に渡ります。

最近では新型コロナウイルスの影響もあり、Web発注のみを展開するAmazonの美容ディーラーなど、働き方も様々になってきていますが、美容室の視点からすると「ディーラーによって売り上げが変わる」といっても過言ではないといわれています。

今回はディーラーがいることのメリットや、美容室に求められるディーラーについて解説していきます。

美容ディーラーの役割

美容ディーラーの仕事は、ただハサミやシャンプーなどを卸すのが仕事という訳ではなく、サロンへの営業、商品の説明や美容室向けのセミナー、商品の梱包・発送など、美容室にとってなくてはならない存在です。

美容ディーラーの仕事は、美容室とメーカーを繋ぐ架け橋のような役割があります。

例えば椅子や鏡、シャンプー台からシャンプーまで、美容室にあるほとんどのものは美容ディーラーから仕入れているものです。

美容室から必要なものをヒアリングし、商品の中から美容室が必要とする商品を提供します。

世の中に出回るたくさんの商品の中から最適な商品を選ぶ必要があり、美容のみならず多くの知識が必要であり、商品の特徴を網羅している必要があります。

また美容室に営業に回るために、商品知識が必要です。

メーカーの講習会に参加したり、商品について気になる点をメーカーに問い合わせるのも仕事の一つです。

遠方のサロンから注文があった場合、商品の梱包・発送もディーラーの仕事である場合もあります。

またサロンがそれほど遠くない場合、自ら車で美容室まで配送することもあり、美容室にとってディーラーはなくてはならない存在であるといえます。

ディーラーのいることのメリット・デメリット

美容室とって重要な存在である美容ディーラーという職業ですが、ディーラーがいることによるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

またメリット・デメリットは美容室だけでなく、メーカー側にもあります。

メリット

美容室にとってのメリットは、ディーラーから各メーカーからの新商品の情報やセミナーの案内、美容業界の動向や周辺美容室の情報などを得ることができます。

美容室側が知りたい情報も、ディーラーが来た時に質問することができます。

また商品の在庫が足りなくなったときも、美容室の従業員が行くと移動の交通費や時間・手間をとられ、生産性が下がります。

○○円以上でないと送料がかかってしまう場合でも、ディーラーに頼めば無料で届けてくれます。

さらに美容業界に精通しているため、営業方針の相談にも乗ってくれたり売り上げアップのためのアドバイスをもらうことができます。

またディーラーによってはセミナー講師の依頼をしてきたり、コンテストやヘアショーを自社開催しているところもあるため、上手くいけば知名度を上げることもできるようになります。

メーカー側のメリットしては、商品の拡散率が上がります。

全国に24万件の美容室に商品を案内することは不可能であり、SNSやCMを使ったとしても、業務用の薬剤などの商品名を知ってもらうだけでは意味がありません。

しかしディーラーを通じて一つひとつ丁寧に商品を説明してくれて、必要であればサンプルを美容室に届け、フォローアップまで行ってくれます。

メーカーが直接美容室に営業をおこなうのであれば、営業人数と拠点が5倍ほど必要になれるといわれています。

また各美容室から代金の集金もしてくれるため、メーカー側のメリットはかなり大きいです。

そして商品を大量購入してくれるため、細かい仕分け作業もいらず、カラー剤1本1本の確認もしなくていいため、発送にかかる人件費や梱包材の資材費などの経費を削減することができます。

メーカーが直接商品の拡散を美容室に行うのは、膨大な手間と人件と金額がかかります。

必ずしもディーラーがいればすべて削減できるという訳ではありませんが、ディーラーがいるからこそ、現在の価格で提供できるのです。

デメリット

ディーラーがメーカーと美容室の橋渡しをしてくれることのメリットは大きいですが、もちろんデメリットもあります。

美容室・サロン側のデメリットとしては、卸値が高くなるということです。

美容業界の流通はメーカーからディーラーへ、ディーラーからサロン・美容室へというように商品が流れています。

メーカーと美容室の間にディーラーが介入することにより、サロンに卸す値段が上がってしまうということです。

また最近美容室から良く聞かれるようになった話ですが、ディーラーの大型化が進み、ディーラーごとに取り扱っている商品に差がなくなってきているということです。

時代の流れやトレンドに沿った提案ばかりになり、情報が同じになってきます。

提案内容がどのディーラーでも営業マンでも同じになってしまうのであれば、SNSで情報を拾うことができるため、ディーラーが必要ではなくなってしまいます。

また取引をしていないディーラーが新規で突然訪問してきたり、忙しいのにずっと店内で待っていた李、お店の電話に営業の電話が頻繁にあるとサロンワークに支障をきたし、営業の邪魔になることがあります。

メーカー側のデメリットは比較的少ないといえますが、取引したい美容室に行けないという可能性が出てきます。

メーカー直であればすぐに営業をかけて商品の提案や案内に行くことが可能ですが、ディーラー経由であれば同じカテゴリーの商品を購入している場合、わざわざ同じような新しい商品を提案しようということにならないのです。

メーカーからみて「この美容室にうちの商品を導入したい」という美容室は多いのですが、ディーラー経由であればなかなかすぐにできないというのは一つのデメリットであるといえます。

またディーラーを通すことによって、思った売り方と違う伝わり方になってしまったということもあります。

ディーラーが案内した美容室に後日、商品説明に行った場合、説明を聞かず商品パンフレットを見て何となく、で案内されていたという場合も実際にあるのです。

美容室の求める理想のディーラーとは?

最近ではどのディーラーでも、取り扱う商品・オススメの商品が変わらなかったり、ということがありますが、ディーラーを採用する上で美容室が求めているのは、経営上メリットがあるという点です。

コストを抑えたり、商品注文がサロンでおこなうより手間が省けたり、おすすめ商材やセール品を定期的に紹介してもらえることを望んでいます。

そのためには、サロンや美容室にメリットの大きいディーラーが求められます。

美容業界には大小多くの美容ディーラーが存在しますが、一番重要なのは信頼できるディーラーに商品を卸してもらうことです。

信頼関係は度の仕事においても重要であるため、信頼できるディーラーを選ぶことが、美容室経営に大きく関わります。

信頼できるディーラーを選ぶことにより、紹介された美容商材を安心して使用することができ、安心してお客様にも勧めることができます。

特に美容師から求められるディーラーとは、「レスポンスが早いディーラー」です。

商品の不明点をその場ですぐ聞きたいとき、在庫が足りなくて緊急でもってきてほしい時など、レスポンスが早いディーラーが美容師からは求められます。

まとめ

美容室にとって「開業時のディーラー選びが経営を左右する」と言っても過言ではないほど、美容ディーラーはサロンにとって重要な役割を担っています。

数多くある大・小のディーラーの中から、レスポンスを早くもらえる信頼できるディーラーを見つけることが、美容室にとって上手に経営していくカギとなることは間違いありません。

タイトルとURLをコピーしました