SNSの発達に伴い、10年前にはなかった『インフルエンサー』という職業が登場しました。
インフルエンサーとは、英語の “infulence” (影響する・影響を与える)からできている言葉であり、「インターネット上のメディアで影響力の強い人」を指す言葉です。
ブログやインスタ、ツイッターやTik Tokなど、あらゆるSNSやメディアで活動していることが多いです。
今では多くの人がSNSを利用しているため、そのメディアで影響力の強い人は多くの顧客にアプローチすることが可能です。
そういったインフルエンサーを活用して、企業が自社の宣伝を依頼することも今では増えてきています。
最近では、就職の面接でインフルエンサーの数を聞かれ、それが採用の合否に携わることもあるんだとか……
その中で特に美容に特化したインフルエンサーを『美容インフルエンサー』といいます。
今回は美容系インフルエンサーになる方法や収入など、美容系インフルエンサーという仕事について解説していきます。
美容系インフルエンサーとは?
メイク動画を自身のSNSにアップしてメイク方法を教えたり、流行やオススメの美容商品を紹介したり、美容を通じてフォローワーに影響を与えます。
美容に関するマーケティングにおいて、様々な手段で調査が行われていますが、美容系インフルエンサーを活用するマーケティングは、現在では重要なマーケティング方法となっています。
インフルエンサーマーケティングにおいて、美容系インフルエンサーを広告塔とした化粧品などの美容グッズの投稿やPR動画などによって、女性への訴求効果が大きく期待することができます。
美容系インフルエンサーは投稿するSNSによっても異なりますが、有名な美容系インフルエンサーとして、元美容部員の「和田さん。」さん、モデルでありトレンドコスメを多く扱う「濱田あおい」さん、またメンズコスメインフルエンサーの「宮永えいと」さんなどがいます。
インフルエンサーにも実はランクがあり、
●トップインフルエンサー……フォロワー10~100万人
●マイクロインフルエンサー……フォロワー1~10万人
●ナノインフルエンサー……フォロワー1000人以上
といったランクになっています。
フォローワー100万人を超えると有名人・著名人となり、インスタの女王として有名な「渡辺直美」さんなどがいます。
またインフルエンサーによって得意とするSNSも違い、SNSによってインフルエンサーの呼び名も異なります。
●Twitter…ツイッタラー。拡散力があり、キャンペーンなどの告知がしやすい
●TikTok……テックトッカ―。短い時間で簡単に動画を作成することが可能、before→afterなどの動画などが多い
●Instagram…インスタグラマー。高画質写真の投稿がメインのためコスメの発色の良さやケア用品など、写真によってわかりやすい商品を手軽で簡単にPRしやすい
美容系インフルエンサーの仕事内容
美容系インフルエンサーの主な仕事は、SNSを通じて商品のPRを行うことです。
送られてきた化粧品の写真を撮ったり、化粧品や美顔器などの使用風景を公開したり、エステなどのPRなどを自身のSNSで行い、依頼料をもらいます。
また美容系インフルエンサーとしてインタビューを受けたり、モデルや写真撮影などで収入を得ることもあります。
また収入に関しては、仕事内容や各インフルエンサーによっても異なりますが、一般的にSNSに一回の投稿につき1フォローワー1円という計算であることが多いです。
例えば5万人のフォローワーがいる場合、1回の投稿で5万人にアプローチでき、収入は目安どおりであれば5万円の報酬が得られます。
しかし投稿内容やフォローワーの質も重要で、投稿したインフルエンサーにいいねやコメントをくれる興味を持っている、反応のあるフォローワーがいるかということが大切になります。
どんなにフォローワーが多くても中身が伴わない場合、収入は上がりません。
一方少ないフォロワーでも、反応してくれる人ばかりのインフルエンサーであれば収益を上げることができます。
最近ではインフルエンサーになるためにフォローワーをお金を出して買っている人もいますが、フォローワーが本当に自分に興味を持ってくれているかがわからないためオススメできません。
美容系インフルエンサーになるには?
美容系インフルエンサーになるために「フォローワー何万人必要なんてとっても無理!」と思っている人も多いようです。
しかし実際にインフルエンサーになるための手順や方法は明確化されており、その論理を理解し、コツコツと続けられる人であれば誰でもなることが可能なのです。
ターゲット・ジャンルを細かく決める
美容系インフルエンサーになるには、美容分野において有名になることはもちろんですが、一言に “美容” といってもヘアケアからコスメ、ダイエットなど、様々なジャンルがあります。
そのため、どのジャンルの美容に関する情報を取り扱うのかを決めることが重要です。
またターゲット層を決めることも大切です。
良くあるのがヘアカラーに詳しく得意な(元)美容師兼インスタグラマーで、家庭でもできるヘアカラー方法や安くヘアカラーをセルフでしたい人に向けて発信したいなら、学生などの収入の少ない人をターゲットにしたりします。
またダンサーなどの特殊な職業兼インフルエンサーであれば、舞台メイクで使える商品の紹介やダンサーに向けてなど、より具体的なジャンル・ターゲットがはっきりしていれば、質の良いフォローワーを獲得することができます。
競合相手との差別化を図る
稼げる美容系インフルエンサーになるには、数多くいる美容系インフルエンサーとの競争に勝ちぬかなければなりません。
そのためには他の美容系インフルエンサーとは違う特徴を持ち、差別化を図る必要があります。
美容のジャンルやターゲットが決まれば、次は競合相手を見つけて分析し、どの点において自分が勝てるか研究します。
投稿・分析・修正・投稿を地道に続ける
SNS投稿し、フォローワーの増加数や反応を確認し、投稿やフォローワーを分析していきます。
そしてSNSをよりターゲットのニーズに合う投稿に修正し、また投稿します。
継続して発信を続け地道にフォローワー数を伸ばしていくことが、一番の有名美容系インフルエンサーへの近道です。
発信する情報は自分本位のものではなく、読者が見て楽しめるような、ためになるコンテンツである必要があります。
仕事を貰うには
美容系インフルエンサーとして仕事を貰うにはどのようにすればいいのでしょうか。
具体的な方法としては
●マッチングサービスを使う
SPIRIT(スピリット) や BitStar(ビットスター) などの企業とインフルエンサーを繋ぐマッチングサイトを利用するという方法があります。
マッチングサイトが仲介に入ってくれるため、広告料が受け取れないなどのトラブルを避けることができます。
●企業にこちらから営業をかける
美容系インフルエンサーとして、待っているだけでは仕事の依頼はなかなか来ません。
企業側に美容インフルエンサーとして認知される必要があります。
そのためこちらから企業側に営業をかけるインフルエンサーもいます。
インフルエンサーの募集をかけていたり、依頼実績のある企業などをSNSで探し、こちらからコンタクトをとってみるというのも一つの方法です。
●企業からの依頼を待つ
自信がある程度有名で実績のある美容系インフルエンサーになることができれば、企業側から仕事を貰えることもあります。
しかし仕事の依頼が企業側から十分にもらえるようになるまではこちらから営業をかけたり、マッチングサービスを使う必要があります。
まとめ
美容系インフルエンサーは一見華やかな仕事のように見えますが、認知されるまでにある程度時間がかかってしまいます。
最初はフォローワーの獲得から始まるため収益は上がらず、地道な作業をコツコツと続けること、分析力と行動力が求められます。
しかし在宅や自分の好きな時間にできる、自分の好きな美容に関わる仕事ができる、自分の気に入っている商品だけを紹介できる、縛られないなど、有名美容系インフルエンサーになればメリットもたくさんあります。
美容に関する仕事に、在宅で就きたい・会社に縛られずに働きたい人には、参考にしてみてください。