前回の記事「アートメイクには資格が必要?働く側も、受ける側も注意すべき点」でアートメイクの施術をおこなうには医師免許又は看護師・准看護師の資格が必要であると紹介しました。
しかし、これらの資格を持っているだけではアートメイク看護師にはなれません。
アートメイクに必要な、技術や知識を学ぶ必要があります。
今回は、アートメイク看護師という職業において、仕事内容や必要なスキルいついて解説していきます。
未経験でもアートメイク看護師になる方法についても、紹介しています。
アートメイク看護師の仕事内容
アートメイクの施術部位として人気があるのは、眉毛です。
眉毛以外にも、アイラインや唇、生え際などの施術も人気があります。
施術内容は部位によって異なりますが、アートメイク看護師の担う業務は基本的には同じです。
①カウンセリング
お客様のカウンセリングを行い、希望のデザインのヒアリングやプランの説明などをおこないます。
プランが決まったら、持続期間や施術後の注意点などの説明をおこないます。
②デザインの提案
お客様の希望をヒアリングしながら、全体のバランス、骨格や表情のクセ、雰囲気や毛並みも考慮しながらデザインを提案していきます。
デザインが決まったら肌に色素を乗せてデッサンし、カラーを決めていきます。
③施術
デザインが決まったら、デザインに沿って針で色素を入れていきます。
眉毛の施術であれば、2~3時間ほどの施術時間がかかります。
アートメイクの定着には個人差があり、通常お客様に2~3回の施術を繰り返し行います。
④アフターケア
アートメイクの施術後は、施術後のアフターケアについて説明します。
施術箇所に塗る軟膏をお客様に渡し、ホームメンテナンスの方法、ダウンタイムなどの注意点などを説明し、万が一肌トラブルが出た時の対応もおこないます。
アートメイク看護師の必要なスキル
アートメイク看護師は、看護師という名前はつくけれど、一般的な看護師とは求められるスキルも知識もかなり異なります。
アートメイク看護師として働く場合、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
デザイン力
アートメイクは一度施術をすると1~3年は持続するため、レーザーなどの除去施術をしない限り消すことができません。
つまり、一度アートメイクを入れてしまうと気に入らなくても消すことが難しいのです。
デザインが上手くできなければ、お客様に喜んでもらえるデザインを提案することができません。
その時のトレンドだけに合わせてしまうと、1年後には時代遅れとなってしまう場合があります。
時代だけに左右されるデザインでなく、お客様の顔全体のバランスを考慮しつつ、アレンジしやすいデザインをおこなうセンスが必要となります。
アートメイク施術のスキル
アートメイクは1~3年は消すことができず、肌に針を刺す施術であるため、失敗すると取り返しがつかないことになりかねません。
施術に失敗しないためにも、アートメイクのスクールやクリニックの研修で技術を学び、施術を実際に行えるようになったら実践を重ねていく必要があります。
トレンドも日々新しくなるため、技術を磨き続けることが大切です。
コミュニケーションスキル
アートメイク看護師の仕事は、お客様のキレイになりたいという願いを実現させる仕事です。
お客様の中には自分の希望を上手く伝えられなかったり、初めてで不安だったり、イメージが固まっていない場合も多くあります。
そのため不安や緊張を緩和させ、安心して施術を受けられるようにする能力が必要です。
どのお客様に対しても、要望や深層心理を引き出すコミュニケーション能力が必要となります。
アートメイク看護師になるには
手軽に美容クリニックなどでアートメイクの施術を受けることのできるようになったため、アートメイク看護師として働きたいという人も増えてきました。
しかし、未経験でアートメイク看護師になるのはハードルが高いと思っている人も多いのではないでしょうか。
未経験の看護師がアートメイク看護師として働くには、以下のような方法があります。
スクールで技術を学ぶ
アートメイク看護師として働きたいと強く思っているなら、アートメイクスクールに通い技術を習得してから就職活動をおこなうのも一つの方法です。
施術経験がなくても技術と知識があるため、全くの未経験から就職するよりも有利になります。
研修のあるクリニックに就職する
アートメイクをおこなうクリニックには、看護資格があれば未経験でも採用してもらえるクリニックもあります。
未経験OKのクリニックに就職できたなら、アートメイクの研修を受けることができます。
研修が終わりクリニックから許可が出たら、アートメイク看護師としてデビューすることができます。
しかしアートメイク看護師は人気の職業であるため、募集は不定期で競争率も高いという特徴があります。
求人を出していないクリニックに問い合わせる
実はアートメイク看護師を募集しているクリニックは数が少なく、競争率が高いのが特徴です。
そのため、就職活動をしてもなかなか採用されない場合も多くあります。
そのためアートメイク看護師を募集していないクリニックに、自分から問い合わせてみることも大切です。
自分を売り込むことは、技術を持っているベテランアートメイク看護師の中では常識です。
就職できる確率を上げるためにも、なるべく多くのクリニックに問い合わせてみることが重要です。
まとめ
今回はアートメイク看護師の仕事内容や必要なスキル、未経験からアートメイク看護師になる方法について解説しました。
アートメイクは人気がある最先端の施術ですが、求人数がまだまだ少ないのが現状です。
そしてアートメイクに関する技術力やコミュニケーション能力も求められる職業です。
次回はアートメイク看護師として働くメリット・デメリットについて解説していきます。