コロナ禍において美容整形の需要が高まると同時に、美容整形外科で働きたいという看護師も増えています。
美容に興味があり、美意識の高い女性としては最新の美容医療の情報をいち早くゲットできるうえ、クリニックでしか扱えない医療用コスメや治療が社員価格で利用できるというメリットがあります。
人気の美容クリニックの看護師ですが待遇も良く人気が高いため、応募がかかるとすぐに定員に達してしまうのが現状です。
需要の高い美容クリニックで働きたい人は、どのような資格を持っていると有利なのでしょうか。
今回は美容クリニックで働きたい看護師が、持っていると有利な資格について紹介していきます。
看護師免許
美容クリニックで看護師として働くには診察の補助や手術の介助、点滴や注射などの措置が必要なため、看護師免許が必要です。
美容クリニックで働く看護師は一般病棟とは別物といわれていますが、注射や手術介など一般的な病棟で求められる看護師の基本スキルは必須です。
看護資格には正看護師と准看護師の2種類の資格があり、正看護師と呼ばれる資格は国家資格です。
准看護師は都道府県知事が発行する資格です。
正看護師と准看護師では単位取得に必要な履修時間が異なるため、正看護師の方が取得するのに多くの時間がかかります。
美容クリニックの看護師として働くにあたり、必ずしも正看護師の免許が必須ではありませんが、臨床経験が求められるクリニックでは正看護師の免許を持っている方が有利です。
正看護師
正看護師の資格を取る方法は、大きく分けて3つの方法があります。
高卒の場合
●看護大学・統合カリキュラム学校に4年間通う
●看護専門学校・短大に3年通う
私立の短大で3年間の学費が約400万円~、4年制大学の学費は約650万円程度となっています。
中卒の場合
●看護系高等学校5年一貫コースに通う
准看護師を持っている人の場合
●7年間の准看護師の実務経験ののち、2年間の通信看護学校課程を修了する
准看護師として働きながら取る資格のため、臨地実験が少ないという特徴があります。
准看護師
准看護師の資格を取るには、准看護師養成学校に2年間通う必要があります。
学校によって全日制や半日制、定時制などの様々ながあります。
学校によって全日制や半日制、定時制などの様々な方法で通うことができます。
公立の学校や医師会などによって授業料は異なりますが、2年間で100~200万円程度といわれており、社会人になってから転職するために准看護師の学校に通う人も多くいます。
定時制の場合、さらに費用を抑えて卒業できる傾向があります。
美容系資格
美容クリニックで働く看護師は、看護師免許以外にも仕事に役立つ美容系の資格を持つ看護師が多くいます。
エステティシャンやアロマセラピスト、理・美容師、福祉美容師などの資格も人気があります。
理・美容師系の資格は国家資格のため2年以上美容専門学校に通う必要がありますが、エステやセラピストなどの資格は通信講座で授業料も安く、比較的取りやすい講座も多くあります。
美容クリニックが一般の病棟と違う点は、患者様がお客様であることが多いため接客スキルも重要になってきます。
エステティシャンの資格取得講座では、エステの手技だけでなく、ベッドメイキングから皮膚の基礎知識、接客や集客方法まで学ぶことができるものも存在します。
また最近は医師監修のメディカルエステも需要があるため、看護資格を持つエステティシャンも活躍の場を広げています。
また美容外科ではサプリメントや化粧品の販売もすることがあるため、エステティシャン資格で得た知識を応用するとができます。
日本エステティック協会 認定エステティシャン
一般社団法人 日本エステティック協会の資格です。
基本的なエステの知識・技術力を認める資格であり、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できることを証明する資格です。
費用は5万円程度、2~半年ほどで取得できます。
日本スキンケア協会 スキンケアアドバイザー
美容クリニックで働く看護師に最近特に人気があるのが、一般社団法人 日本スキンケア協会の「スキンケアアドバイザー」の資格です。
肌の構造やお手入れ方法だけでなく、化粧品の成分や特徴・製造方法まで、スキンケアについて幅広く学ぶことができる資格です。
合格後は美容セミナーに割引価格で参加することができたり、最新の美容に関するメルマガ購読などの特典もあります。
費用は3万円~、資格取得期間は1カ月で取得できるものもあります。
日本ニュートリション協会 サプリメントアドバイザー
「日本ニュートリション協会」が主催する認定サプリメントアドバイザーの資格は、サプリメントや健康補助食品の摂取について適切なアドバイスができることを証明する資格です。
サプリメントの成分や機能・活用方法などの正しい情報を提供できるようになる為、近年需要が高まってきています。
受講料は89000円~で、取得期間は3~6カ月程度といわれています。
サプリメントアドバイザーの資格認定なら日本ニュートリション協会
語学系資格
日本の美容整形技術は海外でも高く評価されており、観光だけでなく美容整形を求めてやってくる外国人も多くいます。
技術面はもちろん、丁寧なサービスでも人気を集めています。
富裕層の外国人が多く利用し、旅行コーディネーターが通訳する場合もありいますが、看護師が直接話をしてアドバイスするほうが、お客様も安心して施術やカウンセリングを受けることができます。
そのため語学系の資格を持っている看護師も、美容クリニックで働くにあたり有利です。
TOEIC
ビジネス英語の代表的な資格といえばTOEICですが、実際にビジネスの場で使える目安として700点以上です。
しかしTOEICの700点は英検でいう準1級程度の語学力であるため、700点以上をいきなりとるのは大変です。
現時点でのスコアを提示し、継続して勉強しているということを伝えれば、面接時のアピールポイントになります。
【公式】テスト申込|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC
HSK
英語圏以外にも中国人患者が急増しており、これから語学の勉強を始めるのであれば中国語を学ぶのもオススメです。
HSKは世界で最も受験者の多い中国語の資格であり、世界共通基準の資格です。
6~1級までの6段階に分かれています。
3級以上の級を持っていれば中国語を話す人たちとスムーズにコミュニケーションを取ることができます。
まとめ
美容クリニックの看護師として働くには看護師免許は必須ですが、語学やエステ系の資格は持っていると就職に有利に働きます。
今回紹介した資格以外にもヨガやエクササイズなど、ボディメイク系の資格も美容クリニックで働く看護師には人気です。
美容クリニックで働く看護師のほとんどが一般の病院からの転職者です。
一般病棟では夜勤が多く習い事や資格取得の勉強ができなかったけれど、美容クリニックに転職してから資格取得に励む美容クリニックで働く看護師も多くいます。
これらの資格を活かし、就職や看護師としての幅を広げていくことによって今後に大きく役立つでしょう。