前回の記事「ハチミツの美容効果とは?正しいハチミツの選び方と栄養について」でハチミツの美容・健康効果について解説しました。
ハチミツには数多くのミネラル、ビタミン、アミノ酸などが配合されており、消化吸収の早いスーパーフードであり、整腸作用や抗酸化作用、ダイエットや美肌効果がありますが、ハチミツの美容効果は食べるだけにとどまりません。
化粧品に混ぜたり直接肌に塗るなど、スキンケアとして使用することによりことにより、更なる美容効果を発揮することがあります。
今回は、ハチミツの美容活用法について詳しく解説していきます。
ハチミツの美容効果
ハチミツには殺菌・抗炎症作用があり、のどにいいと言われていますが、肌の乾燥や保湿効果もあります。
実はハチミツは医薬品として指定されていることを、知らない人も多いのではないでしょうか。
日本薬局方によると、
滋養・病中病後・肉体疲労・栄養剤、甘味剤として、そのまま又は薄めて用いる。
口唇の亀裂・あれには、そのまま患部に塗る。
と示されています。
滋養強壮・肉体疲労に効果があるのは前回の記事で紹介しましたが、ハチミツ独特の粘り気のあるテクスチャーには、栄養成分の配合されているのはもちろん、肌や粘膜の修復を助ける効果があります。
スキンケアとして使用する場合、肌の保湿効果が期待できます。
そのため化粧品の保湿成分として配合されていることも多くあります。
ハチミツ入りの化粧品には、潤いやハリ、ツヤを与え健やかに保つことができます。
また頭皮の保湿にも適しているため、シャンプーに配合されていることもあります。
ハチミツによって頭皮の毛穴が落ちやすくなります。
頭皮ケアをおこなう場合は、ハチミツ配合のヘアケアアイテムがオススメです。
頭皮の毛穴を落とし健やかに保つだけでなく、ハチミツの保湿効果により頭皮の乾燥が原因で起こるフケや痒みなどの悩みにも効果的です。
髪の毛もしっとりとまとまりやすくなると言われています。
ハチミツを活用したスキンケア法
世界三大美女として知られるクレオパトラも、美肌のためにスキンケアとして愛用していたというハチミツ。
ここからはハチミツを取り入れた美容法を紹介していきます。
保湿・殺菌効果のあるハチミツですが、人によっては肌に合わない場合もあるので、パッチテストをおこなってから使用することをオススメします。
肌に合わなかった場合、キレイに洗い流し使用を中止するようにします。
ハチミツ化粧水
普段使っている化粧水や美容液に、1~2滴程度のハチミツを加え、両手でなじませてからいつも通りにスキンケアします。
ハチミツを加えることにより、保湿効果が期待できます。
ハチミツを直接肌に塗るとベタつくので、スキンケアアイテムに混ぜて洗顔後に使用するのがオススメです。
また一からハチミツの化粧水を作る場合、水100㎖に対して小さじ1/2のハチミツと、ビタミンCの粉末(アスコルビン酸)の粉末を少し加えて混ぜると、紫外線で傷んだ肌や乾燥した肌に、ハチミツの保湿成分を実感することができます。
ハチミツ洗顔
普段使っている洗顔料に、ハチミツを混ぜるのもオススメです。
洗顔料に1~2滴ていどハチミツを加え泡立て、いつも通りに洗顔します。
ハチミツをいれることにより、しっとりとした洗いあがりにすることができます。
頭皮マッサージ
頭皮の保湿、毛穴ケアとして、ハチミツを使用するのもおススメです。
シャワーで髪の毛を濡らし、頭皮にハチミツを付け馴染ませます。
爪を立てないように指の肌を使い、力を入れずに2・3分マッサージします。
これだけで毛穴に詰まった汚れを落とし、地肌をしっとりと仕上げることができます。
頭皮マッサージの後は、しっかりとシャンプーをおこない洗い流します。
ハチミツ風呂
クレオパトラもおこなっていたという美容法です。
湯船に大さじ2~3程度のハチミツをたらし、ハチミツを入浴剤の代わりとして使用します。
肌の保湿に効果的で、ハチミツの甘い匂いもリラックス効果があります。
ハチミツパック
直接ハチミツを顔に塗るのも、美肌効果が期待できます。
大さじ1程度のハチミツを顔全体に馴染ませ、5分程度放置します。
5分たったらぬるま湯でしっかりとすすぎ、顔にハチミツが残らないようにします。
これだけでも十分に保湿効果があり、ハチミツの抗酸化作用によって肌荒れだけでなく保湿効果も期待できます。
また唇にハチミツとワセリンを1:1の割合で混ぜ、唇に塗り、ラップを小さく切ってパックすると、唇に潤いと栄養を与えることができ、ふっくらさせることができます。
その他にもヨーグルト、ハチミツ、はとむぎ粉をそれぞれ1:1:1の割合で混ぜ、顔全体に塗るパックもオススメです。
お風呂上りに塗って10分ほど置くと、美白効果が期待できます。
ハチミツスクラブ
ハチミツに砂糖を混ぜて、スクラブを作ることもできます。
お風呂のあとに温まってふやけた唇に、このスクラブを使ってマッサージし洗い流します。
スクラブ後はリップクリームでしっかりと保湿します。
またデコルテの毛穴のざらつきを改善するには、粗塩と黒砂糖を使用します。
粗塩:黒砂糖:ハチミツを1:1:2の割合でペーストを作り、粗塩と黒砂糖が完全に溶けるまで肌にくるくると優しくなじませます。
簡単に作ることができ、角質と保湿ケアができるため、かなりツルツルのデコルテに仕上げることができます。
ハチミツの保存法と使用時の注意点
食べても塗っても万能のハチミツですが、保存方法や使用時に注意が必要な場合があります。
ハチミツの保存は容器のフタをしっかりと閉め、季節に関わらず常温で暗い場所に保存します。
日光に当たる場所で保存すると、味や風味が変わってしまいます。
また冷蔵庫などの気温の低いところで保存すると、固まって結晶化してしまいます。
結晶化は自然現象であり、固まってしまっても品質には問題がありませんが、溶かすために電子レンジなどで温めると味が変化してしまいます。
ハチミツは雑菌などが繁殖しづらい保存食のひとつであるため、常温で保存するようにします。
賞味期限は1~3年程と長いのですが、長く放置したものは風味が衰えていくため、早めに使い切るようにします。
またハチミツが結晶化してしまった場合、湯煎で溶かすのがオススメです。
電子レンジでは熱が加わりすぎてしまうため、オススメできません。
湯煎で溶かす場合、熱すぎるお湯で湯煎しないようにします。
結晶化してしまっても品質は変わらないと言われているので、気にならない人は無理に溶かさなくても大丈夫です。
鍋に水を入れ、フタを開けたハチミツの瓶を入れます。
この時ハチミツの瓶に水が入らないように注意が必要です。
火をつけてハチミツが溶けるまでゆっくりと湯煎していきます。
ハチミツが溶けてきたら、箸などでハチミツを静かにかき混ぜ、全体が柔らかく溶けたら火を止めて湯煎することができます。
まとめ
栄養価の高いハチミツは食べるだけでなく、化粧品に混ぜたり直接肌に塗ることにより、さらに美容効果を発揮することができます。
顔だけでなくお風呂に入れたり、頭皮マッサージにも使用することができる万能美容液といっても過言ではありません。
ハチミツの美容効果を得るには、純粋ハチミツを使用することが大切です。
ハチミツは殺菌効果もあるため、保存で雑菌が繁殖しづらい食品ですが、常温で直射日光の当たらない場所で保存するようにします。
ハチミツを上手に活用し、健康・美肌を手に入れてみてくださいね!