新型コロナウイルスの影響によりマスク生活が当たり前になっている現在ですが、マスク荒れに効果があると『シカコスメ』が人気を集めています。
シカコスメという名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、どのような成分で具体的にどのような効果があるのでしょうか。
今回はシカコスメについて解説していきます。
シカコスメとは?
「シカ」とは"CICA"と英語のスペルで記載され、"鹿"のことではありません。
ハーブの一種であり、ツボクサ「センテラ・アジアチカ(Centella Asiatica)」の「チカ」から派生し、由来するといわれています。
アユルヴェーダでは「ゴツゴラ」と呼ばれているセリ科の植物の学名です。
韓国では古くからケガの傷口にこすり付けてキズや火傷を治したといわれており、シカケアとは皮膚の再生や鎮静を意味します。
ツボクサは、インドや中国でも昔から万能薬として使われていたハーブです。
ツボクサ成分に由来の成分を配合した「シカコスメ」が韓国で肌再生クリームとして人気となり、日本でもブームが起こっているという状況です。
塗るだけで肌の炎症を抑えるだけでなく、塗るだけで肌再生促進効果もあります。
WHOでは21世紀に残すべき重要な薬草トップ10に入るほど重要な植物といわれており、長寿のハーブともいわれています。
インドではインナーケアやマッサージクリームとして、フランスではアトピーやニキビなどの炎症を抑える軟膏クリームに用いられ、医薬品に近い効果を持つ植物として重宝されています。
またハーブなので食用することも可能で、特に「アシアチコシド」という成分は飲むことによって免疫細胞を活性化させます。
肌に塗ると保湿力を高める効果があります。
抗炎症作用、細胞の再生、代謝促進作用によりマスクやストレスなどに負けない肌作りに最適として支持されています。
現在では一般的にツボクサ由来の成分を含むコスメを「シカコスメ」という一つの商品カテゴリーとなっており、化粧水やシートマスク、美容液などさまざまなスキンケア商品に配合されるようになりました。
シカコスメは韓国コスメから高級化粧品ブランドまで様々な化粧品メーカーが「CICA」の成分に注目し、商品開発に力を注いでいます。
シカコスメの種類
少し前まではシカコスメといえば韓国コスメというイメージがありましたが、現在では日本のコスメもシカコスメが増えてきています。
化粧水タイプ
スキンケアの一番最初に使う、水分をたっぷりと含んだ化粧水タイプのシカコスメです。
乾燥肌・敏感肌にもオススメです。
肌に刺激を感じやすいシリコン・パラベン・香料・鉱物油・色素などが入っていない添加物フリーのものも人気です。
ツボクサに含まれる皮膚ダメージ後の炎症や表皮の角質化不全に強い作用を持つ「マデカッソシド」という有効成分が配合されているものがオススメで、どんな肌の状態でも使いやすく、無難なのが化粧水です。
クリームタイプ
スキンケアの最後に、保湿力の高いフタのような役割をしてくれるのがクリームタイプのシカコスメです。
ドクターズコスメのシカクリームも人気です。
ねっとりとして濃厚で保湿力が高く、緑色をしているものが多いのが特徴です。
精油由来のハーブの香りがするもの、SNS映えする天然成分90%でできているもの、クリームなのにベタつかずさっぱりとした使用感のものもあります。
必須ビタミンやミネラル、マグネシウムが配合されているものは敏感で赤くなった肌を効果的に鎮静する作用のあるクリームもあります。
ゴワゴワの肌が持ちっとするようになったなど、肌にわかりやすい変化をもたらしてくれます。
クリームといってもジェルのように軽いテクスチャーのものも人気があり、暑い夏などは特にオススメです。
また剃刀負けやあせも、ほてりを抑え、エタノール・紫外線吸収剤・石油系界面活性剤・鉱物由来の香料・色素・動物性原料・タルクなどの成分が含まれていないものは敏感肌の人にもオススメです。
以前は韓国産のものばかりでしたが、現在ではメイドインジャパンのクリームも増えてきています。
シートマスクタイプ
肌の調子が気になるときにスペシャルケアとして取り入れたいのがシートマスク型のシカコスメです。
敏感肌向けのものや、日焼け後の肌の鎮静を抑える効果の高いものなどがあります。
薄すぎないシートマスクは柔らかさがあり、敏感な肌を優しくしっかりと包んでくれるものがオススメです。
また医療量に使われるガーゼにマスクもあり、破れにくく肌への密着度が高いため、有効成分を逃すことなく肌に与えることが可能であり、素早く肌を健康な状態に回復させることができます。
ふき取りパッドタイプ
余分な角質も肌の汚れも優しく取り除ける、韓国ではトナーパッドとして人気のあるタイプがこのタイプのシカコスメです。
日本で購入する際はネットでの購入が一般的です。
肌のザラつきや毛穴詰まりが気になるときに、スキンケアの最初に使うのがオススメです。
ピンセットで取り出すと衛生的で、でこぼこした面を肌になじませ不要な角質を落とせるだけでなく、そのままパックとしても使えます。
キレイに見える肌でも実は汚れが溜まっており、くるくると肌の上で回すと茶色い汚れが出てきてびっくりする人もいるようです。
ベースメイクタイプ
スキンケアとメイクが同時にできるので、重宝している人も多いのがベースメイクタイプのシカコスメです。
肌の鎮静・カバー力・肌の保護と3つの工程がひとつでまとめてできるのもオススメです。
またパフの部分にシカエキスを配合している、優れものもあります。
カバー力が高くても厚塗り感がなく、赤みをしっかり隠してくれると人気があり、ツヤ・マットどちらにも寄らない自然な肌に仕上げてくれるものもあり、カバーパウダー配合のものは夏場のべたつきやあせも抑えてくれます。
また見た目は緑色でも肌に付けるとベージュに変わり、赤みやくすみをカバーしてくれるCCクリームのような商品は使用感が柔らかく、SPFやPAを防ぐ日焼け止めとしての効果のあるものもオススメです。
フェイスパウダーいらずでさらっとしていて、肌のトーンアップ効果があるものもあります。
まとめ
韓国から人気が出たシカコスメはハーブ由来の成分であり、日本ではもちろん、高級化粧品メーカーも注目する成分です。
様々な種類のシカコスメが現在では販売されており、毎日のスキンケアにも取り入れやすいので、興味のある人はいろいろと調べてみてください。