美容業界の求人をお探しの方は美容bizへ。詳しくはこちら!

医療ハイフとエステハイフの違いとは?メリット・デメリットを解説

この記事は約10分で読めます。

エイジングケア、痩身、小顔対策や肌悩みケアとして人気のあるハイフですが

「医療ハイフとエステハイフはどう違うのかわからない」

という方も多いのではないでしょうか。

今回は、医療ハイフとエステハイフの違いについて解説します。

「ハイフに興味があるけど、美容医療とエステのどちらのハイフがいいのかわからない」

「医療ハイフとエステハイフのメリット・デメリットについて知りたい」

という方は、本記事を参考にしてみて下さい。

ハイフとは?

ハイフ(HIFU)とは『High Intensity Focusued Ultrasound』の頭文字をとってできた言葉です。

日本名称では『高密度焦点式超音波治療法』のことをいいます。

超音波を点状に集中させ、照射部に凝固や固縮する力を使い、皮下組織や筋膜に熱を照射することで、たるみやシワの改善、リフトアップ効果を得られる施術です。

これまで外科手術でしかできなかったSMAS層 (筋膜層)にアプローチすることが可能で、肌表面を傷つけることなく、肌の土台のたるみの治療が可能になりました。

メスを使用しないため、肌の表面を傷つけることなくできるリフトアップ術として人気を集めています。

ハイフは、熱エネルギーの照射によって肌のターンオーバーを促進します。

また、皮下組織を破壊し、コラーゲンやエラスチンを増加させることができるため、美肌効果やハリ感や肌弾力のアップ、毛穴の引き締めを実感することができます。

皮下組織、脂肪層、筋膜層にアプローチすることができるため、気になる部位に焦点的に熱を加えることができ、ピンポイントでの施術も可能です。

脂肪層に焦点をあてることで脂肪細胞を破壊することができ、小顔効果や二重あご改善にも効果的です。

メスを使用しないためダウンタイムもほとんどなく、施術直後からメイクをすることができます。

施術時間が短く効果をすぐに実感できるのも、ハイフの特徴です。

お手軽で人気のあるハイフですが、脂肪が少ないと痛みを感じやすいという傾向にあります。

また、施術後は、赤みや乾燥、紫外線のダメージが起きやすいためケアが必要です。

ハイフはエステでも医療美容医療でも施術することが可能ですが、効果の出方や料金などに差があります。

エステサロンで受けれるハイフと、美容医療で受けるハイフには、どのような違いがあるのでしょうか。

医療ハイフとエステハイフの違い

医療ハイフとエステハイフの違いには、主に

1,マシン
2,施術者
3,効果
4,値段

があります。

そもそも、医療行為とは治療や改善を目的としたものであり、エステは癒しや調整を目的としているものです。

マシン

医療ハイフとエステハイフでは、メカニズム自体は同じですが使用できるマシンが異なります。

医療ハイフの方が出力が強く、エステハイフに比べると効果が高いのが特徴です。

正式に「医療用ハイフ」と認定されているマシンはありません。

しかし、「焦点式ハイフ」は医療機関でのみ使用することが可能です。

ハイフマシンには、大きく分けて「蓄熱式ハイフ」と「焦点式ハイフ」の2つの種類があります。

蓄熱式ハイフは「SHS方式」とも呼ばれています。

強い出力で高速連射されるハイフにより、素早く照射面全体を蓄熱することによって効果を発揮します。

エステサロンで使用されるハイフは、蓄熱式ハイフのみです。

一方、焦点式ハイフは出力がかなり強く、1点に集中的に点射することが可能です。

焦点式配布は出力が強い為、医療機関のみでしか使用できません。

焦点式ハイフには、さらに2つの種類があり「2Dハイフ」と「3Dハイフ」があります。

2Dハイフは、1点1点の熱が連続で線状に照射されます。

1回の照射につき、2〜3秒かけて照射されます。

3Dハイフは、1点1点の熱が連続で長方形の面のように照射され、2〜3分かけて点射されます。

クリニックで受けることのできるハイフには出力制限がなく、あらゆるマシンを使用することができます。

エステハイフは蓄熱式ハイフのみ使用できますが、医療ハイフに比べて効果が低く、直接細胞に変異を起こさない程度の出力しかありません。

そのため、セルフエステでも使用されていることがあります。

医療ハイフの種類

HIFU-HI-SONIC、ウルセラ、ウルトラセルQプラス、ウルトラリフト、サマーソニック、コントレックス、ハイパーSリフト、ダブロ、スマスセラ、ミルフィーユリフト、ウルトラスキン、ソフテラ(V/A/B/D)スーパーハイフPro、ウルトラフォーマー3など

エステハイフの種類

ウルトラハイフ、フォーカスネオ、V-MAX、ダブロ(シーライン)、ハイキュー、ウルフィット、ディーフォーカス、ディアーガなど

 

ダブロは韓国発のハイフマシンで、痛みが少ないという特徴があります。

ウルセラはアメリカ発祥のハイフマシンであり、古くから使われているので安心して施術を受けることができます。

ウルセラQプラスは、ウルセラと名前が似ていますが、韓国のマシンであるため別の機械です。

施術者

医療ハイフの施術者は、医師か看護師の医療資格を持った方が行ってくれます。

医師や看護師は解剖学についても一通り学んでいますが、エステハイフの施術を行うのはエステティシャンです。

エステティシャンは特に資格がなくてもなれてしまう為、マシンの使い方のみを知っているという施術者が担当になってしまうことも有り得ます。

ハイフを扱うのに経験はもちろん必要ですが、解剖学などの身体についての知識がない場合、予期せぬトラブルを起こしてしまう可能性があります。

エステサロンでのハイフが必ずしも危険という訳ではないですが、トラブルが起こった時に対処してもらえない場合もあります。

効果

医療ハイフとエステハイフでは、効果にも違いがでます。

まず、効果の持続期間が医療ハイフとエステハイフでは異なります。

医療ハイフは効果が半年から1年ほど継続するのに対し、エステは1〜2ヶ月程度しか効果が持続しない場合が多いです。

医療ハイフとエステハイフでは出力やマシン自体が異なるため、効果に差が出るのは当然のことといえます。

エステハイフは医療ハイフに比べて弱いので、長く効果を持続させることが難しいとされています。

値段

医療ハイフとエステハイフでは、値段にも違いがあります。

医療ハイフは1回あたりの値段相場が2〜4万円なのに対し、エステハイフは1回6千〜8千円程度が値段相場となっています。

また、エステハイフの方がショット数を多く安く受けることができますが、出力が弱いため、回数を重ねる必要があります。

トータルで考えると医療ハイフの方が割安となることも多いです。

料金が安いからといってエステハイフを選んでしまうと、効果に納得できない可能性もあります。

また、医療ハイフの方が料金が高いのは、何かトラブルが起こったときにドクターがすぐに対応してくれるという「安心料」でもあります。

痛み

医療ハイフとエステハイフでは、痛みにも違いがあります。

医療ハイフの方が出力が高く効果も期待できるため、一般的に痛みが強いと言われています。

しかし、エステハイフでは麻酔を使用することができないため、痛みに耐えるか、出力を下げることでしか対応できません。

一方、医療ハイフでは痛みを和らげるために麻酔を使用することができます。

医療ハイフでも麻酔を使用して施術する事は少ないですが、痛みに耐えられない場合でも麻酔を使用して痛みを和らげることができます。

医療ハイフのメリット・デメリットについて

医療ハイフとエステハイフの違いがわかったところで、医療ハイフのメリット・デメリットについて解説して紹介していきます。

メリット

医療ハイフを受けるメリットは、出力が高く即効性・持続性を感じられると点です。

また、施術者が医師や看護師などの医療資格を持つため、アフターフォローが充実していると言う点も医療ハイフのメリットといえます。

さらに、他の医療美容と併用して施術が可能な点もメリットです。

ハイフは、他の美容医療と併用して行うことにより、悩みに効果的にアプローチすることができます。

オススメの併用施術

  • ハイフ×ショッピングリフト(糸リフト)
  • ハイフ×ヒアルロン酸
  • ハイフ×ボトックス
  • ハイフ×ダーマペン

デメリット

医療ハイフのデメリットは、痛みと料金です。

医療ハイフは出力が高いため、エステハイフに比べて痛みが強い傾向にあります。

また、医療ハイフの方が1回あたりの値段相場が高く設定されています。

医療従事者による施術であるためトラブル時の対応は安心ですが、医療ハイフだからといってトラブルが起こらないわけではありません

ハイフは適切な出力で施術をおこなわなければ、効果を感じられなかったり火傷などのトラブルを起こしたりします。

医療行為だから失敗しない、トラブルが起きない、というわけではありません。

エステハイフのメリット・デメリットについて

医療ハイフのメリット・デメリットと同様、エステハイフにもメリット・デメリットがあります。

メリット

エステハイフのメリットは、痛みが少なく1回あたりの値段相場が安いという点です。

医療ハイフに比べ、出力の弱いエステハイフは痛みも弱いのが特徴です。

また、医療ハイフよりも安価であることが多く、気軽に受けやすいのもメリットの一つです。

初めてハイフを受けるのであれば、エステで一度試してから医療ハイフに切り替えるというのもオススメです。

デメリット

エステハイフのデメリットは、トラブルがおこりやすい、効果を感じにくいという点があります。

エステハイフでは、施術をおこなうのはエステティシャンです。

エステティシャンは特に資格を持っていなくてもエステティシャンになれてしまうため、経験や技術の少ないマニュアル通りに施術をおこなうエステティシャンに当たってしまう可能性もあります。

実際、2015~2022年の間に84件のエステハイフによるトラブルが消費者庁に相談されています

エステハイフによるトラブル件数は、医療ハイフの約3倍となっています。

年々エステハイフによるトラブルは増加していますが、現在は医療従事者がハイフをおこなうことは義務化されていません。

しかし、事故の多発により消費者庁も調整に乗り出しているため、今後はエステでハイフが受けられない可能性も出てきています。

参考文献:エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故に係る事故等原因調査について

また、エステハイフは医療ハイフよりも出力が弱いため、熱エネルギーを深部まで届けることができません。

そのため、医療ハイフに比べて効果が持続しなかったり、効果が弱いという場合が多いようです。

医療ハイフ・エステハイフ、どちらがオススメ?

医療ハイフ、エステハイフには、どちらもメリット・デメリットがあります。

どちらのハイフが向いているかは人によりますが、医療ハイフが向いている人、エステハイフが向いている方には以下の通りです。

医療ハイフがオススメの方

  • トラブルを回避したい人
  • 早く結果が欲しい人
  • より美しくなりたい人

エステハイフがオススメの方

  • 痛みが苦手な人
  • 緩やかな効果で、予防で十分と感じる人
  • 初めてのハイフで安く受けたい人
  • 肌悩みがなく、リラクゼーションや予防目的で受けたい人
  • ハイフに慣れていて、ハイフを自分で打ちたい人

まとめ

医療ハイフ・エステハイフにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

医療だから安全、エステだから危険という訳ではありません。

本記事を参考に、どちらのハイフが自分に向いているか検討し、自分に合ったハイフを選んでください。

タイトルとURLをコピーしました