新型コロナウイルスの影響により、テレワークが普及しました。
それに伴いWeb面接も浸透してきており、それは美容業界においても同じで今後ますますWeb面接の需要が増えてくるものと予想されます。
しかし面接は本来直接会ってやり取りをするのが一般的であり、Web面接に慣れてない人も多いものです。
双方離れた場所で面接をするため、通常の面接とは違う攻略法やマナーがあります。
今回は美容業界におけるWeb面接のマナーについて解説していきます。
美容業界に転職・就職を考えていて、Web面接を控えている人は参考にしてみてください。
Web面接とは
Web面接とはスマートフォンやパソコンを使い、Web上のインターネット回線を使用し、オンラインで移動を伴わず面接することです。オンライン面接ともいいます。
基本的には「服装」「言葉遣い」「身だしなみ」「質問内容」は対面面接と大きく変わりはありません。
企業によってはその企業のオリジナルソフト(オリジナル回線)を使う場合や、「Skype」「Zoom」「Chatwork」などのソフトを使うことが一般的です。
FacebookやLINEを使うこともありますが、FacebookやLINEはプライベートで使うことが多く、一般的にはビジネスコンテンツでWeb面接をおこないます。
そのためWeb面接の際は事前にアカウントを作成する必要があります。
パソコンを使用してWeb面接をする場合、パソコンの前に座り、ヘッドセットを使用して面接を受けます。
スマートフォンを利用する場合、自撮りをするような感覚で、自分の顔が見えるように面接します。
採用面接になるので、実際にはスマートフォンよりもパソコンを使ってのWeb面接の方が望ましいですが、実際には6割の人がスマートフォンを利用してWeb面接を受けています。
スマートフォンでWeb面接を受ける際は画面が動かないように工夫します。
スマートフォンを使いWeb面接を受け姿勢が悪くなってしまうようであれば、パソコンを使った方が面接官にも良い印象を与えることができます。
Web面接はTV電話を使った面接と同じであるため、いい加減な服装や髪形をしているとバレます。
実際に距離はあるものの、表情や姿勢、メイクなど迂闊な態度をとることはできません。
特に美容業界の場合、人に見られる・接する仕事であるため、オンラインであれば動画を保存・アップにすることも可能なため、実際の対面面接のようにしっかりと身だしなみには気を付けたいものです。
Web面接でのメリット・デメリット
オンライン上で面接を受けるにあたり、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
応募者側・採用側双方のメリット・デメリットを紹介します。
Web面接のメリット
まず双方にとって時間や場所が関係なく、移動がないことが一つのメリットとしてあげられます。
応募者側は自宅で面接を受けることが可能であり、採用側は会議室を予約する必要もなく、外部の選考会場を予約する必要もないため、交通費を削減することが可能です。
また地方面接の場合、面接官も地方まで出向かなければなりません。
その分の時間もコストも削減することができます。
遠方で面接に行くのを避けてしまいそうな求人でも挑戦することが可能であり、採用側も優秀な人材の確保が可能です。
またWeb面接をするにあたり、各種設定などができる人でないと受けれないため、ある程度ITスキルを持った人をフィルターにかけることができます。
入社後、他店舗とのオンラインミーティング・オンライン研修を受ける場合でも滞りなく会議や研修をすすめることができる人材を確保できます。
応募者側は企業まで出向く必要がないため、リラックスして面接を受けることができるのもメリットです。
また企業側も面接中の動画をデータとして保存ができるため、面接官の好みに左右されず、みんなで動画を見直すことができるため公平な選考を行うことができます。
また面接を受ける側の一番のメリットは、手元にカンペ資料を持っておくことができる点です。
しかし資料を見て目線が下がってしまったり、質問に対してそのまま回答を読み上げるのではなく、面接官ときちんとカメラ越しに目を合わせることも大切にしてください。
パソコンやスマートフォンの奥に貼っておくと、違和感なくカンペを見ることができます。
Web面接でのデメリット
Web面接は新型コロナウイルスの影響を受けて普及しましたが、まだまだ一般的ではありません。
そのため応募者側も採用側も慣れていないのが現状であり、表情をどう作っていいのかわからない、アプリやソフトの起動が間に合わず面接時間になっても面接が始められなかったり、面接できなかったというケースもあります。
マイクに向かってしゃべったつもりが、音声を上手く拾えなかったり、ネット環境が十分でなければ会話が途切れてしまったりうるというトラブルも出ています。
また画像と音声にタイムラグが出てしまうこともあります。
人はメラビアンの法則により、視覚・聴覚・言語の情報に矛盾がある場合、視覚からの情報を55%、聴覚の情報を38%、言語情報を7%という割合で優先して重要度を判断しています。
タイムラグが生じてしまうと早口に聞こえたり、双方の喋るタイミングが被ってしまうこともあります。
Web面接では一呼吸おいてゆっくりと話し、タイムラグに配慮した話し方が大切です。
タイムラグや音声の不調によって面接官に不信感を与えないためには、視覚的に情報をわかりやすく提示することが求められます。
面接を受ける側もする側も、双方の伝わるコミュニケーションを意識する必要があります。
Web面接で気を付けるべき点
まだまだ浸透していないWeb面接では、どのような点に気を付けることが必要なのでしょうか。
背景の映り込み
Web面接の際、背景に何が映るのかを事前に確認する必要があります。
部屋の壁のみが背景になるのならいいのですが、部屋干しの洗濯物やアイドルのポスターなどが貼った壁が映るようであれば片付けます。
生活感が感じられる背景は面接時にはふさわしくありません。
音声・証明のチェック
Web面接を受ける際、面接中に気に障る音を避けヘッドセットやイヤホンマイクを使用し、暗すぎる証明は避けしっかりと顔が映るようにします。
騒音や雑音が聞こえるとお互いに面接に集中できなくなってしまいます。
また暗すぎると表情が見えず、暗い印象を与えてしまいます。
美容業界の仕事は第一印象が明るく華やかなことも大切なので、気を付けたいところです。
またライトを準備して顔色が良く見えるようにするのはいいですが、明るすぎると画面が真っ白になってしまうので室内・ライトの明るさには注意が必要です。
またカメラの位置にも注意が必要です。上過ぎても下過ぎても顔が上手く映りません。
目線の斜め上5°程度が顔がキレイに映り、目線の位置もしっかり映るといわれています。
通信環境
安定した通信環境のできる場所から面接を受けます。
通信環境がなければWeb面接を受けることができません。
面接途中で回線が切れないように、 安定した通信環境や有線LANなどを使用し、通信環境に配慮します。
また充電切れにも注意が必要です。
面接前にフル充電になっているか確認し、心配な人は充電器に接続したまま面接を受けるようにします。
アプリのプロフィール画像やアイコンに注意
SkypeやFacebookなどでWeb面接を受けるのであれば、プロフィールやアイコンにも注意が必要です。
アイドルの写真、派手な自撮り写真、アニメキャラクターなどは避け、無難な自分の写真かデフォルトのままにしておくようにします。
またプロフィール文や投稿にも注意が必要です。
面接後のお礼メール
人事の方のメールアドレスを知っているなら、面接後なるべく早くお礼のメールをすれば好印象です。
知らないならばチャット画面がついているアプリで面接をしたならば、そちらにメッセージを送っても大丈夫です。
Web面接時の服装
Web面接では来社面接より精神的緊張感が軽くなりますが、部屋着や普段着でよいというわけではありません。
来社面面接時と同じくらい服装、身だしなみには気をつかいます。
特に美容業界は見た目を厳しくジャッジされるため、メイク・服装・髪形や着こなしに至るまで様々な点を細かくチェックされているということを忘れないでください。
画面上は上半身しか映りませんが、適度な緊張感を持つためにも全身しっかりとコーディネートすることが大切です。
とっさに立ち上がった時に見えてしまうこともあるため、気を抜かないようにします。
まとめ
今後ますますWeb面接の需要は高まってくると予想されます。
Web面接も来社面接と同様、しっかりと練習を重ねて挑むことをオススメします。
またWeb面接は気のゆるみも出やすいので、気を引き締めて面接に挑むようにしてください。